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2016年北欧24日間個人旅行(2016.8.23-9.15)
フロム&ベルゲン編/ノルウェー(2016.8.24-8.30)
世界最大のソグネフィヨルドのクルーズ
ソグネフィヨルドの王道「フィヨルドクルーズ(フロムからグドヴァンゲンへ)」 ノルウェー 2016.8.27(土)
フィヨルドは、ノルウェー語で「内陸部へ深く入り込んだ湾」の意味。約100万年前、北欧は厚さ1000mの氷河に覆われていたという。その氷河が動きながら少しずつ岩を削って、フィヨルドができたという。5大フィヨルドの中でも年中訪れることができる一番人気の世界最長のソグネフィヨルドを高速船クルーズで眺めてきた
どうにか青空も出てきて、フィヨルドクルーズに期待も膨らみ始める。でも、よく見れば、フェリーが向かう先は、まだまだぶ厚い雲。同時に不安も膨らみ始める(^^;)(撮影nabeさん)
一緒にフェリーを待つ人たち。彼らはリュックとヘルメットのみ。フェリーを下りたら、サイクリングをする人たちだ フェリーは14:00出港。フロム港でランチ。これはお薦め。ベンチもあるし、何より開放的な景色が気持ちいい
ソグネフィヨルドのハイライト、フロムとグドヴァンゲンを結ぶアウルランフィヨルドとネーロイフィヨルド(ソグネフィヨルドの支流)をめぐる約2時間半のフィヨルドクルーズはフロム観光の一番人気。アウルランフィヨルドとネーロイフィヨルド(世界遺産)は、ノルウェー最大のフィヨルドであるソグネフィヨルドから枝分かれしたもの。
高速船(画像はネットより)の船内はぐるりと大きな窓があって、視界も良好。ただし、船内で大人しくしていられるはずもなく、いそいそと船外へ。悲しいことに、進行方向は雲り空で、肝心な青空は、どんどんと遠ざかって行く
青空を期待するのは無理と判断し、撮影目的を急遽、フィヨルドからフィヨルド渓谷で生活する小さな村へと変更する。村なら青空がなくても何とかなる。小さな村を見逃さないためにも、寒くても、船内に戻るわけには行かなかった(^^;)。同じように、たくさんの人たちがデッキの上からフィヨルドを楽しんでいる。
驚いたことに、いくら寒さが苦手とは言え、nabeさんは、なんと一度も船内から出てこなかった(信じられない!)
出港して、20分ほどだったろうか、最初の町「アウリラン」の町が見えてくる
アウリランの町はフロムから8kmほど離れた場所にあり、人口は1200人ほどだという。フェリーはアウリランの町に沿って、フィヨルドの合間をゆるやかに流れるように進む
アウリランフィヨルドとアウリランの町の全景 暇なので、家々を望遠で捉えてみる(^^;)
出港して30分ほどした頃、たくさんのカヌーと行き交う。カヌーは、アウリランフィヨルドの合間の静かな流れの上をすべるように流れていく
ヤギの乳のチーズで有名なウンドレダームの町。人口はたったの100人ほど。平らな土地を探すように、家々が建っている
アウリランフィヨルドと、ネーロイフィヨルドが合流し、ソグネイフィヨルドへと続く地点に、三角の岩山「BEITELEN」がそびえる。船は、ソグネイフィヨルドには向かわず、左に舵をとり、ネーロイフィヨルドへ入っていく
カヌーやモーターボートの人たちが、ネーロイフィヨルドの渓谷美を水上から楽しんでいる
巨大なネーロイフィヨルドに囲まれて、カヌーはまるでアメンボウのように、水の上をすいすいとすべっていく
ネーロイフィヨルドの山頂には、ところどころに氷河がのぞく。こんな大きな山の裾野に、小さな家があるのはちょっと不思議な光景だ
ディールタールの集落は、滝を背にして、閑散とした中に建っている
フィヨルドは滝だらけなので、感動がかなり薄れたころ、一番人気の「サーグの滝」が見えてくる
クルーズも終盤。巨大なネーロイフィヨルドの裾野に小さな集落「バッカ」が見えてくる
人口わずか20名という、バッカの人たちは、山羊で生計を立てているという。モーターボートがあるところを見ると、きっと漁も大切な生活の糧なのだろう。フロムからグドヴァンゲンの約2時間半のフィヨルドクルーズを終えて、わたしの両手は氷のように凍えていた(^^;)。(※ベルゲン~ヒアッツハルス2人分朝・夕食ビュッフェ付40,642円)
フィヨルドの絶景を楽しむスリルなバス ノルウェー 2016.8.27(土)
フィヨルドクルーズの終点グドヴァンゲンでフェリーを下り、ヴォス行きのバスに乗り換える。たくさんのバスがフェリーから降りてきた乗客たちを次々に乗せている。
正直に書くと、フェリーのフィヨルドクルーズよりも、ずっとこのバスのほうが楽しかった(^^;)。バスの中では凍えずに済んだし、景色も変化に富んでいておもしろかった。何より、今にもバスが渓谷へ落ちてしまいそうなスリリングなバスはおもしろかった
バス1台がようやく通れる道幅の、ヘアピンコーナー続きの、くねくね道をバスは走る。これは本当におもしろい。nabeさんは「きっと時間を決めて、一方通行にしているはずだ」と自信をもって言う。実際、対向車が来たら、この道幅では、完全にアウトだ。約1時間20分、スリルいっぱいの中、フィヨルドの絶景を楽しんだ
くねくね道なので、右の座席でも、左の座席でも交互に絶景がのぞめる 青空も徐々に広がっていって、日の当たった緑がまぶしい 道は狭いし、傾斜はすごいし、真下は深いモヤの渓谷なので、正直怖い
フィヨルドクルーズでは中々見ることができなかったフィヨルドの山頂を、こんな角度から見ることができるとは、思っていなかっただけに、車窓の景色に目が釘付け
大量の水が激しく落ちる滝から水しぶきがもくもくと立ちのぼる。豊富な水に恵まれたノルウェーらしい景観が続く
そろそろヴォスの町が近づく。すっかり遠ざかったフィヨルドの山頂に、氷河がのぞく
ヴォスの町 ノルウェー 2016.8.27(土)
ヴォスで電車に乗り換えて、ベルゲンへ向かう。待ち時間を利用して、ヴォスの町をちょっと散策してきた
ヴォスの町で、素敵な民家を発見
ヴォスの駅は小さくて開放的(^^;) 駅の売店には、大きなトロール。顔がちょっとキモイ(^^;) ヴォスの街の教会の塔が見えたので、寄り道してみる
教会の庭には、緑の芝生の上に、花で彩られたお墓が並んでいた
フロムのホテル「Heimly Pensionat」 ノルウェー 2016.8.26(金)-8.27(土)
フロム駅から徒歩10分ほど。若干、遠いかなと思っていたが、散歩がてら、ちょうどよい距離だと思う。左が部屋の窓からの景色。高速船フェリーも、フィヨルドも、眺めることができる。右のロビーからの景色も素晴らしい
インテリアも、雰囲気も、スタッフさんの対応も全て満点。夕食付というのは、チェックインした段階で知って、びっくり。後から考えると、フロムはレストランが少ないこと、わざわざレストランのあるフロム駅まで歩かなければならないこと、夜の道は危ないこと、などから、ホテルで夕食を出してくれるのかな、などと想像している
夕食は、サラダ、ポテト付き鶏肉、フルーツが入ったサワークリームとコーヒー。nabeさんは「普通だなぁ」と言っていたが、わたしはおいしくいただいた(^0^)。 ちなみに、ホテルは1泊228.31ドル(約25,114円)
ところで、夕食の時、隣り合わせたカップルと、天気のことや、東京オリンピックのことで、話が盛り上がった。彼らはノルウェーからバスで来て、また明日、バスで戻るという。だから、わたしたちも彼らも明日の天気が大いに気になった。「明日の天気は晴れだと思います?」と尋ねると、男性がわざわざロビーのパソコンで明日の天気を調べて、プリントアウトしたものを持ってきてくれた。「午前 曇り 午後 晴れ」。明日が晴れそうだとわかって、みんな、大喜び。
ノルウェー人は、元来ウインタースポーツに関心があるお国柄らしく、彼らは、2020年の東京オリンピックよりも、2018年の冬季オリンピックのある韓国へ行きたいと言っていた(^^;)。
翌朝は、朝食もおいしくいただいて、荷物をフロントに預けて、「ブレッケの滝」のハイキングへ出かけた
ノルウェーの運命は?

