2013年スペイン&ポルトガル20日間の個人旅行 | ||||
8 | ポルトガルの首都リスボン M世界遺産シントラとファドへ(2013.10.8-10.9) |
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2013.9.30-10.19(20日間) |
<リスボン> 世界遺産「シントラ」をめぐる:「モンセラーテ宮殿」へ(2013.10.8) | |||
ロシオ駅から「Bihete Train & Bus(電車とバスが乗り放題の周遊チケット@12.5ユーロ)」を購入し、電車に乗り、のどかな田園風景を見ながら40分ほど走ると、世界遺産シントラに到着。夏の避暑地として、王侯貴族に、「エデンの園」として愛されたシントラ。緑に囲まれた山中に、ちょっと異質なベーナ宮殿や王宮、モンセラーテ宮殿が点在している。周遊バス434番でまずは王宮へ寄り、「ペーナ宮殿+ムーアの城壁」のチケット(@17ユーロ)を手に入れ、ムーアの城壁へ向かう。 「ムーアの城壁」に到着、と思い、バスを降り、そのまま入り口へ行くと、受付の若い女性がお薦めのコース(遠回り)を教えてくれる。そのまま歩き出したら、見事に迷子に。散々歩き回って、疲れ果ててモンセラーテ宮殿へたどり着く。コースは絶対に「近道コース」を選択しましょう(^^;) ※右上はシントラ駅の壁全体を飾るアズレージョ(絵付きタイル) ※左は周遊チケット |
ちょっと珍しいアラベスク模様のステンドグラスと、階段の踊り場。よく見ると、壁から階段・床まで、全てアラベスク模様だと気づく。一体、この建物は誰が建てたのだろうと調べたら、1858年に大富豪の英人の織物商サー・フランシス・クックが建てた宮殿だと知る。1929年、世界恐慌が襲い、この建物も売りに出され、荒廃。2009年に大修復がされ、現在の姿に戻ったとのこと |
透かし模様が幾重にも重なった廊下は見どころの一つ | 実はホームページを作る段階で、撮影禁止だったことを知る(^^;)。思い切り撮りまくった画像を見て、恐縮(^^;) |
在りし日の姿のままの外階段部分。大理石ゆえか、朽ち果てないのだろう・・・。しかし、とにかくこの庭園は広い。石のベンチや日本庭園もあったが、もうそんなことはどうでもよく、マメができた足が痛かった(^^;) |
ところで、この建物の後方の山の尾根(おね)に見えるのが「ムーアの城壁」。実はわたしたちは肝心の「ムーアの城壁」のてっぺんにはたどり着けず、ムーアの城壁の一部を見ただけだった(^^;)。広大なモンセラーテの庭で迷って、歩く元気が失せたこと、どちらかというと、ディズニーランド的世界遺産「ペーナ宮殿」のほうを見たかった。 という訳で、コケのむす城壁の一部と、なぜか城壁の一部にある城壁囲いの不思議なレストランを見てから、また周遊バスに乗り、一旦、王宮へ戻って、腹ごしらえをすることにした |
<リスボン> 世界遺産「シントラ」をめぐる:「王宮」(2013.10.8) | |||
イスラム教徒が残した建物を、15世紀初頭から19世紀後半にかけ、歴代のポルトガル王家が住み続けた中世の王宮として有名。それぞれの王によって、イスラム、ゴシック、ルネッサンス、マヌエルなど、各様式が寄せ集めになっており、それがまた奇妙な魅力のひとつになっている。独特な形の二つの煙突が特徴 | 434番のバスで王宮まで来ると、深い山間にシントラの街を見下ろすことができる。王宮前の「レププリカ広場」を中心に、レストランや土産物屋さんなどが並ぶにぎやかなシントラ・ヴィラがある |
シントラ・ヴィラの細い石畳の坂道はどこもお土産屋さんやカフェがせり出していて、人でいっぱい |
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レププリカ広場を行きかう人を見ながら、レストランで食事。散々道に迷って、体力が消耗していたため、ステーキとミックスサラダをオーダー。お皿からはみ出しそうな大きなステーキでパワーを取り戻す(^0^)。スペインは塩、胡椒など、香辛料が口にあって、このステーキもおいしく平らげる。オリーブオイルをかけたサラダも美味 |
<リスボン> カラフルなちょっと不思議なお城「ペーナ宮殿」(2013.10.8) | ||
