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2015ドイツ・プラハ・ウィーン個人旅行(2015.9.14-10.5)
フュッセン編/ドイツ(2015.9.15-9.18)
C ドイツ最高峰「ツークシュビッツェ」と「ガルミッシュ」
ドイツの最高峰「ツークシュビッツェ」からアルプス連峰を見渡す 2015.9.17(木)
フュッセンの街を出て、ドイツの最高峰ツークシュピッツェ(2,962m)に登り、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリアにまたがるアルプス連峰の絶景を一望してきた。帰りは家の壁をキャンパスにした楽しいフレスコ画の街「ガルミッシュ・パルテンキルヘン(ガルミッシュ・パルテンキルフェン)」を散策してきた
フュッセンからバスでロイッチ・イン・チロルへ行き、列車に乗り換え、のどかな風景を見ながら、1時間ほど乗車し、ガルミッシュ・パルテンキルヘンへ。ここでツークシュピッツェへの往復チケットを購入(1人47ユーロ) ガルミッシュ・パルテンキルヘンからツークシュピッツェまで行き方は2通り。どちらも利用可。バイエルンチケットを提示すると5ユーロ割引。カード使用可。山の準備として、サングラス、日焼け止め、防寒具、帽子は必須 ドイツ国鉄(DB)の駅の隣りにある登山電車(バイエルン・ツークシュピッツェ鉄道)の駅は黄色で目立つ。DBz(ドイツ鉄道)の駅のトイレは有料だが、この登山列車の駅舎にあるトイレは無料。みんなが利用していた
ガルミッシュ・パルテンキルヘン駅からアプゼー駅へ向かう登山列車は、勝手にひなびた列車だと思い込んでいたら、きれいな列車だった。30分ほど、車窓から可愛い避暑地のような町並みを眺める。花好きにはたまらない風景だ
ツークシュピッツェへはアイプゼーで下りずにそのままケーブルカー(登山電車)で終点まで行き(途中トンネル有)、山頂ロープウェイで頂上へ上がる行き方もある。この行き方は途中がトンネルだということと、45分かかるということで今回はアイプゼー駅でロープウェイに乗り換えて頂上へ向かった(地図はチケット購入の際にもらったパンフより)
登山鉄道のアイプゼー駅から、ロープウェイ(Seilbahn)のあるアイブゼ―駅まで下り坂を少し歩く。アイプゼーのロープウェイ駅で見つけた日本語表記は笑える。ロープウェイは海抜1000mから頂上の海抜2962mへ10分ほどで一気に登る。歩いて、頂上をめざす人たちを見つけて驚く。ロープウェイの勾配はかなりの急で、眼下に谷あり、湖ありでスリル満点。車両自身もちょっと頼りない感じで、nabeさんはうつむいたまま、固まっていた(^_^;)
高度が上がると、眼下にアルプ湖(Alpsee)が拡がる。意外にも結構大きい。連なる山々の全貌が徐々に現れて来る もうすぐ頂上という時に、いきなり、目の前にゴツイ岩が迫ってきて焦る(^_^;)
よくもまぁ、こんな岩山にこれだけの施設を作ったものだと感心する。ロープウェイに乗ったまま、富士山ほどの高さまで10分ほどで登ってしまうのだ。さっきまでいたガルミッシュの街が米粒になっていた。
このアルプスの連峰がドイツ、オーストリア、スイス、イタリアにまたがっていると納得したければ、ツークシュピッツェの頂上に立つだけでいい。アルプスの氷河を削って流れてきた川の水がたまってできたアルプ湖(アイル湖)。散らばる小さな島々の回りがまるでサンゴ礁の海のような色合いで一段と美しかった

