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2015ドイツ・チェコ・オーストリア個人旅行(2015.9.14-10.5)
プラハ編/チェコ(2015.9.28-9.30)
O チェコの葡萄収穫祭と「百塔の街」プラハの街めぐり
「チェコ国家の日」にチェコを訪問 2015.9.28(月)
「チェコ国家の日」にチェコを訪れることになったのは、単なる偶然。今回、訪問したプラハは、二度の大戦の被害を免れ、中世のルネッサンス、ゴシック、バロック様式を残す「百塔の街」として、今なお君臨している
「チェコ国家の日」とともに、9/27、9/28には、プラハ城の葡萄園で「聖ヴァーツラフの葡萄収穫祭」が開かれる。プラハ到着後、真っ先に葡萄収穫祭へ繰り出し、今年の新ワインを味わってから、プラハ城や、プラハの街散策をし、夜は聖フランシス教会のオルガンコンサートを楽しんだ
<プラハ1日目散策ルート> ※聖ヴァーツラフ葡萄収穫祭、プラハ城、街散策、オルガンコンサート
ホテル→聖バーツラフ葡萄収穫祭→プラハ城→黄金の小路→カレル橋→ユダヤ人街→20:00聖フランシス教会オルガンコンサート
<プラハ2日目散策ルート>※街散策、正午のプラハ城傭兵交代式、18:30マリオネット観劇
ホテル→ハヴァエル市場→一分の家(カフカの生家)→12:00天文時計→旧市街広場→ヤン・フス像→金の蛇の家→国立マリオネット観劇
伝統の「聖ヴァーツラフの葡萄収穫祭」へ参加 2015.9.28(月)
1000年以上前に作られたという「聖ヴァーツラフの葡萄園」は、プラハ城の東側の斜面にある。信仰心の厚い聖ヴァーツラフがミサ用のブドウ酒を用意するためにブドウの木を植えたと言われている。昔から、チェコの人にとって、聖ヴァーツラフは、最も親しまれている人物。ヴァーツラフ広場には、馬にまたがるヴァーツラフの銅像が空高く立っている
聖ヴァーツラフ葡萄園は徹底的に修復され、現在はピノノワールとリースリングの2品種が栽培されている
ヴァルタヴァ川を見下ろすプラハ城東口の入り口へ上る坂道の中ほどで、同時にワインフェスティバルも開かれている。この門から入り、ワインフェスティバルを通り過ぎ、葡萄園の下にある、「レストラン ピアノ ノビレ」の下あたりが聖ヴァーツラフの葡萄収穫祭の会場。こじんまりとしたスペースには、既に人がいっぱい
まずは、コイン売り場でコインを購入して、そのコインで、ワイン(コイン1〜2枚)やオリーブなどのつまみ(コイン1〜2枚)をもらう。このお兄さんから、2015年の白ワインを適当に指差して、注いでもらう。フルーティで飲みやすくて、すぐに飲み干す。また、nabeさんがコインを買いに行った(^_^;)
チェコの伝統音楽を演奏していたベースのおじいさん。カメラを向けると、更に気合いが入った(^0^) わたしが二度目に注文したシュトゥルムとオリーブ(コイン2枚)。やはり、シュトゥルム(コイン2枚)が一番人気
ワインを飲んだら、芝生の上でひと休み。眼下に赤レンガの屋根を見下ろしながら、ゆったりとした時間を過ごす
チェコの「プラハの春」について◆
1968年、共産主義時代のチェコで、民主的改革を唱えたドプチェク政権は、検閲廃止、集合・結社の自由など、人間の顔をした社会主義を進めようとした。これが「プラハの春」だ。しかし、これをソ連への反抗とみなしたワルシャワ条約機構軍は、このヴァーツラフ広場に戦車を乗り入れ、チェコ全土を制圧した。「プラハの春」はこうしてもろくも崩壊した。
侵攻に対して、市民たちの抵抗は戦車の兵士たちに語りかけることだった。そんな中、「反革命分子の一斉摘発」(ソ連の意向に反する人間狩り)の情報が流れると、一夜にして街路名、番地、アパート名などの標識や文字が撤去された。地理に疎い外国人兵士たちから、摘発を遅らせるための非暴力的抵抗だったのだ。
この広場への「自動車進入禁止」の標識は「戦車侵入禁止」に替えられ、残った標識は「モスクワへ1800キロ」だけだったという。
したたかなチェコの国民性が感じられる話だ。1989年11月には、一滴の血も流さないビロード革命により、共産主義政権は崩壊し、ヴァーツラフ広場を30万人の市民が埋めつくしたと伝えられている
「王の道」カレル橋 2015.9.28(月)-9.30(水)
