クジラとカンガルーとラクダの話

※クジラの絵は神奈川県横浜市のみたけ台幼稚園のきりん組の皆さんが書いたものを拝借しました
「京子さん、クジラ、食べますか?」とオーストラリア在住のスーちゃん。「わたしは食べないけど、昔から日本人はクジラを食べてるよ」というと、口を横にすぼめてから、なぜクジラを食べてはいけないのかとスーちゃんが話し出しました。

クジラは頭のいい動物で、数も少なくなっているので、人間が守ってやらなければならない動物の一つなんだそうです(だからこそ、日本もクジラがどの程度生息し、どのような生態系をしているのか、調査捕鯨船団を出航させて調査をしている訳ですよね(^^;))。

その調査船を武力行使で阻止しているのがシー・シェパード。捕鯨に反対している団体からもシー・シェパードの抗議方法を問題視する人もいるそうです。

そしてオーストラリア旅行から戻ってまもなく、2010年1月6日、とうとうシーシェパードと調査捕鯨船が衝突したとの記事が載ってました。友好関係にあるオーストラリアとの間に、火種が点いてしまったようですね。

世界的にも反捕鯨の問題が顕著になるつつある昨今、クジラ問題を日本人ももっと深く話し合う時期がやってきたのかかもしれません。「確かにクジラを食べなくても、まったく困らないかも」と思うのはわたしだけでしょうか。

ところで、ここでちょっと方向転換をして、カンガルーの話を。

皆さんはオーストラリアの人たちがカンガルーを食べているのを知ってました?
スーちゃんいわく。カンガルーを食べるのは、カンガルーが増えすぎて困っているから。また、カンガルーが増えると、尾っぽと足で土を踏み固めてしまうので、植物の生育も妨げてしまうんだそうです。

肉は余り食べないスーちゃんは学生の頃、頑張ってカンガルーのお肉を食べたそうです。ふ〜む、あんな可愛い動物を食べちゃうのかぁ(^^;)。

そこで、nabeさんがオーストラリアのカンガルー事情をネットで調べてくれました。
オーストラリアでは現在一部のカンガルーは数が増え続け、5000万頭以上になっており、環境や農業への被害も増えているそうです。そこで年間300万頭前後が狩猟され、国内消費をはじめ、世界55国に輸出されていると書かれてました。ふ〜む、日本では動物園にしかいないカンガルーも所変われば、お肉になっちゃうということなんですね。

実はオーストラリア政府は、ラクダのお肉も食べるよう、奨励しているそうです。昔、ラクダは動力として中近東から運ばれてきた動物。ところが、動力として使わなくなり、自然に放したところ、数が増えすぎ、草を食べ尽くすなど、害が起きて困っているんだそうです。

カンガルーやラクダを食べるオーストラリア人、クジラを食べる日本人・・・「文化の違い」と簡単に割り切ってしまえないところが問題なのかもしれませんね。

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ロックスの街とロックスマーケット
9:ブルーマウンテンとルーラ散策
2:2009ダーリングハーバーの花火
3:2010年元旦ディナークルーズ
4:ポートスチーブンス・エコツアー
6:挫折したビーチウォーク
8:パディスマーケットとチャイナタウン
10:シドニー水族館/NICK'S
オーストラリアの国旗、乗り物体験、おいしかったもの、リコライズ、サルサ、ホテルという名のパブ

おまけ:クジラとカンガルーとラクダの話 コアラの話

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