2013年スペイン&ポルトガル20日間の個人旅行
11 サラゴサのピラール祭り(2013.10.12-10.14)
Sピラール祭りのメインイベント献花式
2013.9.30-10.19(20日間)
<サラゴサ> ピラール祭りの献花式(2013.10.12)
スペイン四大祭りのひとつ、「ピラール祭り」は毎年10月12日前後、1週間行われるお祭りだ。普段は60万人の人口が一気に200万以上にも膨らむ。メインイベントは10月12日の朝から始まる「献花式」。巨大な仮設祭壇に安置された聖母ピラールに花を捧げるセレモニーで、スペイン国内外からなんと20万もの人々が「献花式」に参列する
献花式は朝から夕方まで8時間も続き、夕方には20万人もの人々によって捧げられた花々で山へと変貌した「巨大な献花台」ができ上がる。献花台の下には、大きな花籠や紋章が飾られ、特にサラゴサの紋章が見事だった
「ピラール」とはスペイン語で「柱」の意味。ローマ時代、聖ヤコブの前に聖母マリア様が現れ、信仰の礎となる柱(ピラール)を渡したという言い伝えがある。この奇跡を記念して、大聖堂が建立され、木彫りの聖母ピラール像が奉られている。聖母ピラールはスペイン全土の守護聖母
ピラール祭りの献花式に参加する人は民族衣装を着用するのが決まり。華やかな民族衣装で美しく着飾った人々が献花の花束をかかえ、1年に1度の晴れ舞台の石畳の道をゆっくりと行進する
行進の先頭には、聖母ピラールに捧げる花籠と、それぞれの地方の名前が入った旗を持つ旗手がいる
聖母ピラールに捧げる花籠のほか、花の紋章も目を引く。文字も絵柄も全て花でできていて、その精巧さには目をみはる。大きなものは台車で運んでいた
趣向を凝らした花籠や花の紋章が次々に披露される。花籠や紋章はそのまま、献花台の下に飾られる
<サラゴサ> 民族舞踊の必需品「カスタネット」(2013.10.12)
ピラール祭りの行進には、献花の行列の他、踊ったり、歌ったりと、楽しい行進も続く。こちらはカスタネットのカチカチカチという音に合わせて、腕をすらりと伸ばし、軽やかにステップを踏む民族舞踊
カスタネットはスペイン語で「栗」を表す「カスターニャ」が語源。栗の木で作った、形が栗の実に似ている、など諸説あり。こちらはそのカスタネットのリズムに合わせ、男も女も弾むように踊る人気の民族舞踊「ホタ」
「ホタ」の踊りは軽妙な動きの舞。軽やかに宙に舞って踊る少女たち。すらりと伸ばした背筋や首すじに、ホタの凛とした踊りの本質を垣間見た気がした
カスタネットの奏法は日本とは全く違う。親指をぐっとそらし、中指と薬指で手の甲のカスタネットを叩き、カスタネットがゴムで跳ね返り、カタカタカタと小刻みで軽やかな音が飛び出す
<サラゴサ> ピラール祭りでよく見た「撥の踊り」(2013.10.12-10.13)
こちらは若い男女が向き合って、長いバチを叩き合って踊るフォークソングのような踊り。カチカチという木の鳴る音が小気味のよい
バチ踊りの若い人たちが履いている、この白レースの網タイツと、黒ひもを編んだ靴は、アラゴン地方の民族衣装になくてはならない定番中の定番。大人も、男性も、女性も、子供も履いている
こちらのパチの踊りは、上下で互いにバチを交差し合ったりして、動きも過激。少年たちの帽子の花飾りが印象的
<サラゴサ> ピラール祭りで見つけた伝統楽器(2013.10.12)
「ブレーメンの音楽隊」にでも出てきそうな、フルートのような、ラッパのような、珍しい伝統楽器も登場
伝統のギターに合わせて、美しいハーモニーの調べが響く
<サラゴサ> 華やかなフラメンコ(2013.10.12)
フラメンコの一行がやってくると、たちまち、見物客も色めき立つ。期待通り、フラメンコが始まる
こちらのフラメンコの一行はフラメンコ用カスタネット「パリージョ」を叩きながらの行進。なんか迫力いっぱい(^^;)
フラメンコの一行の中でも、衣装といい、スタイルといい、容姿といい、格段と目立っていた女性をパチリ こちらは民族舞踊。スカートをいっぱいに膨らませて、クルクルと踊る可愛い女の子たち
<サラゴサ> 主役はやっぱり子供たち(2013.10.12)
先頭の紋章と一緒に、小さな可愛い主役たちが最前列になって行進するグループも多い。可愛い登場人物が現れると、見物客から笑みがこぼれる
子供たちにとっても1年に1度の、おめかしできる楽しい「献花式」。ただ聖母ピラールの献花台まで、何時間もかかるので、寝てしまう子、お腹がすいてしまった子、泣き出してしまった子など、いろいろ(^^;)
ふくれっつらのお姉ちゃんの横で坊やはスヤスヤ こちらはママが懸命になぐさめても、もう顔はくしゃくしゃ
ピラール祭りの三日間で実は日本人は皆無だった。中国人など、東洋人さえいないので、子供たちにとって、わたしたちは珍しい存在(^^;)。わたしたちに気づくと、子供たちの目は好奇心でキラキラ(^^;)
赤い民族衣装の小さな女の子もわたしたちに気づいて、何か言いたげ(^^;)。「ほら、外人、いるよ」かな?
でも、ちょっと大きな子たちは、最初はジロジロ見ていても、最後はカメラに向かって最高の笑顔のプレゼント
<サラゴサ> ピラール祭りでは大人も主役(2013.10.12)
軍服姿も凛々しく行進。ちょっとカストロ首相みたいでコワイ?(^^;) こちらも軍服姿の行進。先頭の旗手のおじいさんは終始レンズに向かって、笑顔を送ってくれました(^^)
スカートを思い切り広げて、自慢の民族衣装を披露している女性たち(^^)。右は貴公子のような衣装。実はふたつのグループは別の方たち。でも、一緒に歩いたら、ぴったりだったかも(^=^)
<サラゴサ>地元の人にも大人気のビュッフェのレストラン「ラス・パロマス」(2013.10.11-10.12)

