2013年スペイン&ポルトガル20日間の個人旅行 | ||||
6 | 4つの世界遺産を巡ったコルドバ(2013.10.5-10.6) I赤白のアーチが樹立するメスキータ |
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2013.9.30-10.19(20日間) |
<コルドバ> 赤白のアーチが樹立する「メスキータ」(2015.10.5-10.6) | |||
前日コルドバに宿泊したお蔭で今日(10/6日曜日)は朝早くからコルドバ巡りを開始。ホテルはコルドバ駅近くにあるので、ホテルから、朝陽がようやく建物から石畳へと、照らす範囲を広げ始めた「ユダヤ人街」を抜けて、30分ほど歩いて、早朝の「メスキータ(回教寺院)」へたどりつく |
メスキータの鐘楼は高さ54m。コルドバでも最も高い建物。その鐘楼を丸ごと朝陽が照らし出した | 回廊から「オレンジの中庭」を写す。オレンジや糸杉が規則正しく植えられた「オレンジの中庭」は、かつてはイスラムの礼拝者が体を清める「みそぎの庭」だった |
一歩「円柱の森」に足を踏み入れ、赤白の馬蹄型のアーチの前で一瞬、息が詰まる。アーチが幾重にも折り重なって、赤白のデコボコの天井が拡がる。 10世紀頃、イスラム教国の都として君臨したメスキータ。2万5千人ものイスラム教徒がいっせいに祈りを捧げたというメスキータは今は閑散として、厳かだった | |
当初1012本あった寺院内の円柱は150本以上取り払われ、今は850本が現存。円柱の森のアーチ型は古代ローマの水道橋の技術が使われており、馬蹄形アーチの赤と白は塗装ではなく、赤はレンガで、白は石灰岩で造られ、強度を保ちながらも軽いレンガを使うことで、アーチの重量を軽減している。 朝陽が差してきて、赤白のアーチに、もうひとつ、黄金色が加わる |
薄暗いメスキータのアーチが途切れるモスク中央部に、光に満ちたゴシック様式とルネサンス様式を折衷した中央礼拝堂が現れる。完成までに250年をかけた礼拝堂の吹き抜けの白を基調とした装飾は、アーチの赤白の色に慣れた目には逆に衝撃だ。この衝撃こそが身をもって知るイスラム教とキリスト教の違いなのかなと、感じる。 イスラム教では、誰もがコーランを暗記していたので、光は不要だったが、キリスト教では聖書を読むため、光が必要だった。光はまたキリスト教の象徴でもあり、荘厳なドームに、たっぷりの光が注ぎ込んでいた |
中央礼拝堂の反対側のマヨール礼拝堂(聖堂内陣)。紫檀或いは黒檀で造られた頂点に黒く聳え立つ天使像。聖歌隊席の椅子の後方を浮かび上がらせる黄金色の明かり。無心論者のわたしでさえ、思わず衿を正し、敬虔な気持ちになる |
こちらは不自然さを感じないイスラム教とキリスト教の融合 | うまくメスキータの装飾を残した中で、却って素朴なキリスト像が引き立って見えた |
相反するふたつの宗教寺院で利用されることとなった、運命の「サン・ビセンテのバシリカ」の大理石。上が、破壊した旧キリスト教寺院からモスク建造の材料として持ち込まれた大理石で、顔部分を壊し(偶像崇拝を禁じるため)、以前は裏面だった部分にアラベスクの彫刻を彫って、メスキータで再利用したもの |
メッカの方向を向くミフラーブ。コーランの一節が壁面に刻まれた馬蹄形デザイン。黄金色に輝く豪華なミフラーブに驚く。キリスト信者もさすがにこの彫刻は壊せなかったのだろうか | nabeさんが楽しそうにおしゃべりをしていたのは片言の日本語を話すベルギーからスペイン旅行に来た女性。日本の文化も、食べ物も、日本人も大好きで、訪日もたびたび。来年は沖縄へ行くと言っていた |
メスキータの開館時間 行った日は10月の日曜日だったので、8:30-10:30、14:00-19:00。入館料8ユーロ 通常11〜2月は8:30〜18:00、日曜日とキリスト教関連の祝日は8:30-10:00、14:00-18:00 3〜10月は10:00-19:00、日曜日とキリスト教関連の祝日は8:30-10:00、14:00-19:00 閉館日なし |
<コルドバ> メスキータ南に位置するローマ橋とプエンテ門(2015.10.6) | |
ローマ橋の上からブエンテ門とメスキータを振り返る。ブエンテ門は街の城壁の一部だった門を1571年、フェリペ2世が造り変えたもの。メスキータの屋根には中央礼拝堂の八角形の屋根が突き出ている |
ローマ時代に築かれ、2000年もの間、改修を繰り返し、現在も使用中のローマ橋。静かにグアダルキビール川が流れる | 対岸の「カラオラの塔(La Calahorra:現在歴史館)」と、ローマ橋の上で見つけた可愛い看板 |
<コルドバ> ローマ橋で見つけた白いウエディング姿(2015.10.6) | |||
年間50組の結婚式がメスキータで行われているそうだ。この日も帰り道なのだろうか、白いウエディング姿のまま花嫁さんが小走りに行き過ぎた |
<コルドバ> 夜の散策(2015.10.5) | |||
ミハスからコルドバに着いたのは夜8時過ぎ。今日はちょうど土曜日(10/5)、グラン・カピタン通りなど、にぎやかなコルドバの街を散策 |
ビクトリア公園あたりで、偶然、開催されていたバザールに引き寄せられて、のぞいてみる |
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