2013年スペイン&ポルトガル20日間の個人旅行
2 バルセロナ前編(2013.10.1-10.3)
③サグラダ・ファミリア
2013.9.30-10.19(20日間)
<バルセロナ> サグラダファミリアでガウディの洗礼(2013.10.1-10.3)
なんと巨大なのだろう。
サグラダ・ファミリアを前にすると、人間はただのアリになってしまう。

恐竜の何倍もある巨体が全て精巧な彫刻でできているのだから、度肝を抜かれてしまう。

1882年建設が始まり、131年経た今も未完のままのサグラダ・ファミリア。完成すれば、18本の塔が立つという(現在8本)。4つあるファサード(仏語faceから建築物の正面(デザイン)の意)の内、3つには壮大な装飾が施されている。

入館時間10-3月9:00-18:00 4-9月9:00-20:00 @14.80€(ネットで予約:エレベータ付@19.30€) ※エレベータで上ると工事現場や市街地を一望できる
余りの天井の高さに、見上げていると首が痛くなる ステンドグラスやランプの光を一身に浴びるキリスト像
明かりを取り入れるステンドグラスの数も、色も、半端ではない。巨大な上に繊細且つ緻密なのだ 超現代的なデザインのライオンが天井から見下ろす。これとて、決して小さなサイズではない 貝の中でも巨大化するシャコ貝だからこそ、素材のひとつに使われているのかなと勝手に解釈する
夜でも、煌々と街灯がついていて、観光客の行き来も多く、年配の女性たちもノンビリ道路で立ち話。犯罪の多い街だと警戒していたが、治安がよかったのは意外だった
サグラダ・ファミリアの全景を撮りたかったら、前に位置する池のある公園がお薦め。
夜も街灯がついていて明るいせいか、女性が1人で撮影していた
ライトアップされたサグラダ・ファミリアを見たくて、歩いて5分ほどの「ホテル サグラダ・ファミリア」に宿泊 サグラダ・ファミリア前のGandi通りはオープンテラスのお店が軒を連ねている
<バルセロナ> サグラダ・ファミリア完成時のファサードと鐘塔について
サグラダ・ファミリアの彫刻を見て、歴然とわかるのがそのタッチの違い。「生誕のファサード」はゴシック様式のふくよかな線。「受難のファサード」は鋭い直線で切り取られた荒々しいタッチ。「受難のファサード」は直線を用いることで悲しみを表現しているのだそうだ。完成するとファサードが18本そびえることになる
「生誕のファサード」、「受難のファサード」などについての資料はこちら
<バルセロナ> 生誕のファサード
外尾氏の「生誕のファサード」の「イエスによるマリアのための戴冠式」。外尾氏は24歳でサグラダ・ファミリアの彫刻に参加し、今は彫刻主任に。「石を愛し、ガウディと共にサグラダ・ファミリアを育てています」と今も活躍中 「生誕のファサード」の中の「ヘロデ王」の幼児虐殺」。新しい王(イエス・キリストのこと)がベトレヘムに生まれたと聞き、怯えたユダヤのヘロデ大王がベトレヘムの2歳以下の男児を全て殺害させたとするエピソードから
<バルセロナ> サグラダ・ファミリアで活躍する日本人・彫刻主任の外尾悦郎氏
ところで、せっかくなので、もう少し外尾氏を紹介
サグラダ・ファミリアの主任彫刻家となった外尾 悦郎について、インターネットで「NOMAD PROJECT」に掲載されていた文章を発見。一部を紹介。

「僕が石工をはじめたのは、大学の時の石の先生が格好よかったから。彼は元々特攻隊員で、戦争で死ぬのはずだった人間。変わらぬものを求めて石にたどり着いたんでしょう。その生き様を横で見ていて、僕の石への興味が始まったんです。

サグラダ・ファミリアに来たのも、石を彫りたかったから。でもここで石を彫るなら、まずガウディを知らなければならない。そこで僕は勉強をはじめました。こっちの人は誰が創っても同じだと考えているので、過去をあまり勉強しようとしない。でも僕は真面目だったので、ひたすらガウディについて勉強しました。