ヨーロッパ内陸に位置するチェコの国土は、日本の約5分の1ほど。チェコの首都プラハの街の中心を流れるヴァルタヴァ川にかかる全長約516mのカレル橋は、今なお「王の道」として存在感たっぷり
カレル橋は、16連のアーチが優美なプラハ最古の石造りの橋。欄干には30体の聖人像が立つ。日本になじみの深いフランシスコ・ザビエルの像もある
ズームをかけると、橋を渡るたくさんの人々の姿や、列をなして泳ぐ白鳥、川を下るボートなどを見ることができる。ところで、チェコ共和国という国ができてから、実はまだ20数年ほど。かつてはチェコスロバキア連邦共和国という小さな国だったが、現在はチェコとスロバキアに二分された
カレル橋からプラハ城を臨む。それにしても、現在の「チェコ共和国」になるまで、ハプスブルク帝国に組み込まれたり、ドイツに侵略されたり、ソビエト連邦下で社会主義国家になったりと、絶えず、歴史に翻弄されながら、歴史を刻んで来たかと思うと、この景色も感慨深い
カレル橋のどしりとした石造りのライトアップされた橋塔 カレル橋の上では、夕陽をあびながら演奏するパフォーマーたちの曲に聴衆たちは静かに耳を傾ける
夜景のカレル橋を見たくて、わざわざ遠回りをして、ホテルへ戻った
プラハのシンボル「プラハ城」は世界最大規模の城 2015.9.28(月)-9.30(水)
長さ580m、平均幅128mのプラハ城は世界最大の規模を誇る。城壁の中には、聖ヴィート大聖堂をはじめ、宗教施設からお店まで、さながらひとつの町になっている。プラハ城自体は見学無料。「聖ヴィート大聖堂」や「旧王宮」のような場所はチケットが必要。正門前で正午の衛兵交代式を見学し、プラハ城正門前のテラスから「百塔の街」の美しい街並みを一望してきた
プラハ城には、大人も子供も、ともかくたくさんの人出でにぎわう
プラハの高台に位置するプラハ城から、赤茶けた屋根のプラハの街並みを一望
プラハ城内の第2の中庭から門を潜って第3の中庭へ入ると、目の前に聖ヴィート大聖堂が迫る。尖塔の高さ:96.6m 内部の幅:60m 奥行:124m。プラハにあるゴシック建築物の代表格で、東岸からプラハ城を眺めると、この尖塔が真っ先に目に飛び込む
何もかもが大きすぎて、目がくらむ。いや、小さな精巧な部品が積もり積もって大きな建物に築かれているのだ
歯をむき出しにした獅子?? 雨水を流すためのガーゴイルもちょっと奇妙な顔(^_^;)
ガラス越しに、警備なのだろうか、兵士が何かを見つめるまなざしが印象的だった
プラハのもうひとつのシンボル「旧市庁舎広場」 2015.9.28(月)-9.30(水)
旧市庁舎広場の周りには見どころがいっぱい。いつもすごい人出なので、朝早く、訪れてみた
プラハのシンボルは、500年間動き続け、旧市街広場に突き立つように建つ時計塔
12:00になると、死神が、紐を引き、ベルが鳴り、仕掛け時計が動き出す
時計が12:00になり、ベルが鳴ると、12人の使徒が次々の窓から顔を現わす。約10秒ほどのあっという間のしかけ(^_^;)
奇妙な名前のルネッサンス様式の家「一分の家」。スグラフィット(だまし絵)で描かれた装飾がおもしろい。壁は彫刻のように人間や馬が浮き出て見える。「他国への体面上、見栄を良くしたいが、予算がない、でも、なんとか良く見せたい」と考え、作りだされた手法だとか。この騙し絵の歴史は古い。作家のカフカ(Franz Kafka, 1883-1924) が、6才から12才頃までの 7年間、両親と住んでいた家でもある
ヤン・フス像の前で、日本人のパフォーマーが電子バイオリストで素晴らしい音色を聴かせてくれていた。思わず、応援のため、寄付をする。フスは、チェコ人のもっとも誇りとする人物。火刑となり殉職した
旧市庁舎広場には、露天がいっぱい出ている。そこで、「プラハの焼き豚」とビールを注文して、木陰で食べる
巨大な塊を薪で焼く名物の「プラハの焼き豚」。香ばしい香りに、たまらんずお腹が鳴る(^_^;) 屋台で、プラハの名物のチェコ版バームクーヘン「トルデルニーク」も焼かれていた。甘い香りが立ち込める
見た目と違って、中はソフトでやわらかい。味はさっぱりしていて、メチャクチャおいしい。ただし、1キロぐらいはありそうな大きなかたまりで、二日ほど、食べ続けた(^_^;)。実は、大きいから、半分にしてくれと抗議したが、なんだかんだとチェコ語で言われて、諦めた(^_^;)。ちなみに、Sunka(プラハの焼き豚)529.55チェコクローネ2648円。多分、観光客料金だったかもしれない(^_^;)
