2013年スペイン&ポルトガル20日間の個人旅行 | ||||
9 | 街ごと世界遺産の古都「トレド」 O街全体が世界遺産のトレド(2013.10.10-11.11) |
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2013.9.30-10.19(20日間) |
<トレド> 街全体が世界遺産の「トレド」(2013.10.10-11) | |||
三方がタホ川に囲まれた「トレド」は、古代ローマ時代から要塞都市として栄え、イスラム時代にはキリスト・ユダヤ・イスラムの3つの宗教文化が交じりあい、繁栄した。トレドの街並みは丸ごと世界遺産に登録されている。 「もしスペインに一日しか滞在しないなら、迷わずトレドへ行け」との格言もあるほど、スペインらしさが凝縮された古都として人気が高い。そのトレドを一望する「トレド・デ・パラドール」に宿泊し、トレドの多彩な表情を眺めてきた |
パラドールからトレドの街まで、歩くと1時間ほど、と教えてもらって、タホ川で隔てられたトレドの街を視界に納めながら、テクテクとタホ川に沿って、大きく湾曲した道路を汗ばみながら歩く。汽車の格好をした観光バス「ソコトレン」が通過する。新アルカンタラ橋を越え、更にアルカンタラ橋へ向かう |
ようやくアルカンタラ橋へ到着。少し進むと、さっそく彫刻が美しい「サンタ・クルス美術館」が現れる。イザベル女王が病人や孤児のために作った慈善施設で現在はゴヤの作品などが展示されている。 ひとまず、観光の出発点「コドベール広場」をめざす |
目ざすセルバンテス像を発見。その先がソコトベール広場。小説「ドン・キホーテ」の著者、セバスチャンこと正式名「ミゲル・デ・セルバンテス」。凛々しい! | 汽車の形をしたバス「ソコトレン」がやってきて、ようやく、この小さな、何の変哲もない広場が「ソコトベール広場」だとわかる。タホ川に囲まれた小さな丘陵地帯に拡がった街トレドには大きな広場を造るほどの余裕はなかったのだろう。 ※ソコトレンはトレド市内のソコトベール広場を出発し、タホ川対岸の見晴らしのよい場所やトレドの観光地を巡って、50分ほど観光してくれる |
街をぶらぶら散策すると、なんとも楽しいセルバンテス像やお店が出迎えてくれる。こちらは、トレド伝統の象嵌細工のお店。うまくすると店内にいる職人さんの作業を見学することもできるとか |
<トレド> トレドの見どころ「カテドラル」(2013.10.10) | |||
スペインのカトリック総本山のカテドラル。「免罪の門」があるファサードは高すぎて(92m)、広場の端まで行っても到底フレームの中には収まりきれない。nabeさんは芝生の上で寝そべり、前の女性は噴水に足を引っ掛けて、逆さに撮影(^^;)。わたしの後ろの若い外人の男性は、一旦カテドラルを鏡に写して、その鏡に映ったカテドラルの姿をカメラに収めていた(思わず、感心!) |
通常、カテドラルにはいかめしい姿の彫像があるのが当然と思っていたが、トレドのカテドラルの彫像はまるでおしゃべりをしているかのような自然体でなごやかな姿。思い思いの姿が中々おもしろい |
セビージャの大聖堂で気づいて、印象的だった頭だけの彫像がここトレドのカテドラルにも付いていて、びっくり。少し調べてみたが、頭部だけを飾る理由はわからなかった |
<トレド> 古都トレドの街並み(2013.10.10) | ||
城塞都市の宿命である細くて曲がりくねった路地は両側から建物が迫り、せっかくの青空の日差しも残念ながら道へは届かない。左の建物のベランダのように、底にタイルを貼るベランダも多く、道行く人を楽しませてくれる | ||
トレド近郊の村タラベラ・デ・ラ・レイナで作られた「タラベラ焼き」など、各種の陶器を扱うアンティークなお店 |
街ごと世界遺産に指定されているため、建物の外装は保存しなければならず、増改築も制限されているという。室内だけ改装して住むのが一般的だそうだ。観光の街トレドは土産物屋やレストランが多い |
<トレド> ケーキ風マサパンを食べて、ゆっくり休憩(2013.10.10) |
カテドラルから数分のはずなのに、「サント・トメ教会」が見つからない。ちょうど、トレドの名物スイート「マサパン」を出すカフェを見つけたので、ひと休みする。トレドに来たら、尼さんが作り出したというアーモンド粉と砂糖を練って焼いた伝統菓子マサパンを食べなくては(^^)。ウインドウには、キューピーの尼さんがせっせとマサパンを作っている。ケーキ風マサパンとnabeさんお気に入りのカフェ・コン・レッチェ、チョコレートドリンクとチェロスを注文。チェロスもおいしかったが、マサパンのケーキはしっとりとして、甘すぎず、生クリームたっぷりでおいしかった |
<トレド> あっちこっちに教会がいっぱい(^^;)(2013.10.10) | ||
ようやく道の先に「サント・トメ教会」を発見。「サント・トメ教会」はムデハル様式で、14世紀頃、オルガス伯爵によって再建された。外の壁にシンプルで小さなキリスト像を発見 | ||
壁を見ていると、キリスト・ユダヤ・イスラムという文化の違いはあっても、これがトレドを造っている源(みなもと)のように思える。古代ローマを彷彿させる壁が3つの宗教文化を越えて、今も現存しているのだ |
<トレド> トレドを今も守る城壁(2013.10.10) | ||
古代ローマ時代からあった城壁をアラブ人が再建。城壁の中でも、帝国都市の紋章のある「ビサグラ新門」は有名 | ||
16世紀に建てられたルネッサンス様式の門「カンブロン門」。対称の2つの塔が印象的 |
北東の「カンブロン門」に比べて、この城門は戦いのための頑丈な門に見える | |
確か教会の鉄門だったと思うが、場所が思い出せない。形といい、精巧さといい、印象に残った画像のひとつだ。トレドの城門は人を、家を、教会を守り抜いて、今も変わることなくそびえていた |
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