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2015ドイツ・チェコ・オーストリア個人旅行(2015.9.14-10.5)
プラハ編/チェコ(2015.9.28-9.30)
傭兵交代式とマリオネットと教会コンサート
プラハ城傭兵交代式を見る 2015.9.29(火)
プラハ城の西の正門には、巨人が戦ういさましい彫刻と、これまたいかめしい傭兵が直立不動のまま立っている。2000年にもこの地に立ち、傭兵交代式を眺めた記憶が蘇ってきて、一瞬、感傷にひたる。このプラハ城傭兵交代式を撮りたくて、30分以上も前に出かけて、場所取りをした
まず登場するのは、赤いジャケットの音楽隊だ。行進曲とともに、石畳を打つ革靴の音が規則正しく響く
次に、傭兵の一団がさっそうと現れる。一糸乱れぬ行進だ
一団を見ていると、皆同じ兵隊さんに見えるが、ズームを通すと、1人1人の顔が見事に違っていた(^_^;)
交代用の傭兵の一団が規律正しく、ゲートから現れ、傭兵式交代のセレモニーが進行した
人形劇マリオネット「ドン・ジョヴァンニ」の鑑賞 2015.9.29(火)
チェコ人にとって、マリオネット(操り人形)はオモチャではなく、文化だ。 チェコの町にはたくさんの人形劇場やマリオネット博物館、マリオネット専門店がある。プラハ中心部には、国立マリオネット劇場と国立でないマリオネット劇場がある。せっかくなので国立マリオネット劇場で「ドン・ジョバンニ」を観てきた。地下鉄A線Staromestska駅から徒歩5分のところにある
モーツアルトの人形がおもしろいキャラクターで楽しい。オペラの一幕が終わるたび、登場して皆を笑わせる。舞台の上から手が出ていて、どうやって人形たちを動かすのかもわかって、二重におもしろい。ひとり約2600円
いきなり人間が登場して、早く劇を終わらせろ、と掃除を始めたりと、ドタバタ劇で観客を笑わせる
水が飛んできたり、煙が出たりと、楽しめるよう演出されていて、楽しいマリオネット劇だった
人形劇マリオネットの流れ
戦争に何度も巻き込まれてきたチェコは、1526年からドイツによるゲルマン化が強行され、公共でチェコ語を話すことを禁止され、チェコの文化の灯火は消えかけた。
そんな時、人形劇だけはチェコ語での上演が許可され、チェコの人たちは唯一胸を張って人形劇を見つめた。人形劇が大人にも子供にも大切な心のよりどころだったに違いない。
やがて、マリオネット劇場は戦争や他国の批判、社会主義への不満を皮肉交じりに上演する場と変化する。同時に、演技する人形自体も大人向けの繊細で緻密なものへと変わっていったようだ。直接は言えない内容をオブラートに包む表現法や、骸骨やディアブロ(赤い顔の悪魔)といった悪役の登場人物が多いのもマリオネットの特徴。当時の政治家にどことなく似せた悪魔のマリオネットなど、様々なマリオネットが制作されたという
二人のおじいさんのマリオネット。こちらは「CreckMarionettes」というマリオネットの店のオリジナル商品。余りのリアルさに、今までのマリオネットのイメージがひっくり返った。
チェコでは、今でもお祭りやイベントでは人形劇が上演されるそうだ。 これはマリオネットを国民的文化として国をあげてサポートしているせいもあるようだ。 簡単に操作できるというのも、チェコ・マリオネットの魅力で、チェコ独特の木彫りの顔の感覚や、質感など、存在感のあるチェコのマリオネットが今も独特な文化を作り上げている
聖フランシス教会でオルガンコンサートを聴く 2015.9.28(月)
プラハで2番目に古い、1702年に作られたユニークなバロック様式のオルガンがある聖フランシス教会。その聖フランシス教会のオルガンコンサートをネットで予約して、観に行くことができた。正式名は、「アッシジ聖フランシスセラファン教会」。この教会では、珍しく主祭壇にオルガンが設置されていて、観客席から演奏者の演奏の動きを見ることができる。てっきりオルガンのみのコンサートかと思っていたら、声量の素晴らしいテノールとおぼしき男性と、トランペット奏者も共演して、素晴らしいコンサートになった
聖フランシス教会の戸口で、これから始まるオルガンコンサートを知らせるためか、細長いアイーダトランペット(?)の音色がカレル橋のたもとに、いっぱいに流れる。もう、コンサートが始まる前から雰囲気、最高!
聖フランシス教会(St. Francis of Assisi Church )はプラハ中心部カレル橋のたもとにある。トラムで行くなら最寄駅は「Karlovy lázně (17番線,18番線)」 。指定なしの予約だったが、予約名が書かれた座席が用意されていた。しかも、後ろのほうだった席を、わざわざ前の席へ変更してくれた。日本語パンフレットをいただく(1人20ユーロ)。当日、休憩をはさみ、14曲の神聖な演奏を聴くことができた
ふくよかなパイプオルガンと共に、十字騎士修道会による、のびやかなテノールの歌声が素晴らしかった。演奏後、モーツアルトも演奏したというオルガンを撮影させてもらった。ちなみに、このオルガンは、1702~1703年につくられた、プラハで2番目に古いバロックオルガンで、モーツアルトがプラハを訪れた際、ここで作曲し、このオルガンで演奏したという
歴史のある青空市場「ハヴェル市場」 2015.9.28(火)-9.29(水)
ホテルから、ほんの目の先にある「ハヴェル市場[Havelské tržiště]」。ここから旧市街広場へもすぐ。通りに沿って、ずらりと青空市場が立つ。中世から開かれていた、歴史あるマーケットで、朝から市民や観光客でにぎわっている。年中無休で月曜から金曜の 6:00~18:30(土曜は7:00~18:30、日曜は8:00~18:00)
野菜も果物もスーパーより新鮮ということで、朝から人出も多い。きれいに盛り付けられたフルーツカップが気になったが、結局いつものぶどうを選択 オプラツキーやお菓子など、種類も豊富。おみやげ調達にぴったり
店先には、魔女のマリオネットが飛び回っていた。結構、リアルで意地悪な顔(^_^;)
「二ひきのネコ」という名前のレストラン「ウブチェンカ」 2015.9.28(月)
地元の人たちがどんどんと入っていく人気店。中に入ると、店内は3ヶ所ぐらいに区切られていて、ビールを立って飲む人、ワイワイと食事をする人、ゆっくりと食事をする人、という感じに分けられていた
店の前の通りは可愛いアーチ 店の出窓にもネコがいっぱい 壁には大きな二匹の猫の絵
アコーディオン演奏が行われていて、地元の人が多いのか、ワイワイガヤガヤと、にぎやか
肉と野菜を閉じ込めたソースがおいしいグヤーシュ。こんな盛り付けでドイツ料理が出て来たので、ちょっと感動する プラハハムのゼリー寄せチェコ料理「トラチェンカ」がメチャクチャおいしい。ピルスナーの黒ビールも進む。店の入り口には、大きなビールタンクがならんでいた
わたしたちが日本人と気付いたのか、わたしたちのコーナーに来たアコーデオンのおじいさんは、「上を向いて歩こう」を弾き始めた(^^)