旧市庁舎広場の背後に、白く浮き立つようにティーン教会がそびえ立つ。ちょうど、ティーン教会の横に、まん丸の月が顔を出していた
プラハ最古のカフェと言われる「金の蛇の家」。外壁に金色の蛇の紋章があるのが目印 「金の蛇の家」の隣りに建っていたちょっと不思議な形の家 アーチの天井の通路に、デッサンがいい感じに飾ってあった
nabeさんのUチューブ2015.9.28

「プラハの夜の旧市街でバイオリンの音を聴く」

日本人のバイオリストが夜の旧市街で演奏していて(昼もやっていた)、染み入るようなバイオリンの音が甘くロマンチックに流れていて、思わず聴き入ってしまった。

※左の画像をクリックすると、Uチューブが開きます
プラハのユダヤ人地区 2015.9.28(月)-9.29(火)
海外に行くと、必ず、目にするのが、「チャイニーズレストラン」と「ユダヤ人街」。
特にプラハのユダヤ人地区は、ヨーロッパの中でも、よく保存されていて、その歴史故に、世界のユダヤ人の巡礼の地になっているそうだ。6つのシナゴーグが飾られた建物などを見て回った
ユダヤ民族の歴史に関する資料を展示している「マイゼルシナゴーク」。学習のためか、学生たちがたくさんた集まっていた 現在も使用されているシナゴークの中でも、ヨーロッパ最古の旧新シナゴーク
ちょうど、ヘキサグラムの建物から、おばあさんが出て来た ちなみに、ヘキサグラムとは、ユダヤ教、あるいはユダヤ民族を象徴する、二つの正三角形を逆に重ねた六芒星
プラハの素敵な街角 2015.9.28-9.30
2000年にプラハを訪れた時は、こんな素敵な街角には出会えなかったような気がする。きっと、プラハは豊かになったのだろう。街自体がカラフルで、活気いっぱいだった
シルクハットの御者がゆったりと馬車をこちらに走らせてくる。シャッターチャンスに胸躍る瞬間! 黒いカラスがあちこちに飾ってあるので、カフカの店だと気づく
どちらかというと、観光地よりも、こういう何気ない景色のほうが好きだったりする(^_^;)
混み合うリカーショップ前で、早く出てこないかなぁと、標識によりかかって人を待つ男性
地元の人たちに人気の「ウ・ルドフィーナ」 2015.9.29(水)
プラハの初日は、聖ヴァーツラフ葡萄収穫祭を見てから、プラハ城や、プラハ散策で忙しく、すっかり遅いランチになってしまった。既に足は棒状態(^_^;)。これ以上は歩けないということで、見た目も素敵だし、何より、地元の人らしき人たちがどんどんと入っていくので、このお店に決めた
適当にメニューを見て、注文。ピルスナー(0.3ml)2杯、ビーフ・ブイヨン・スープと、ローストポークと、クネドリーキを注文。支払いのレシートを見ると、390チェコクローネ。つまり1950円ほど。余りの安さに、nabeさんと目を合わせて、笑ってしまう。レシートは乱暴な数字を書いただけの手書き(^_^;)。ちなみに、ビールが52チェコクローネ(260円!)、スープが39チェコクローネ(195円)、メイン料理が299チェコクローネ(1495円)。チェコは半端じゃなく、物価が安い
ベルリンからプラハまでバス旅行を楽しむ 2015.9.29(水)
ベルリンからプラハまで「スチューデント エージェンシー」のバスを利用。1人9.9ユーロ(1300円)という信じられない料金!チェコのバス会社だから、安いのかなと思う。料金から粗末なバスかと思ったら、大違い。とてもきれいで、しかもネット使用+液晶画面(映画・音楽・ゲームなど)+ドリンク付きという快適な4時間半のバス道中だった。中央バスターミナル(ZOB Am Funkturm)から乗車する
車窓風景。尖塔がたくさんあったので、プラハに到着かなと思ったら、違っていた。一体、どこの街だったのだろう
プラハのびっくり歓迎(^_^;) 2015.9.29(水)
晴天の中、快適なバス旅行を終えて、プラハのバスターミナルに到着。殺風景なのに、どっちが駅か、わからない(^_^;)。 駅はわかったが、ホームに降りるためのエレベーターもエスカレータもなし。トランクをかかえて、階段を頑張って、降りる やっとチケット販売機を発見。ところが、使えるのはコインだけ!チェコクローネに両替したばかりで、紙幣しかない。他の販売機も探したが同じ
