2013年スペイン&ポルトガル20日間の個人旅行
11 サラゴサのピラール祭り(2013.10.12-14)
22「ガラスの宗教行列」と花火と街巡り
2013.9.30-10.19(20日間)
<サラゴサ> ピラール祭りのハイライト「ガラスの宗教行列」(2013.10.13)
10月13日(日)の夜は、「ピラール祭り」のハイライト、幻想的なパレード「ガラスの宗教行列」。辺りが暗くなる19時半ごろ、遠くから騎馬隊が現れ、「ガラスの宗教行列」の幕明けとなる
騎馬隊の後ろから、黒い紋章を持つ旗手と、黒いマントを羽織ったイエスキリスト像を載せた豪華な山車(だし)が現れて、賛美歌の流れる中、厳かな宗教行進が始まる
アラゴン州の民族衣装を身にまとい、聖母ピラールへの信仰心を表すため、火のともったロウソクやガラスのランタンを手に行進する「ガラスの宗教行列」。どの人も皆、昼間の「ピラール祭り」の「献花式」の表情とは打って変わって、ベールの下の表情は厳粛そのもの
多くの人が「献花式」では見ることのなかった黒いベールをかぶっている。清らかな賛美歌が頭上の街灯のマイクを通して、街じゅうに流れてゆく
趣向を凝らしたステンドグラスのランタンの山車(だし)が厳かな中にも煌きを加える
地域によってステンドグラスのランタンの絵柄も異なる。それぞれのランタンにはキリストの物語が語られている
こちらは黒地に金のキリスト像やピラール像が縫い込められたりっぱな紋章の旗
紋章の旗には2本の紐がついていて、両側の少女が二人で持つのが慣わしのようだ
日が落ちてゆくにつれ、ゆらめくランタンやろうそくの明かりが際立ってゆく。皆、賛美歌を口ずさみながら行進
子供たちもおしゃべりをやめて、ろうそくやランタンを手に神妙に行進
と思ったら、この子はママと楽しげにおしゃべり中(^^;)。ところで、「聖母ピラール」にあやかって、「ピラール」という名前の女の子が多いそうだ。5人に1人はいるというから、本当に多いのだろう
すっかり、闇が深くなって、ランタンの明かりだけが際立つようになる。揃いの手持ちの大きなランタンを高く掲げ、真ん中には、ひときわ大きなステンドグラスの山車(だし)が曳かれてゆく
すっかり日も落ちて、「ガラスの宗教行列」は幻想的な不思議な人々の流れと変わる
ろうそくもランタンも本物のろうそくが燈されている。ろうそくがゆらめいて、一層幻想的な世界を創り出す
海運大国だった頃の衣装なのだろうか。タイムスリップして忽然と姿を表した懐古の人たちが目の前に立つ
腕をかかげて大きなランタンを支え持つ娘たち。ひときわ大きな山車のステンドグラスのランタンの絵柄が鮮やかに浮き立つ。街中に響き渡る賛美歌が一層、厳粛な雰囲気をかもし出す。いつしかわたしも賛美歌を覚えて、「宗教行列」の人たちや観客の人たちと一緒に口ずさんでいた
ろうそくのゆらめきに浮かび上がるご婦人たち 白い衣装のママも、小さな貴公子も素敵!
電柱によじ登って、見物していた、隣りにいたスペインのご婦人。「電柱にしがみついた姿を写して」、と自分のカメラを手渡したので、大笑い 「ガラスの宗教行列」を撮影するわたしのために、こっちにおいで、とか、前に陣取ったテレビカメラマンに文句を言ったりと、すっかりお世話になったスペインのおばさまたち。仲良くなると、スペイン語+ジェスチャーで、ペラペラぺらぺら(^^;)。別れ際、スペイン風お別れキッスをされて、感動してしまった
<サラゴサ> nabeさんのビデオ「ピラール祭りのガラスの宗教行列」(2013.10.13)
nabeさんがiphoneで撮影した「ピラール祭り」のハイライト「ガラスの宗教行列」です。画面の上でクリックをすると、ユーチューブが開いて、ビデオを見ることができます。
ガラスの宗教行列の参加者はもちろん、見物客も、みんながみんな一体となって、賛美歌を口ずさみます。わたしもついには覚えてしまって、一緒に歌ってました。心が洗われるような神聖な気持ちは久しぶりでした
<サラゴサ> ピラール祭りの「献果式」(2013.10.13)
実は「ピラール祭り」の「献花式」は有名だが、他にも、聖母ピラールに果物を捧げる「献果式」というセレモニーもある。13日、民族衣装を着た行列が旧市街地を経て、ピラール広場の聖母像の元へやってきた
地元の特産物は、聖母ピラールに捧げられた後、市内の援助団体に寄付されるという
「献花式」の花たちにも負けないほど、捧げ物は色とりどりの野菜や果物、パンなどで美しく並べられている
籠の中をのぞいてみると、ジャムやワインも。果物から作られるものはみんな捧げ物になるのだろう 荷車の幌にも野菜で飾りつけ。まるで収穫祭のような陽気さだ
オリーブの木は、人類が最古から利用してきた植物のひとつ。ノアの箱舟の鳩とオリーブの木の伝説から、オリーブは平和のシンボルともされている。大きなオリーブの木を立てたこの一行はオリーブの実を捧げるのだろうか。たくさんの捧げ物は、実り多き1年への感謝の気持ちもあるのかもしれない
<サラゴサ> ピラール聖母教会(2013.10.12-10.14)
ライトアップされた「ピラール聖母教会」。現在の姿は17世紀に建てられてもの。シンボルである丸屋根に、ほどこされた彩色タイルは、その後、18世紀に付け加えられた
スペインの守護神となっている聖母ピラールを祀る「ピラール聖母教会」には「ピラール祭り」を介して、スペイン全土からたくさんの信者が訪れる