次は チェスキー・クルムロフ編/チェコ
⑱チェコで一番美しい街・世界遺産の「チェスキー・クルムロフ」

2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行22日間 ベルリン&ハンブルク編(2015.9.25~9.28)
①2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行について ⑬新旧の魅力が調和する「ベルリン」とオペラ鑑賞
②2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行スケジュール ⑭ベルリンの壁と、2015年ベルリンマラソンと、蚤の市
フュッセン編(2015.9.15~9.18) ⑮ドイツサッカー観戦と、ミニチュアランドと、倉庫街
③ロマンティック街道の南端の街「フュッセン」 プラハ編(2014.9.28~9.30)
④ドイツ最高峰「ツークシュピッツェ」と「ガルミッシュ」 ⑯聖ヴァーツラフの葡萄収穫祭と百塔の街「プラハ」
ミュンヘン編(2015.9.18~9.21) ⑰傭兵交代式とマリオネットと聖フランシス教会コンサート
⑤ミュンヘンのオクトパーフェストの初日編 チェスキー・クルムロフ編(2014.9.30~10.1)
⑥ミュンヘンのオクトパーフェストの二日目編 ⑱チェコで一番美しい町「チェスキー・クルムロフ」
⑦オクトパーフェストのテントハウス ウィーン編(2015.10.1-10.3)
⑧オクトパーフェストでにぎわうミュンヘンの街並み ⑲千年の音楽史をもつ「ウィーン」と佐渡裕コンサート
ローテンブルク&ニュルンベルク編(9.21~9.23) ⑳メルク修道院とヴァッハウ渓谷クルーズ
⑨木組みの家が可愛い「ニュルンベルク」  10 ザルツブルグ編(2014.10.3~2015.10.4)
⑩中世の宝石箱「ローテンブルク」 21ザルツブルクの街散策と城壁ディナーコンサート
ライプツィヒ(2015.9.23~9.25) 11 2015年ドイツ・チェコ・オーストリアのえとせとら
⑪エレベ川のフィレンツェ「ドレスデン」 思いつつままに「旅のよもやま話」
番外編「2015年10月、目の前で見た難民たち」
⑫音楽と芸術の街「ライプツィヒ」と四重奏コンサート

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