物価が高くて有名なノルウェー。レストランへ行くと、シカと実感する(^_^;)。ビールとハンバーガーで軽く2000円は越える。ビッグマックのハンバーガーが500円以上。一体、どれだけノルウェー人の収入はあるのだろうかと、ネットで調べたら、ノルウェー政府の統計書によると、ノルウェー国民の月の平均賃金は、男性39,300クローネ(51万円くらい)、女性33,400クローネ(43万円くらい)。共働きで、月100万近くになる。なるほど、物価が高くても生活できる訳だ。ただし、税金や保険料で、半分近くが引かれてしまうそうだ。

社会保障制度が完備され、高い賃金で豊かな生活をするノルウェー。これは、石油や天然ガスがもたらす恩恵のたまものだという。でも、ゆくゆく、石油や天然ガスは、枯渇する。石油はあと8~10年ぐらいらしい。
その時、ノルウェーはどうやって乗り切るのだろうか・・・


次は フロム&ベルゲン編/ノルウェー
⑥ベルゲンの街並みと、世界遺産ブリッケンの散策

2016年北欧24日間の個人旅行 タリン編/エストニア
①2016年北欧&タリン&St.ペテルブルクの旅行表 ⑩中世の面影が残る石畳の世界遺産タリンの旧市街
オスロ編/ノルウェー ⑪野外オペラなど、タリンのフェスティバルを楽しむ
②オスロの街めぐりと、オスロを楽しむ ヘルシンキ編/フィンランド
③ビィグドイ地区など、オスロの文化と歴史をめぐる ⑫トラムを使って、ヘルシンキの街めぐり
フロム&ベルゲン編/ノルウェー ⑬かもめ食堂ロケ地巡りとバルト海シリヤラインクルーズ
④フロムの街と、フロム鉄道と、ハイキング サンクトペテルブルク/ロシア
⑤世界最大のソグネフィヨルドのクルーズ ⑭エルミタージュ美術館など、サンクトペテルブルク巡り
⑥ベルゲンの街並みと、世界遺産ブリッケンの散策 ⑮ロシア民族ショーなど、サンクトペテルブルクを楽しむ
オーフス&コペンハーゲン編/デンマーク ストックホルム編/スウェーデン
⑦北欧最大の芸術の祭典「オーフス・フェスティバル」 ⑯旧市街ガムラスタンと国会議事堂と王宮衛兵交代式
⑧コペンハーゲンの街と、ニューハウン地区 ⑰ストックホルム街散策とオペラ鑑賞と地下鉄アート
⑨ヒッピーの楽園クリスチャニアと傭兵交代式 ⑱スウェーデンの原風景が広がる「ダーラフローダ」
2016年北欧個人旅行のえとせとら

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