ぐるりと360度見渡せる展望台には、すぐ手が届きそうなところに雲が浮かんでいる

温度計は9度。寒い。強烈な突風に吹き飛ばされそうになりながら、オーストリア側の展望台をのぞきに行く
山頂のレストランで温かいスープセットと、サラダセットのランチを頼む。どちらもたまらないほどにおいしい。ビールがごくごくと喉を通っていった 帰りもロープウェイを利用。運転手さんがカッコいい
アイプゼー駅へ向かうロープウェイの途中、岩山だけだと思っていた風景の中に、不思議な色の土が堆積した岩場を見つけて、慌ててシャッターを切る
アイプゼー駅で登山電車に乗り換え。ついでに、ドイツで一番高い所にある教会を写す
フレスコ画が楽しい「ガルミッシュ・パルテンキルへン(パルテンキルフェン)」へ 2015.9.17(木)
ロープウェイで下り、登山電車でガルミッシュ・パルテンキルフェン駅へ戻る。ミュンヘンの南、バイエルン アルプスの山間にある静かな町「ガルミッシュ・パルテンキルへン(ガルミッシュ・パルテンキルフェン)」は、世界的にも有名なウインターリゾート地であり、ドイツ最高峰のツークシュピッツェへの登山口としても有名。また、家々の外壁に描かれたフレスコ画でも人気。音楽家シュトラウスゆかりの地でもあり、毎年音楽祭が開催されるという
メイン通り「Ludwig通り」で、野菜を満載したトラクターが通った。シャッターチャンス到来に慌ててカメラを構える
ガルミッシュ・パルテンキルヘン駅の駅前通り(バンホフ通り)から目的のメイン通り(Ludwig通り)へ向かうと、すぐにロイナッハ川を通る。氷河水独特の白濁した色だ
教会なのだろうか、山を背にした教会のベンチに腰かけて、カップルがおしゃべりを楽しんでいた フレスコとは、砂と石灰を混ぜて作ったモルタルで壁を塗って、その上に水だけで溶いた顔料で、絵を描く法
街の中心にあるPfarr教会をメイン通り「Ludwig通り」から撮る
駅前通りにもフレスコ画がいっぱい 歩き疲れたnabeさんを置いて、1人小走りに散策
町の先はもうアルプスの山だ。山が近いせいだろうか、曇ったり、晴れたりと空の様子がころころ変わった
ドイツの子供たちとの楽しいひととき 2015.9.17(木)
ツークシュピッツェに向かう電車の中で、子供たちの一団が乗り込んで来た。ワイワイガヤガヤ、元気な子供たちだ。nabeさんがアイフォンの翻訳ソフトを使って、ドイツ語でコミュニケーションを取り始める。女の子たちはケラケラ笑いながら、指を折って、「12歳」と教えてくれた。ちなみに、ドイツ鉄道では「HOTSPOT」というネット環境が完備されていて、列車内でも30分までは無料でインターネットを使用することができるのだ
「学校は楽しいですか?」と聞くと、「イエース!」と元気な声で応える。「ボーイフレンドはいますか?」と尋ねると、うなずいて笑い出す。「アイム ハッピー!」と口ぐちに言う
変な東洋人がいるものだから、子供たちは興味しんしん 何を訊いても、笑い転げる。そんな年頃なのだろう
オレンジのラインのフリースを着た女の子が幸運の四葉のクローパーをくれた。大切な記念品になった 男の子たちは元気に「ハイタッチ」。先生もニコニコとさよならをしてくれた
ドイツの高校生との楽しいひととき 2015.9.17(木)
ミュンヘンへ向かう朝の電車でちょうど、わたしの前にひとつ空があいていて、可愛い女の子が座った。すると、もう1人の長身の女の子がやってきたとたん、その女の子が立ち上がって、その女の子に席をゆずった。えらいなぁと思っていたら、なんと、その長身の女の子の膝の上にちょこんと座ったのだ。思わず、わたしは吹き出してしまった。彼女たちも笑い出して、それがきっかけで、おしゃべりが始まった。nabeさんのスマホが大いに役立つ
大人びた顔立ちなのに、彼女たちは高校生。日本は好きだと言う。「sushiは好き?」と尋ねると、生ものは食べられないと言われてしまった ミュンヘン行きの乗り換えで電車を下り、ホームで電車を待っている間中、にぎやかな高校生軍団のおしゃべりが続いた。ちょうど通学時間帯だったのだろうか
旅行二日目で早くもアクシデント発生! 2015.9.16(火)
ツークシュピッツェを楽しみ、ガルミッシュ・パルテンキルヘンで可愛いフレスコ画の家々を見終わって、その日の一日のスケジュールが無事終了した。ガルミッシュ・パルテンキルヘン駅へ戻り、電光板でロイッチ・イン・チロル行きの列車を確認する。すると、列車名の横に何やら不明なテロップが流れている。不安になって案内所へ行くと、列車が不通だから代行バスに乗れ、と駅の広場を指差す。わたしたちはロイッチ・イン・チロルから、またバスでフュッセンへ向かうのだ。果たして、代行バスでわたしたちが乗るはずのバスに間に合うよう、ロイッチ・イン・チロルに到着するのだろうか。

