さて11時、帰る段になって、思わず、血の気が引きました(・_・;)。
タクシーに乗るため、守衛さんにホテルの名を告げても、アルカザールの守衛さんは
「知らない」と言い張るんです(;_;)。
ホテルからタクシーで5、6分の距離だったんですよね(−−;)。
流しのタクシーは怖いので、意を決っし、あてずっぽうに出発。
ともかく怒ったようにトットと歩く。よそ見をしない。 「タクシー」と声をかけられようとも、道端の男どもに目で追われようとも、
何が何でもまっすぐ前を向き、トットと歩き続けました。
きっと兵隊さんみたいだったんでしょうねぇ(^^;)。
ホテルが見えた時はどっと汗が吹きだし、思わず小さな店に入り、
ご褒美のビールとアイスクリームを買いましたv(^^)v。
ところで、実はこのおかまショーでわたしは初めての体験をしました。
購入したチケットはVIP SEAT(500バーツ)にもかかわらず、
座ったのは後ろの安い席(400バーツ)。
入り口でボーイにチケットの封筒を渡し、団体の後からノコノコと
ホールに入ったわたしは、今度は客席係から、半券を見せろと言われて、ハタと困惑。
玄関でチケットの入った封筒を渡した際、係の男性は封筒を戻しただけで、
半券らしきものは手渡してくれなかったんです。
「500バーツ払った!」と抗議すると、客席係は「前の方に行け」と手を振る。 前の方に行くと、券がないために、前でお客を整理している客席係に「後ろへ行け」と追い返される。
わたしは客席を何往復もさせられて、ついにプツリと堪忍袋の緒が。
「アイ ペイド 500バーツ!」とえらい剣幕で客席係に抗議すると、 マネージャーらしき男がすっ飛んできて、さも仕方なく座らせるか、
といった感じで、後ろの席を指差したんです。
もうショーどころの気持ちではなかったものの、見ないで帰るのは更に腹が立つので、
わたしはアメリカ人とおぼしき婦人の隣に座りました。彼女がにっこりとほほえんで、
わたしを歓迎してくれたので、ようやく腹の虫は収まり、9頭身のお人形さんの
ようなおかまをうっとりとながめたのでした。
ホテルに戻って、友人にそのいきさつを話すと「それって人種差別なのよ」と言う。
黄色人種は差別される側の人間であることを生まれて初めて身をもって知りました。
ところが、その話には後日談が(・_・;)。
帰国してバッグを整理した際、空だと思っていた例の封筒から
おかまショーの半券が出てきたんです(^^;)(^^;)。
人種差別でも何でもなかった訳ですが、人種差別された側の気持ちを
体験できた気がして、それはそれでよかったなぁと思っています。
同じ人間でありながら、人を差別するのは何としても悲しいことですよね。
|