少しでも近づきたくて勉強を始めたのですが、ガウディには一向に近づけなかった。僕とガウディの間には小さくても深い溝があったんです。彼は僕など見ていなかった。だから僕は彼を見ることをやめた。彼が見ている方向(未来)を見ることにしたのです。同じ方向を見る。そうしたら僕が彼の中に入り、彼が僕の中に入ってきた。ガウディが見ている未来をみて、考える。同じ方向を見ることで、自然と彼が何を作りたいかが分るようになったんです。一年ごとに更新されていく契約で、僕が35年間勝ち残れている理由はそこにあるのかも知れません。」

如何ですか、素敵な話ですよね!
<バルセロナ> サグラダ・ファミリアの宝さがし
スキラッティ作の「受難のファサード」で見つけた数字のパズルやガーゴイル
種類 意味
生き物探し
(ガーゴイル)
へび、カエル、トカゲ、カタツムリなど ガウディは植物や動物を単なる装飾としてだけではなく神秘的なシンボルとして用いた
数字のマジック 4×4の数字が縦・横・斜めを合算すると33の数値になる 33はキリストが生きた年数を表している
ガーゴイル(gargoyle)とは怪物をかたどった彫刻。ほとんどが背中に翼をもったグロテスクな姿。
彫刻としてのガーゴイルは、西洋建築の屋根に設置され、雨樋から流れてくる水の排出口としての機能を持つ。
<バルセロナ> サン・パウ病院
サグラダ・ファミリア前の斜めに延びているGandi通りを上ると、正面にレンガ作りのお城のような建物が忽然と現れる。ガウディのライバルのモンタネールによって建設された建物で、奇しくも、電車で轢かれたガウディが運び込まれた病院だとか。今は老朽化のため、閉鎖され、修復中。 14万5000㎡という広大な敷地には、ムデハル様式を採用した病棟が48棟あり、実際に、2009年まで開院していた。向かい側にある池から、夕方、撮影
<バルセロナ> お薦めしない店(ーー;)
お薦めしない店を紹介するのはホームページを開設して以来、初めて。この旅初のディナーで気合が入っていただけに、ショックも大きかった。場所はサグラダ・ファミリアを間近で見れる最高の立地。

もし、この店で注文するならパエリアとハモンセラーノぐらい。エビのガーリック炒めの「ガンパス・アル・アヒージョ」は記憶にも残らず、ワインにフレッシュフルーツの入ったサングリラは缶詰の果物を使ったみたいでおいしくなかった。マジョルカ島で再チャレンジして、サングリラのおいしさを知ったほど。

完熟トマトを塗って、オリーブオイルをたらす名物「パントマッカ」はひと口食べてガッカリ。飲み物についてきたパンは、二、三日前のパンかと思うほど、固くてボソボソで、呆気にとられてしまった。

会計は89ユーロで1万円以上。おいしければまるで問題ない料金だが、サグラダ・ファミリアの高い夜景代を払った気分で後味が悪かった。店は「エルス・ポルショス」。「るるぶ」に紹介されていたので入ってしまった(ーー;)
<バルセロナ> サグラダ・ファミリアに近いお薦め市場
「Mercad(メルカド:市場の意味)」としか書かれていないこの市場は出発前、バルセロナ在住者のブログで知っていた。規模はサン・ジョセップ市場にははるかに及ばないが、広さもあり、価格が安くて、二度、買い出しに行った
朝食やワインのつまみにハモンセラーノやオリーブ、パンなどを買って、スペインワインと一緒にホテルで楽しんだ。特にオリーブが大粒でおいしい。また20センチほどのパン(フランスパン)が1ユーロだったのにはびっくり(しかもおいしい!)。ハモンセラーノも日本だったら2千円近くするパックがなんと3ユーロ足らずだった。
消費税21%のスペインだからか、、生活にかかせない食品は低い価格に抑えられているのだろう

次は  2 バルセロナ前編④サン・ジョセップ市場やグエル公園へ

1 スペイン旅行情報 2 バルセロナ前編 3 マラガ 4 グラナダ
5 白い村ミハスなど 6 コルトバ 7 セビージャ 8 リスボン
9 トレド 10 マドリッド 11 ピラール祭り・サラゴサ 12 マジョルカ島
13 バルセロナ後編 14 えとせとら 15 空港ラウンジ紹介

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