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2015ドイツ・チェコ・オーストリア個人旅行(2015.9.14-10.5)
ライプツィヒ編/ドイツ(2015.9.23-9.25)
K 音楽と芸術の街「ライプツィヒ」と四重奏コンサート
バッハやメンデルスゾーンなど、多くの音楽家を輩出した音楽の街「ライプツィヒ」2015.9.23(水)-9.25
ライプツィヒは、バッハやメンデルスゾーン、ゲーテなど、ドイツを代表する音楽家や文芸家たちを輩出した文化都市。そのライプツィヒで、ちょうど「メンデルスゾーン音楽祭」が開催されていて、ゲヴァントハウスで、アマリリス弦楽四重奏コンサートを見て来た。
「ライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽祭」では、交響曲・合唱曲・室内楽曲など、数々のコンサートが開かれて、今や、ライプツィヒの秋の風物詩となっているそうだ
ケヴァントハウスでコンサートが終わり、外へ出ると、ライトアップされた「メンデの泉」と共に、音楽の街を代表する舞台「ライプツィヒ歌劇場」が闇の中に浮かび上がっていた
<散策ルート> ライプツィヒ中央駅をスタートし、ゲオルギリング通りを通り、ライプツィヒ歌劇場→メンデルスゾーン旧宅へ寄り、今度はゲオルギリング通りを横断し、ケヴァントハウス→ライプツィヒ大学→ニコライ教会→ゲーテ像→マルクト広場→旧市庁舎→メードラ―・パサージュトーマス教会をめぐる
ライプツィヒの散策 2015.9.23(水)
グリマイシェ通りは華やかなショッピング街
ライプツィヒの目抜き通りグリマイシェ通りで見つけたパフォーマー。さすがにライプツィヒで演奏するだけあって、力量が違うな、と感心する。音大あたりの学生か?街の人たちに混じって、わたしも応援のため、寄付をする 東西ドイツ統一の住民運動発祥の街「ライプツィヒ」のライオンの市章のマンホール
大きくて、立派なライプツィヒ中央駅。ライプツィヒは自動車の街としても有名で、BMW社のライプツィヒ工場では、人気の「3シリーズ」などが、1日当たりの650台製造されているという。ポルシェ社もライプツィヒ工場で、towa君パパ愛用のベストセラーカー「カイエン」を送り出しているそうだ
ライプツィヒ大学。ガラスのモザイクのような奇抜なデザインが目を引く。そういえば、ライプツィヒは、ドイツの中でも、意表をつくような近代的建物が多かった
東ドイツの民主化運動の重要な拠点となった「ニコライ教会」 2015.9.23(水)
民主化運動の重要拠点となったニコライ教会は、ぜひ見たいと思っていた教会のひとつ。
どうして、ライプツィヒから民主化運動が始まったのか。ネットで調べていて、その民主化運動のきっかけが、単に地理的なことだったと知り、意外だった。共に東ドイツ領となっていたドレスデンは坂の下で、ハンガリーからの電波が入らなかったが、ライプツィヒは少し高い場所にあったため、ハンガリーから流出した報道を町の人々は聴いて、西側の情報を常々得ることができたことが民主化運動の始まる大きな要因だったのだ
最初は、教会の月曜集会「平和の祈り」という小さな集まりが、次第にデモとなり、10/17には、12万人、10/24には30万人に膨れ上がっていった(人口58万のライプツィヒのほぼ半数の人が参加)。
このデモは、言論・政治活動・出国の自由を求める人々により更に拡大し、教会の外へと拡がり、大規模反体制運動へと発展し、またたくまに東ドイツ全土へ広まり、1か月後、ベルリンの壁崩壊へと導いた
ニコライ教会は、シュロの木の形の柱がアーチの天井を支えている。教会の外にもシンボルとしてのシュロの木が立っている。なぜシュロなのか?ちょっと気になって、ネットで調べてみた。
復活祭一週間前の日曜日は、「枝の主日(受難の主日・シュロの主日)」と言われ、ミサの最初にキリストのエルサレム入城を記念して、行列が行われ、その時、シュロや椰子の葉を人々が手に持ち、司祭の入場を迎えるそうだ。その葉を教会の木から切るので、カトリック教会にはよくシュロが植えられているという
上は、夕陽を浴びたニコライ教会の塔。

