なんともシンプルな家。屋根のてっぺんにはやっぱり守り神の木彫りがそびえている

☆神様からの贈り物☆

「この島で犯罪らしい話はほとんど聞いたことがありません」、空港からホテルへの道すがら、ガイドさんは言った。
「泥棒がいませんので荷物が盗まれたとか、強盗にあったとか、そんな事件は起こらないんです」
トントゥータ空港から首都ヌメアへ続く道端には、人影らしきものも、畑も、動物もほとんど何もなく、
山肌と、林のようなまばらな木々が続いているだけだった(^_^;)。

バスに揺られつつ、あいにくの曇り空をうらめしげに見上げながら、ガイドさんの話を聞く。
「ニューカレドニアにはチップの習慣もありません。だから、何かしてもらって、お礼をしたいときは「メルシー!」と
お礼の言葉をかけてあげてください。メラネシアンの人にとってその言葉が何よりの感謝となります。
ですから、この国では、チップをはずむ変わりに、ぜひ「メルシー!」「メルシー!と
この言葉をたくさん奮発してあげてくださいね。(^^)」

前日は機内で一泊だったせいか、ほとんどの人が座席で眠りこけている。
ガイドさんの話を聞きながら、ニューカレドニアってイイ国だなぁ、と思った時、ガイドさんが思いがけないことを言った。
「先ほど、泥棒はいませんと言いましたが、荷物を公園などに置いて、席をはずすと、荷物はなくなってしまいます(^^:)。」

思わず、あれ?とガイドさんのほうを振り向く。
「実はこの国では、誰もいない所に、荷物だけが置いてあると、それは「神様からの贈り物」になってしまうんです。
見つけた人は大喜びでその荷物を持ち帰って、後生大事に家に飾っておきます。
だから、皆さんも気前のいい神様にならないよう、荷物を置いて、席を離れたりしなくでくださいね」

なんと、微笑ましい話だろう(^−^)。
そう言えば、飛行機から落ちてきたコカコーラのビンが宝物として飾られていたというそんな話を聞いたような気がする(^^)。


☆バスの「通」な乗り方☆


バス停。メラネシアンの人は結構コワオモテ(^^;)。暗くなってバス停で
メラネシアンの人々に囲まれて、バスを待った時はちょっと恐かった(^_^;)


ニューカレドニアでは、走っているタクシーに手を上げても、止まらずに行ってしまう。
タクシーはホテルやレストランで呼んでもらうものだからだ。タクシーはメーター制で、呼んでもらうと130CFP(約160円)追加される。
(その時のレート:1円が0.85CFP フレンチ・パシフィック・フラン)

この国ではバスを活用すると便利だ。
色と番号で分けられている上、料金も一律150CFP(約190円)なのでわかりやすい。
おまけに、停留所近くだったら、手を上げると止まってくれる。

では、「通なバスの乗り方」について(^−^)

@前扉から乗り込み、まず運転手に「ボンジュール!」の挨拶を。この国では無口はいけません(^^;)。
バカの一つ覚えみたいに、誰をみても、「ボンジュール」と言っておけば、旅を倍楽しむことができます(^=^)。

A次に「アン、シルブプレ(一人料金をよろしく)」と言って、150CFPを手渡す
注意:必ず小銭を用意しましょう。目の前で、「お釣りがない」という理由で乗せて貰えなかった外人連れを見ましたから(^_^;)。

A運転手がなにやらレジみたいなものを打つので、そのレジみたいな機械の下から出てくるレシートを引っ張って受け取る
慣れない内は、運転手がそのレシートを手渡してくれるのだが、この時に自分でレシートを機械から引き抜くと、
そのしぐさだけで地元の人らしく見えてスマートです(^^)
もちろん、レシートを受け取る際に「メルシー!」をお忘れなく。

Cバスに乗って迷ったのが、下車の際の押しボタンの場所!
日本みたいにあちこちについておらず、おまけに、付いている場所もわかりずらい。
車内の金属の手すりの上部に確か赤だったと思うが(黄色だったかな?<オイ(^_^;))、押しボタンがついている。

Dもちろん、下車する時は運転手に「メルシー!」と笑顔のお礼を忘れずに。
「ボンジュール」と「メルシー」さえ連発していれば、この国ではたいていのことはうまく行く?!(^^)


☆なが〜〜い昼休み☆

バスは15分おきぐらいに結構本数はあるのだが、でも、いくら待ってもバスが来ない時がある(^_^;)。
11:30過ぎると、なんと午後2時までバスは走らないのだ。つまり、バスだけじゃなくて、お店も、会社も
全ての機関が長いお昼休みタイムに入ってしまう。うっかりしてしまうと何もできなくなってしまうのでご注意を(^^;)。
お昼休みでも機能しているのは、ホテルとレストランとタクシー。

昼休みタイムにサイクリングをしていたら、家の前にテーブルを出して、人々が外でランチを楽しんでいた。
皆さん、、家に戻ってランチを家族と食べるのだろう。暑い国は、日中に長い休息をとって、身体を休めるのかな。

首都ヌメアの商店街に日曜日お土産を買いにでかけたら、見事に全てのお店が閉まっていた(^^;)。
平日でも5時にお店は閉まってしまう。働く時間がメチャクチャ短いぞ!、とつい働き蜂の国日本と比較してしまう(^^;)。


☆プチフランスの香り☆



ビーチに沿って、散歩やジョギング、サイクリングをする人々をよく見かける。
若い人よりもリタイア組が俄然多く、のんびりと常夏の国で余生を送っている人たちなのだろうか。

首都ヌメアはプチフランスと呼ばれてる、と聞いて、期待していたが、フランスの香りを感じることができたのは
ビーチ沿いのほうだった。ビーチに向け、しゃれたお店やレストランが並び、その奥に高層リゾートマンションが
立ち並ぶ。シトロン湾のビーチは、トップレスビーチと言って、マダムたちが競って、トップレス姿でこんがりと
肌を焼くので有名なビーチだそうだ。バスから立ち上がって寝そべっている女性をのぞいてみたが、
背中に水着の紐があるのかないのか、よくわからなかった(^^;)。

このビーチ沿いのレストランでフランス料理のコースを食べた。
野外のテーブル席は風よけのビニールで囲ってあり、地元客でにぎわっていた。
フランス料理のコースといっても、堅苦しい雰囲気ではなく、キャンドルの明かりの元、ボリューム一杯のオードブルから
始まって、やわらかいフィレステーキ、これまたボリューム一杯のデザートをゆっくりと味わうことができた。
フランスの街を歩いたことのないわたしは、多分フランスってこんな感じかな、などと適当に他のテーブル客をながめていた。


☆ちょっとふしぎなもの☆

細長い松かさ?まるで細いひもで織った帯締めのようだ ビーズのように透き通ったヒトデ?
くねくねと結構逃げ足が早かった

終わり

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