シントラの王宮近くにあるインフォメーションの前のバス停から周遊バスで20分ほどでペーナ宮殿へ着く。結構、急坂の山道なので、歩かずに周遊バスで来たのは正解。目の前に現れたペナ宮殿は形も色もイメージ通り、思いっきり浮き立っていて、ディズニーワールド的建物だった(^^) | ||
見る角度によって、見事に色も形も飾りも変化する。イスラム、ゴシック、ルネッサンス、マヌエルなど、さまざまな様式の寄せ集めだと改めて実感する | |
16世紀、マヌエル1世の代に、大航海時代の富が注がれ、マヌエル様式(※)が発展し、イスラム建築の復古により、ムデハル様式のアズレージョ(絵付きタイル)の装飾が更に加わった ※マヌエル様式:16世紀初頭のポルトガルの建築様式のひとつで、ゴシック様式の影響を受け、大航海時代の繁栄を思わせる、ちょっと過剰な装飾が特徴 |
シャコ貝の上にまたがる上半身が人間で下半身が魚、という強烈な「海の神トリトーン」。表情といい、体のたるみやシワといい、一度見たら忘れられないリアルな像だった(^^;)。 |
こちらが、「海の神トリトーン」の門。 守り神なのか、のろいの神なのか・・・・・(^^;) |
ちょうど真っ白なウエディング衣装で、カップルが登場。スペインでもポルトガルでも、なんと結婚式のカップルを見たことか・・・ |
凹凸のある絵付けタイルのアズレージョ | なぜか、超リアルな手(^^;) | ライオン、トカゲなどを模した彫刻が多い |
<リスボン> 本場「ファド」に酔う(2013.10.8) | ||
日本でファドの予約はしていなかったので、有名どころの「Luso(ルーゾ)」へ夜、出かけていった。アルファマ地区でちょっと危険な雰囲気の場所だったが、マネージャーらしき紳士が出てきて、あいにく今夜はいっぱいだと言う。そのマネージャーが「このお店と同じ出演者のファドを聴かせる店がある」とわたしたちを案内してくれた。道々、おしゃべりをすると、「日産の車は最高だ。わたしは大切な息子(車)を愛してる」と言って笑いかける。とっても楽しい紳士だ(※後姿のスーツ姿がMr.Nissan(^^)) 連れて行ってもらったお店は「Luso」とどちらにするか迷った「ADEGA MACHADO(アデガ)」だった。後で知ったが、「ADEGA」は「Luso」の姉妹店。満員で混雑する「Luso」よりも素敵な選択だったと思う |
出演者がお店の入口で出たり入ったりするところを見ると、「Luso(ルーゾ)」と「ADEGA(アデガ)」を交互に行き来して出演しているようだった。出てきたディナーはフルコースでデザートまでゆっくりと味わうことができたし、特に魚料理が味付けといい、焼き加減といい、素晴らしかった。ファドの料金はコースディナー付で2人分107ユーロ(約14,000円)のリーズナブルな料金だった。 ステージのフィナーレは3人の女性によるファド。それぞれ3人が店内の三隅に立ち、訴えるようにファドの掛け合いが始まる。わたしの真後ろで歌う女性の声は力強くて、ジンジンと胸に沁みていった。 ところで、「ADEGA」に来たら、トイレがお薦め。トイレにつながる通路にファドの女王「アマリア・ロドリゲス」の手紙や写真が飾ってあるので、ぜひ見てほしい |
<リスボン> ロシオ広場で気に入った「Cafe gelo」(2013.10.8-9) |
ロシオ広場前にある「Cafe gelo」はウェイターもフレンドリーでおいしかったので朝食、夕食と2回通った。このお店のパンは人気らしく、よく人が並んでいる。 ところで、朝食を食べていた時、目の前の渋滞中の道路でいきなりドカンと車同士が衝突(^^;)。すぐにポリスがやって来て、対応していた。リスボンの道路は車が多くていつも混んでいる |
夕食に食べたニンニクとオリーブオイルで炒めた貝料理。食事ついでにポルトガルのポビュラーなお菓子「パステル・デ・ナタ(小さなカスタードクリーム入りのタルト)」を6個まとめ買い(^0^)。翌日のトレドのパラドールのティータイムにおいしく食べた。※パステル・デ・ナタだが、リュックに入れて持ち運んだせいで、クリームが氾濫 |
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