下は、ニコライ教会の全体像を写すのに、一番良い位置に埋め込まれていたプレート。すごい気配りに笑みがこぼれる
ニコライ教会は、今でも、いろいろな情報の発信地となっているらしく、「インフォメーション」のボードにはたくさんのチラシが貼られていた。ちなみに、ネット情報によると、毎週土曜日にオルガンコンサート(毎週土曜17:00〜 入場料2ユーロ)と教会塔ツアー(毎週土曜14:00〜 見学料2.5ユーロ)が開かれている
トーマス教会 2015.9.23(水)
少年合唱団や、ヨハン・セバスチャン・バッハゆかりの教会として人気の「トーマス教会」は、ヨーロッパでも3番目に古い歴史のある教会。ニコライ教会と共に、ライプツィヒの主要教会だ
バロック音楽の巨匠バッハが教会の音楽監督を務めたことでも名高い。現在はコンサートホール兼礼拝の場となっている
2000年の全面的な修復では、新設されたバロック様式のバッハ・オルガンには、バッハが生きた18世紀ドイツ中部地方におけるパイプオルガンの音色が再現されたそうだ トーマス教会の向かいに建つ豪華な建物は「コメルツ銀行」。ドイツ人は堅実に貯蓄するお国柄だからか、銀行もお金持ちっぽかった(^_^;)。元百貨店の建物だったとのことで、金色の豪華な装飾となっている
街の中心地「マルクト広場」 2015.9.23(水)-9.25(金)
マルクト広場に建つラウンドマーク的存在「旧市庁舎」をメインに、マルクト広場近辺には見どころが多い。旧市庁舎始め、「メードラ―・パサージュ」「ホーフ商館」など、散策を楽しんだ
ドイツを代表する、ルネッサンス建築の旧市庁舎
「メードラ―・パサージュ」と「ホーフ商館」 2015.9.23(水)-9.25(金)
1階部分をつらぬき、屋根付き通路の両側に店舗が連なる「メードラ―・パサージュ」。建物の中庭を通って行く抜け道は「ホーフ」と呼ばれ、ライプツィヒには、現在、このパサージュとホーフが大小合わせて、30軒ほどが保存されているとか。吹き抜けの高い天井は優雅なガラス格子で、両脇にはお洒落なブティックやカフェが並ぶ
ハンザ館の「光庭」の、中ほどの吹き抜けには、毛皮商人など、楽しい絵が壁一面に描かれていて、天井からの太陽の光がたっぷり注ぎ、明るい一画になっている
ハンザ館の「響きの泉」でおもしろいものを発見した。女の子が両手をちょこっと濡らしたかと思うと、両手をごしごしさすってから、おもむろに、持ち手のような部分に手のひらをのせて、リズムカルにこすり始めたのだ。
それを何度も何度も繰り返す。思わず、近づいて、のぞいてみて、驚いた。
鍋のような器の中で、小さなさざ波が全体に拡がっていて、ブォーンという、遠くで鳴る汽笛のような不思議な音が聞こえた。 この容器は、中国の明の時代の水瓶の復刻盤「魚洗鍋」だと、ネットに書かれていた
ゲーテが愛したビールレストラン「アウアーバッハス・ケラー」 2015.9.23(水)-9.25(金)
メードラ―・パサージュの地下にあるのが「アウアーバッハス・ケラー」。「ライプツィヒのメッセを訪れながらアウアーバッハの店に寄らぬ者は、口を閉ざす羽目になる。なぜなら、そいつは本当のライプツィヒを見ていないからだ」と言われるほど、数百年来、親しまれて来たレストランがここ「アウアーバッハス・ケラー」。ゲーテの戯曲「ファウスト」にも酒場として登場。森鴎外もドイツ留学中にたびたび訪れたとか。袴姿の森鴎外が描かれた大きな壁絵が店内に飾られている
nabeさんはスタスタと森鴎外の壁絵のところへ行って、のんびり絵を眺めている。中には、店内を歩き回って、フラッシュをたいて撮影する強心な外人さんもいた(^_^;)。それでも、重厚な店内の雰囲気は守られたまま。この店の雰囲気を味わうだけでも、来た価値はあると思う
人気のお店だけに次々に客が訪れる ビールはピルスナーの黒ビール、黒でも飲みやすい 定番のグーラッシュ。口コミで食事はイマイチと書かれていたが、食べたらおいしかった
結構おもしろかった「メンデルスゾーンハウス」 2015.9.23(水)
nabeさんがメンデルスゾーンが好きだったとはびっくりしたが、メンデルスゾーンハウスは展示にそれぞれ趣向が凝らしてあって、結構おもしろかった。東西ドイツ統一後、指揮者のクルト・マズア氏がこのハウス復活に尽力。奥様が日本人で、日本語のガイドも充実していると、口コミでも好評だった
メンデルスゾーンの看板が出ていないと、通り過ぎてしまいそうなアパートのような建物。入館料7.5ユーロ。
1階展示室では、21世紀の視点から見たメンデルスゾーンの音楽の世界というテーマのもと、家具は実際に使用されていたものが展示されていて、引き出しを開けると、さまざまな資料が入っていた
一番おもしろかったのは、タイトを振ることのできる「エフェクトリウム」。ピンクの照明の中、デジタル譜面台の前に立ち、音楽に合わせて、タクトを振る。結構、気持がいい! オーケストラのように配置された楽器の、スピーカーから流れる音量に対応してメモリが上下し、まるで、スピーカーが生きているようにさえ見える。音響も素晴らしく、迫力があって、おもしろかった。

