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2015ドイツ・チェコ・オーストリア個人旅行(2015.9.14-10.5)
2015ドイツ・プラハ・ウィーン旅行のえとせとら
思いつくままに「旅のよもやま話」
「旅のよもやま話」

①ドイツ人はコンサバ(保守的)

ドイツに来て、回りを見渡すと、黒っぽい地味な服装が多い。
やっぱり、ドイツ人は「お固い人種」だと合点する。
イメージ通り、良妻賢母で家庭を守り、キッチンは磨きに磨いて、
質素倹約で真面目にコツコツと働く国民なのだろう。

ギリシャ問題で翻弄されたドイツ人のあの辛抱強さには感心していたので、
オクトパーフェストでハメをはずして騒ぐドイツ人たちも暖かく見守ってきた(^=^)

(※コンサバティブconservative=保守的)

②服装は地味でも、車は高級車、と思っていたら・・・

なんのことはない、数は多くはないものの、普通に日本車も韓国車も走っていた。
さすがに無駄に大きなアメ車や、ゴテゴテのお馬鹿な暴走族はいなかったが、
日本みたいに、車をピカピカに磨いていなかったのは
ちょっと意外でガッカリした。
ピカピカに車を磨く日本人は、逆におかしいのだろうか(^_^;)

フォルックスワーゲンに乗っているドイツ人に、
「日本人はVWが大好き」としゃべったら、
親指を下にして、大きく肩をすぼめた。
ちょうどドイツでもVWの排ガス不正操作のニュースが大きく取り上げられていた。

③ウインナーとソーセージはどう違う?
わたしの旅では、「食べる」ウエイトはかなり重い。
食べたいとなると、ガイドブック持参で、
指差しオーダーだって辞さない(^=^)。

地元の人さえ食べなくなった郷土料理も平然とかぶりつく(^_^;)。
スペインでカタツムリを食べた時は、高校生ぐらいの女の子たちが
キャアキャア言う中、山盛りのカタツムリを平らげた。

ところで、本当にドイツ人はよくソーセージを食べる。
駅前などにはソーセージスタンドがあって、
紙皿に載って出て来た焼きソーセージに、
ケチャップやマスタードをつけて、歩きながら食べる。

ところで、ソーセージの人気チャンピオンと言えば、
ベルリン名物のカレーソーセージ「カリーヴルスト」だ。

ひと口大に切ったソーセージに、カレー粉やケチャップがかかったシンプルな食べ物だが、
小腹のすいた時のおやつだ。

ドイツは国内だけでも1500種以上ものソーセージが存在するといわれている「ソーセージ大国」だ。
ソーセージとは、塩漬した肉を挽肉にして練り合わせて調味し、
腸詰などにして、ボイルや燻製にした保存食品。

フランクフルトソーセージは豚の腸、
ボロニアソーセージは牛の腸を使って、
ウインナーは羊の腸を用いたソーセージの一種。
ま、どうせお腹に入ってしまうのだから、名前はどうでもいいのだ、と思っている人なので、
いつまで経っても、ウインナーとソーセージの違いを覚えられない(^^)。

④ドイツとビール腹


ドイツというと、たっぷりお肉をまとった女性が多いというイメージがあったのは、
ずんどうスタイルのメルケル首相のせいだったのだろうか(^_^;)。

日本人の「普通体形」の基準はかなり厳しい。
だから、海外に行くと、だいたいの国の女性が太ってみえる。

ビール大国なのだから、ビール腹に決まってる、と変な固定概念があったのかもしれない。
街を歩くドイツの若い女性たちは背が高く、スリムで、長い脚で闊歩していた。
おまけに美人さんが圧倒的に多かった。

ただ、年配の女性たちは皆さん規定外になって、ふくよかだった(^_^;)。

ところで、この3週間の旅行で、nabeさんのお腹がせり出してしまった。
ドイツの食生活の悪さを見事に証明したのだ、とわたしは思っている(^_^;)。

⑤クラクションの爆撃

ドイツでは、めったにクラクションを鳴らさない。
夜の22時くらいから朝の6時くらいまで、大きな音を出してはいけないという法律があるのだ。
 だから、いきなり騒々しいクラクションを聴いて、飛び上がった。

急いで辺りを見回す。
大分先の交差点で、花を飾ったブライダルカーが左折して遠ざかって行った。
信号で止められた後続車が派手にクラクションを鳴らし続けている。
結婚式のブライダルカー一団はドイツでは派手にクラクションを鳴らしながら走るのが慣習なのだ。

あっという間の出来事だったので、残念ながら写真は撮れなかったが、
ドイツ人は普段、生真面目で大人しいだけに、この時とばかり、タカがはずれて、
わんぱく坊主に戻るのかもしれない。