それぞれの丸天井には彫刻や絵画がほどこされ、アーチの天井が連なる
昼間の「ピラール聖母教会」。教会前の広場には、聖母ピラールに捧げられた献花台をひと目見ようとたくさんの人たちが訪れる
ライトアップされた献花台が黄金色に輝く。夜もまだまだピラール広場には人があふれかえる
<サラゴサ> ピラール祭りの「花火」(2013.10.13)
ピラール祭りの開催中、毎晩午後9時頃から場所を変えて花火があり、13日はピラール聖母教会近くで花火が上がるとポリスから教えてもらった。でも10時過ぎまで待ったが、花火が上がらないので、諦めてホテルに戻った。
真夜中近くなって、いきなりポンポンという花火の音が。ベランダへ飛び出すと、花火! 慌てて、入浴中のnabeさんを引っ張り出して、花火の見える広場へ突進した。
中央市場前の広場には既に花火見物の人たちがいっぱい。エブロ川の岸から花火を上げているのだろうか。花火が上がるたび、ピラール聖母教会の建物の一部が照らし出された
<サラゴサ> カタツムリを食べる!アンダルシア地方の伝統料理「カラコレス」(2013.10.13)
お店の中に入りきれず、外まで客があふれていた「MESON CASA TEO」。ようやく地元の人にずれてもらって、座ることができた。オーダーするのはもちろんカタツムリをニンニクや香辛料とともにオリーブ油で炒めたアンダルシア地方の伝統料理理「カラコレス」
実は旅先で、「カラコレス」を出す店を探していたが、ずっと見つけることができなかった。
実際に「カラコレス」が大きな鉄板にゴロゴロと載せられて出てきた時は正直ギクッとする。
近くの席に座っていた高校生たちが「ウッソー!」と言いたげにジロジロ見つめる(^^;)。
出てきたスティック(楊枝)を使って、クルクルと回しながら食べてみると、ニンニクとスパイスが効いていて、うまい! うまいのだが、高校生たちの好奇の目にさらされながら食べるのは、ちょっとシンドかった(^^;)。
てっきりスペインの人は普通にカタツムリを食べるのだと思っていたが、イマドキの若い人にとっては単なるゲテモノ食いでしかなかったようだ。
でも、懲りずに、その後、2回も(!)カラコレスを食べた!\(^o^)丿
<サラゴサ> サラゴサの街のえとせとら(2013.10.12-10.14)
サラゴサの街は「ピラール祭り」の間じゅう、民族衣装を着た人たちであふれかえる。ちょうど中央市場の前で素敵な姉妹(多分(^^;))を発見。声をかけると、気軽に写真を撮らせてくれた(^^)
13日の「ガラスの宗教行列」は、夜から始まるので、13日は夜まで一日、サラゴサの町の探検に出かけた
何気なくバルをのぞくと、「僕たちを撮って!」のジェスチャー。グッドタイミングで素敵な笑顔をパチリ
これは「ラ・ロンハ」の筋向いに在る中央市場。この町最大の市場で 1000軒を越える店が出店 カエサラウグスタ劇場。カエサラウグスタとはサラゴサの旧名。ローマ皇帝時代に築かれた劇場跡
うさちゃんや雉、うずらなど、お肉屋さんのレバートリーは多い。カタツムリは八百屋さんでちゃんと売っていた
セーターを着た木(^0^)。とってもカラフルでおしゃれ。まるで今にも踊り出しそう(^0^)
ビルの壁のおもしろいペインティング。お祭りだと言うのに、一歩路地へ入ると、シーンと静まり返っている
16世紀に穀物(絹)取引所であったラ・ロンハ。現在は展覧会場となっている タペストリ美術館。建物の下には屋台のお店。外壁全面の立体タイルが見事で素晴らしい
<サラゴサ> 屋台でスペアリブの山盛りと格闘(2013.10.13)
豚の半身の丸焼きを炭火で焼いている屋台のとってもワイルドな雰囲気に惹かれて、屋台でランチをとることに。
ビールと、炭火で焼くスペアリブをひと皿、注文
届いて、びっくり。「ワン、プリーズ」と頼んだのに、ふた皿どかーんと到着。30cmほどのお皿に山盛り状態(;_;)。頑張って食べまくっても、残ってしまい、カップに入れて、持ち帰った。ホテルでワインのつまみにしたら、これがまた冷えているのにおいしくて、ワインがぐいぐいとすすんだ(^0^)
屋台には、民族衣装のままの人たちもいっぱい。だいたい民族衣装を見ない場所なんて、サラゴサでは皆無かも
<サラゴサ> 立地も設備も抜群のサラゴサのホテル「Hotel Catalonia EL Pilar」(2013.10.12-10.14)
カタロニアホテルはピラール聖母教会まで徒歩5分もかからない立地。シティホテルで規模も大きく、モダンな室内や大きなバスタブ、洗濯物がよく乾くドライスチーム、外からわざわざ朝食を食べに来るお客もいたほど、おいしかったビュッフェスタイルの朝食など、全て大満足だった(1人朝食付 約6000円)
ホテルの窓から、この景色。ピラール大聖堂のミナレットがベランダから見れるなんて、最高のぜいたく!

次は  12 マジョルカ島 23マジョルカ島散策、バルデモサなど

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5 白い村ミハスなど 6 コルドバ 7 セビージャ 8 リスボン
9 トレド 10 マドリッド 11 ピラール祭り・サラゴサ 12 マジョルカ島
13 バルセロナ後編 14 えとせとら

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