パンフレットによると、マルチメディア装置によって、『序曲「夏の夜の夢」』『緑の森よ』などの作品が演奏され、実際に指揮したり、楽器や声部ごとの響きを聴き分けたり、世界でも珍しい体験ができると、書いてあった
「ケヴァントハウス」でコンサートに聞き惚れる 2015.9.23(水)
ちょうど、偶然にも9月に、「ライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽祭」が開かれていて、ゲヴァントハウスで、アマリリス弦楽四重奏コンサートがあることを知り、ネットで予約し、出かけた。「ライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽祭」では、交響曲・合唱曲・室内楽曲など、数々のコンサートが開かれ、ライプツィヒの秋の風物詩となっているそうだ
チケットは、日本でネットから予約(1人20ユーロ 約2800円)。6列目の良い席だった。ただ、アマリリス弦楽四重奏の演奏は、素晴らしかったが、共演者の男性による詩の朗読が延々と長くて、眠気が襲った(^_^;)
ゲヴァントハウスは、世界最古の市民階級オーケストラ。チャイコフスキーやワーグナーも指揮者として活躍した本格的ホールで、音響は素晴らしいと評判 「アマリリス・カルテット」は日本公演も行い、メルボルン国際室内楽コンクールに優勝するなど、活躍中。演奏後の画像はわかりずらいので、このチラシを掲載
最高の居心地だった「ロイヤル インターナショナル ライプツィヒ ホテル」 2015.9.23(水)-9.25(金)
広さといい、設備といい(キッチンには電子レンジやIHなど、全て完備)、朝食といい、大満足だった「ロイヤル インターナショナル ライプツィヒ ホテル」。余りにわたしが感動するので、nabeさんが「なんだか僕がいいホテルに連れて行ってないみたい(;_;)」とスネていた。ちなみに、ホテルを予約するのはわたしの役目。ホテルは、ほどほどでよいと思っている(^0^)
ハム、チーズ、サーモンをはじめ、オーブン料理もおいしく、果物もケーキ類も品ぞろえが素晴しかった
ちなみに、駅から7分の便利な立地で、二泊朝食付きで、2人で192ユーロだった。絶対にお薦めのホテル
「ライプツィヒ」のえとせとら 2015.9.23(水)-9.25(金)
ライプツィヒの信号はみごとにアンペルマン一色(^^)
ライプツィヒの市章のライオンは、舌と爪が赤い ライプツィヒの果物屋さんで買った、3回目のブドウ「kernlos」が一番甘くておいしかった。100gで9ユーロ ファウスト博士と誘惑の悪魔メフィストの像。博士の靴を触ると幸運が来る?
5回分のジャーマンレイルパス(326ユーロ45,640円)を日本で購入。あちこち動き回る人にとっては、すごくお得 なにげない街の中に、おもろい瓦屋根がたくさんあって、家々を眺めながら散策が楽しかった

次は ベルリン&ハンブルク編/ドイツ
L新旧の魅力が調和する「ベルリン」とオペラ鑑賞

2015年ドイツ・チェコ・オーストリア旅行22日間 ベルリン&ハンブルク編(2015.9.25〜9.28)
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K音楽と芸術の街「ライプツィヒ」と四重奏コンサート

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