ところで、ザルツブルクのミラベル宮殿は、人気の結婚式コースらしく
たくさんの新郎新婦が抱っこしたり、ポーズをとったりして、混雑していた。

⑥ベルリンのマスコットは「アンペルマン」


ベルリンで見つけたアンペルマン(男の子)の信号機。
アンぺルは信号という意味だ。
ベルリンでは「アルぺルマン」が女の子たちに人気なのだ。
 
ところで、このアルぺルマンは旧東ドイツ時代に誕生した交通安全のシンボルだが、
今では、ドイツ統一のシンボルや復活のシンボルとして、人気を博している。
ちなみに、こちらは世界に、はばたいて、日本のANAとコラボしたアンぺルマンだ


実は、自転車と一緒にいる珍しいアンぺルマンも見つけることができた。
ん? 歩く方向が反対になっている。
芸が細かいですね(^_^;)


⑦ドイツ語のあいさつ

何から何まで、二人だけで作り上げた個人旅行なので、現地では、
nabeさんと二人で何事も乗り切らなくてはいけない(^_^;)。

また、旅を楽しむには、人とのコミュニケーションも重要なので、
今回も最低限のドイツ語を覚えて出発した。

別れ際に「Tschüs(チュース)」と告げて、
笑顔が戻ってくると、嬉しかった(^=^)。

ところで、ドイツでは「Hallo(ハロー)」も使えるとは意外だった。

※画像はパレ―ド見物で仲良くなったドイツのおば様たち

⑧服装について

「折りたたみバケツ」はわたしたちの旅の必需品。
こまめに洗濯するので、荷物も俄然少ない。
今回もトランクは75リットル(一般的に海外1週間用)がふたつだけで済んだ。

ドイツの最高峰ツークシュピッツ(2,963m)にも登るので、
コートやダウンジャケットも突っ込んだ。
日本とはひと月ほど気候が寒いとのことで、長袖やセーター、ダウンジャケットなど
初秋の服装も詰め込んだ。

ところが、フタを開けると、前半は日焼けするほどの暑さ(^_^;)。
後半は、日陰に入ると肌寒く、日向に出ると汗ばむ、という具合に、
フリースを着たり脱いだり、せわしなかった。

今回はコンサートやオペラ鑑賞にも行くので、nabeさんはジャケット、
わたしはロングスカートの一式も持参。
それでも、出発の時のトランクの重さは、約15kgと約10kg。
身軽に動けることは旅の重要ポイントだと思っている。

⑨地名の由来

ドイツ旅行のプラン作りで一番難儀をしたのが、地名の覚えづらさ。
とてもじゃないが、地名ひとつでもなかなか覚えられない。

ノイシュバンシュタイン城は、ノイ(new:新しい)、シュバン(Swan:白鳥)、シュタイン(Stone:石)と
意味がわかったら、ようやく覚えることができた。
ちなみに、地名に多く使われる言葉として、この2つの言葉を押さえておくとよいかも。

Berg=ベルク(山)→ニュルンベルク
ニュルンベルク城は城山に建ち、城壁が囲む

Burg=ブルク(城)→ローテンブルク・ザルツブルク
ローテンブルクはタウバー川の蛇行している河岸の丘の上に城が建つ

※この城はホーエンザルツブルク城

ちなみに、ドイツでは「g」は「グ」ではなく、「ク」と発音する。

⑩「ユーロ」じゃなくて「オイロ」(€)

旅行中、違和感があったのが、「オイロ」。
「€」のマークを見ると、反射的に「ユーロ」と頭が勝手に発音するため、
「オイロ」と言われると、混乱してしまうのだ。
ちなみ、「€」euro:ユーロ)の発音で、「オイロ」と発音するのはドイツとオーストリアだけ。

スペインやカタールでは「エウロ」。
フランスは「ウーロ」
ギリシャは「エブロ」というらしい。

せっかく、貨幣を統一したのだから、ちゃんと読み方も「ユーロ」と
統一すればよかったのに、と物覚えの悪いわたしは怒っている(^^;)。

⑪ウィーンが住みよい街ランキング1位の要因

ウィーンでは、オーストリア国籍がなくても
働きさえすれば、年金など、社会保障などが受けられる。
それも住みやすい街ランキングのTOPの要因かもしれない。

また、ウィーンではほんとど凶悪な犯罪が起こらない。
やっぱり安全なのも、住みやすい街ランキングの要因なのだろう。
ただ、最近はスイスにお株を取られて、二位、三位に甘んじているらしい。

※可愛い顔のポリスに写真を撮らせてもらう。でも、腰には拳銃(^_^;)