止まっていた他のバスの乗務員に尋ねると、「嵐(ストーム)で線路に木が倒れて列車が不通になった」と言う。やっと列車が不通になった原因がわかった。また、代行バスはひとつひとつ駅を回って走るので、遠回りするという(彼は「around」と言う単語を使って腕を大きく回す)。きっと時間もそれ相応にかかるはずだ。フュッセン行きのバスに間に合う保証はない。しかもロイッチ・イン・チロルはオーストリア圏の小さな町だ。とても夜遅くまでフュッセン行きのバスが走っているとは思えない。最終のフュッセン行きのバスに間に合わなかったら、もうホテルに戻ることは不可能だ。

いろいろ考えた末、とりあえず、列車でミュンヘンへ行き、ミュンヘンから列車でフュッセンに戻ことにした。
手堅いnabeさんが考えた末の結論だ。これなら、遠回りだが、確実にフュッセンに帰ることができる。

個人旅行の場合、不測の事態が起きても、自分たちの力で切り抜けなくてはいけない。
今回、帰国の日にも、難民の列車運行のため、わたしたちが乗る列車が中止されてしまった。次に走る列車はかなり遠回りで、乗り換えもあって、しかも途中は各駅停車をしながらのんびりと走った。

それでも、どうにかミュンヘンへたどり着くことができた。2時間以上のロスだったが、その列車でアメリカ人ファミリーと出会って、楽しいひとときを過ごすことができた。

個人旅行を続けているうちに、何が起きても、次の手段を冷静に考える力が付いたように思う。おまけに、マイナスの出来事もプラスに代えるぐらいの「運」も付いてきたように思う(^0^)。
ガルミッシュ・パルテンキルヘン駅で列車が不通になり、やむなくミュンヘン回りの列車に乗り、フュッセンに向かう途中のLengenberg近くで、空一面、燃え上がる夕焼けに遭遇した。思わず、立ちあがって、連写でシャッターを押し続けた。これもアクシデントのお陰だったのだ、と思う(^o^)。夕陽は19:40頃で、5分ほどのドラマだった

次は ミュンヘン編/ドイツ
Dミュンヘンのオクトパーフェスト初日編

2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行22日間 ベルリン&ハンブルク編(2015.9.25〜9.28)
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A2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行スケジュール Mベルリンの壁と、2015年ベルリンマラソンと、蚤の市
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Cドイツ最高峰「ツークシュピッツェ」と「ガルミッシュ」 O聖ヴァーツラフの葡萄収穫祭と百塔の街「プラハ」
ミュンヘン編(2015.9.18〜9.21) P傭兵交代式とマリオネットと聖フランシス教会コンサート
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ローテンブルク&ニュルンベルク編(9.21〜9.23) Sメルク修道院とヴァッハウ渓谷クルーズ
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ライプツィヒ(2015.9.23〜9.25) 2015年ドイツ・チェコ・オーストリアのえとせとら
Jエレベ川のフィレンツェ「ドレスデン」 ★思いつつままに「旅のよもやま話」(
K音楽と芸術の街「ライプツィヒ」と四重奏コンサート

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