旅行者たちは皆、チケット販売機に苦戦し、どんどんと列ができていく nabeさんが困り果てていると、横からおじいさんが親切に切符購入を手けしてくれたそうだ。ようやく切符を買い終えると、おじいさんはおもむろに手を突き出して、「マネー」と言ったそうだ。恐るべし、プラハ!そう言う訳でプラハの第一印象は、「チェコ人には気をつけろ」だった。もちろん、旅を続けるうち、そんなチェコ人とは二度と出合わないどころか、皆、優しくて親切だった
ハヴエル市場に近くて便利な「Perla Hotel(ペルラ ホテル)」 2015.9.28(火)-9.29(水)
ちょっと一風変わったデザインもあるが、インテリアや、コーナーのくつろぎスペースなど、設備もよい
モノトーンで統一されたバスルーム。バスの中から外の景色も楽しめる 赤がアクセントの、小粋な部屋。ムードたっぷり(^0^)
もちろんこのホテルも口コミで選択。建物は普通だが、中に入ると一風変わったデザインでちょっと面くらう(^_^;)。バスタブ付きの黒で統一されたお風呂はわたし好み。メトロ線ムステーク駅から徒歩2、3分の便利な立地で周りにはレストランやホテルも多い。朝食はデザートも充実していて、大満足だった
プラハのえとせとら 2015.9.28(火)-9.29(水)
プラハの人気のチェコ版バームクーヘン「トルデルニーク」。甘い香りが立ち込める。シナモンやナッツなどをかけて食べる プラハのエスカレーターは、長さもすごいが、速度が恐ろしく早い。経済発展のため、人々の動きも快速だったからだろうか? 不思議な形のドアノブと、店先のおもしろいポスター
石畳の補修作業が行われていた。石畳の石は、6面を入れ替えれば、60年以上は持つらしい チェコの馬車につながれた馬のひずめを見ると、ハイヒールみたいにかかとだけの不思議な形のひずめだった

次は プラハ編/チェコ
P傭兵交代式とマリオネットと聖フランシス教会コンサート

2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行22日間 ベルリン&ハンブルク編(2015.9.25〜9.28)
@2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行について L新旧の魅力が調和する「ベルリン」とオペラ鑑賞
A2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行スケジュール Mベルリンの壁と、2015年ベルリンマラソンと、蚤の市
フュッセン編(2015.9.15〜9.18) Nドイツサッカー観戦と、ミニチュアランドと、倉庫街
Bロマンティック街道の南端の街「フュッセン」 プラハ編(2014.9.28〜9.30)
Cドイツ最高峰「ツークシュピッツェ」と「ガルミッシュ」 O聖ヴァーツラフの葡萄収穫祭と百塔の街「プラハ」
ミュンヘン編(2015.9.18〜9.21) P傭兵交代式とマリオネットと聖フランシス教会コンサート
Dミュンヘンのオクトパーフェストの初日編 チェスキー・クルムロフ編(2014.9.30〜10.1)
Eミュンヘンのオクトパーフェストの二日目編 Qチェコで一番美しい町「チェスキー・クルムロフ」
Fオクトパーフェストのテントハウス ウィーン編(2015.10.1-10.3)
Gオクトパーフェストでにぎわうミュンヘンの街並み R千年の音楽史をもつ「ウィーン」と佐渡裕コンサート
ローテンブルク&ニュルンベルク編(9.21〜9.23) Sメルク修道院とヴァッハウ渓谷クルーズ
H木組みの家が可愛い「ニュルンベルク」  10 ザルツブルグ編(2014.10.3〜2015.10.4)
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ライプツィヒ(2015.9.23〜9.25) 11 2015年ドイツ・チェコ・オーストリアのえとせとら
Jエレベ川のフィレンツェ「ドレスデン」 思いつつままに「旅のよもやま話」
番外編「2015年10月、目の前で見た難民たち」
K音楽と芸術の街「ライプツィヒ」と四重奏コンサート

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