⑫1位と言えば、オーストリアは不名誉な1位
オーストリアの離婚率は世界1、2位と旅行本に書かれていたので、
インターネットで調べたら、2013年は、スペイン、ベルギー、ハンガリー、フランスに続き、
オーストリアは5位に失墜していた(^_^;)。
それにしても、上位は全部ヨーロッパ。きっとヨーロッパは女性が強いのだろう(^_^;)。

ちなみに、離婚が最下位だったのはエジプト。
ひょっとして、離婚したくてもできない国だから?、とつい勘繰ってしまう(^_^;)。

⑬1位と言えば、国別一人当たりビール消費量はチェコが堂々の世界1位
チェコでは、年間1人あたり、149リットル(2013年のデータ)のビールを飲み干すという。
しかも、21年連続TOPというのだから、半端じゃない。
おまけに、計算上では子供も人数に入っている。
大人だけで計算したら、こんな数字じゃ済まないだろう。

チェコのビールは「ピルゼン・タイプ」として、世界のビールの標準になっている。

なんといっても、水よりもビールのほうが安い国なのだ。

⑭難民を受け入れるドイツの凄さ

ドイツへ出発する間際まで、ドイツに流入する難民のニュースが続いた。
特にドイツの難民受け入れ先がミュンヘンということで、
観光客が行っても大丈夫かなぁと少し不安もあった。

今年だけでドイツに約80万人の難民が流入する見込みだとか。
ナチスドイツのユダヤ迫害の教訓が難民受け入れの根底にあるというが、
現実問題として、輸出で潤うドイツにとっては、難民は貴重な労働力でもあるらしい。
東西ドイツの統一による負の財産を包括した折、みごとに経済復活を果たせたのも
海外からのたくさんの労働者が成功のカギだったと言われている。
ただ1国だけで難民を救うには、数の限界だってあるはずだ。

※画像はザクセンブルクで見た難民たち

でも、今回、ドイツを旅して、難民たちの姿を何度も見るにつけ、
きっと今回もドイツは難民問題をうまく解決するだろうと思えた。
それぐらい、ドイツはどこも安全だったし、ポリスはきびきびしていたし、
ドイツ市民は皆、優しく、街は活気にあふれていた。
安定した国が持つ風格のようなものを感じた旅だった。

ところで、そんな風格のあるドイツにも、ぜひ直してほしい、
変なところもあった(^_^;)。
次は「ドイツ・オーストリアのここが変」という追加編だ。
⑮「ドイツ・オーストリアのここが変」 №1「ケンカを売ってる信号機」

ドイツの信号機は、青信号になって、慌てて飛び出しても、
車道をちゃんと渡り終えた試しがない。
お年寄りや乳母車を押している人はどうするのだ、と最初は憤慨していた。

やがて、気づいた。
ドイツ人は赤信号になっても、悠然と歩いて渡っている。
つまり、車がクラクションを鳴らさないところをみると、赤でも渡るのが普通なのだ。
※こちらは珍しいザルツブルクのカップル信号

では、なぜ、青信号をもう少し長くしないのか?
その答えはドイツ滞在中に出た。
青信号が短ければ、歩行者がいない場合は早く車が発進できるし、
歩行者がいる場合は、歩行者が渡り終えるまで待てばよいという
ドイツ特有の合理的発想なのかもしれない、と合点した。

⑯「ドイツのここが変」 №2「最悪のタバコマナー」

ドイツは規律の厳しい国だなと思っていた。
休日に店を開くことも禁止だし(国民がゆっくり休養できるように)、
車が無暗にクラクションを鳴らすことも禁じられている。
規則がかなり多いのだろう。

そんな規律の厳しい国なのに、タバコのマナーだけは最悪だった。
せっかくの昔ながらの奥ゆかしい石畳には、
投げ捨てられたタバコが散らばり、汚かったし、
道路脇には、いつもタバコの残骸が積もっていた。

nabeさんなんか、歩いている時、女性の手にしたタバコが
腕に当たって、あぶなく服をこがすところだった。
まるで、喫煙者のほうが市民権を得ている感じだった。
特にベルリンが最悪で、食事中のタバコの煙には、辟易してしまった。

想像するに、ドイツは、国民をたくさんの規律で統率しているため、
国民が文句を言い出さないよう、何点か、野放図なものが
存在していて、そのひとつが、タバコなのかもしれない、と勘繰っている(ーー;)。

ところで、駅のホームで、タバコの葉っぱをするすると
紙で巻いて、タバコを作っている人をよく見かけた。
手巻きタバコは6ユーロで40本位作れるとか。1本21円ほど。
タバコの値段が高いドイツでは
手巻きタバコ愛好者が必然的に多くなるのかもしれない。