サラゴサでお薦めのビュッフェスタイルのレストラン「ラス・パロマス」。一人16ユーロ(約2500円祭日価格)
いつも長蛇の列ができるほど、地元の人たちにも大人気。郷土料理はもちろん、メニューも豊富で、シーフードもデザートも充実している。午後2時頃はスペインのランチラッシュになるので、その前にはお店に入りたい

エビもカニも食べ放題。特にエビは茹で立てで、味もよく、プリプリしていて美味。地元の人は、お皿にエビを山盛り状態に盛り付けて席に着く。エビは人気で、すぐなくなるが、どんどんと新しいエビが追加されるので大丈夫
わたし達は2階へ案内してもらう。12時過ぎの早めの時間だったので、うまく入ることができた。中は結構、ゆったりとテーブル席が置かれている メロンの生ハム巻きとデザート2つとついでにカニもゲット
お腹がいっぱいになったところで、またピラール祭りを見物に。夜は伝統的なカタルーニャ料理、かたつむりの「カラコレス」を食べにバルへ。大皿に載ったかたつむりを見て、目をまん丸くしていた高校生たちの話は次回紹介
<サラゴサ> nabeさんの「ピラール祭り」の「献花式」のビデオ紹介 (2013.10.11-10.12)

画像の上でクリックすると、「ピラール聖母教会」前の「ピラール祭り」のビデオが流れます。必ず、スピーカーはオンにしてご覧ください。ビデオの中の歌は、実際に教会前に流れていたスペインの軽やかな音楽そのものです。子供たちのおしゃべりも少し入ってます(^0^)>all


次は  11 サラゴサ 21「伝統舞踊のホタ」や「笑顔の子供」など

1 スペイン旅行情報 2 バルセロナ前編 3 マラガ 4 グラナダ
5 白い村ミハスなど 6 コルトバ 7 セビージャ 8 リスボン
9 トレド 10 マドリッド 11 ピラール祭り・サラゴサ 12 マジョルカ島
13 バルセロナ後編 14 えとせとら 15 空港ラウンジ紹介

2013年スペイン&ポルトガル個人旅行TOP   「旅いろいろ」TOP  「アイビーネット」TOP