⑰「ドイツのここが変」 №3「車内の長電話」

延々と1時間以上、列車内で長電話をする女性がいた。
雑誌をめくりながら、だらだらと話し続けた。
列車の中での暇つぶしのおしゃべりだった。
でも、誰ひとり、文句を言う人はいない。

また、列車内で、電話を使って、仕事をしている人もいた。
パソコンを前に、あーだこーだと大声で指示を出していた。
それぐらい、車内通話はドイツでは、普通のことだった。
着信音が鳴ると、皆、当然のように携帯電話に出て、話し出した。

わたしがnabeさんに長電話の女性について文句を言うと、
「日本だけだよ、車内通話禁止は」と言う。
オーストリアへ行った時、列車に「通話禁止のマーク」を見つけて、
なんだか、とても嬉しかった。

ちなみに、「静かに」と「イヤホーンの音漏れ禁止」マークもあった。
少しずつ、日本のようなマナーが世界中に拡がればいいのに、と思う。

⑱「オーストリアのここが変!」 №4「座席に荷物を置いて知らんぷり」

実は、nabeさんが最も腹を立てたのが、この「座席の荷物」。
ひどい輩は、4人掛けの座席に1人で座り、荷物を置いて、平然としていた。
nabeさんが「OK?」と聞くと、座席の上の荷物と上の荷物置きを指さして、
「上に荷物が置けないから、座席は開けられない」というような
ジェスチャーをして、澄ましているので、珍しくnabeさんが怒っていた。

※二人掛けなのに、だいたいの人が荷物を置いて、1人で座っている

若い女性も同様で、空席を探す子連れの人が通っても、聞かれるまでは知らんぶり。
相手が「空いているか?」と尋ねると、やっと荷物を膝において、席を空けていた。

先に乗ったほうが勝ち!みたいな、悪しき習慣だった。
日本のような、「譲り合い精神」は残念ながら、見受けられなかった。
常に戦争に巻き込まれ、さまざまな苦難を強いられてきた国特有の
負の部分の習わしなのかもしれない。

ちなみに、オーストリア人の名誉のために付け加えるが、
ウィーンのホテルで受けた受付女の人種差別的不愉快事件や、
座席に荷物を置いて、自分だけよければよい、という利己主義的態度は
最悪だったが、ウィーンでレストランを探し続けた時、
たくさんの人たちに道を尋ねたが、どの人もスマホで探してくれたりと、
皆さん、本当に親切で優しかったことを最後に付け加えたい(^^)。
 
※どの人も、スマホを駆使して道案内をしてくれた

次は 11 2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行22日間
番外編「目の前で見た難民たちの姿」(

2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行22日間 ベルリン&ハンブルク編(2015.9.25~9.28)
①2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行について ⑬新旧の魅力が調和する「ベルリン」とオペラ鑑賞
②2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行スケジュール ⑭ベルリンの壁と、2015年ベルリンマラソンと、蚤の市
フュッセン編(2015.9.15~9.18) ⑮ドイツサッカー観戦と、ミニチュアランドと、倉庫街
③ロマンティック街道の南端の街「フュッセン」 プラハ編(2014.9.28~9.30)
④ドイツ最高峰「ツークシュピッツェ」と「ガルミッシュ」 ⑯聖ヴァーツラフの葡萄収穫祭と百塔の街「プラハ」
ミュンヘン編(2015.9.18~9.21) ⑰傭兵交代式とマリオネットと聖フランシス教会コンサート
⑤ミュンヘンのオクトパーフェストの初日編 チェスキー・クルムロフ編(2014.9.30~10.1)
⑥ミュンヘンのオクトパーフェストの二日目編 ⑱チェコで一番美しい町「チェスキー・クルムロフ」
⑦オクトパーフェストのテントハウス ウィーン編(2015.10.1-10.3)
⑧オクトパーフェストでにぎわうミュンヘンの街並み ⑲千年の音楽史をもつ「ウィーン」と佐渡裕コンサート
ローテンブルク&ニュルンベルク編(9.21~9.23) ⑳メルク修道院とヴァッハウ渓谷クルーズ
⑨木組みの家が可愛い「ニュルンベルク」  10 ザルツブルグ編(2014.10.3~2015.10.4)
⑩中世の宝石箱「ローテンブルク」 21ザルツブルクの街散策と城壁ディナーコンサート
ライプツィヒ(2015.9.23~9.25) 11 2015年ドイツ・チェコ・オーストリアのえとせとら
⑪エレベ川のフィレンツェ「ドレスデン」 思いつつままに「旅のよもやま話」
番外編「目の前で見た難民たちの姿」(
⑫音楽と芸術の街「ライプツィヒ」と四重奏コンサート

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