No.3(2006.8.16)
画像を整理していて、「あーあ、なんて貴重な体験をしたんだろう」とつくづく感じます。もし、カルボンマーケットの怖さをきちんと把握していたら、絶対に近寄らなかっただろうし、そしたら、こんなにたくさんのセブの人たちの笑顔に触れることもなかったでしょうし。ここで働く人たちは不思議なほどに素朴で、人なつっこい人たちでした。

下水道がきちんと整備されていないため、あちこちの水溜りからヘドロのような異臭がたちのぼる中、半裸に近い子も、はだけたTシャツからかぼそい肩を見せていた子も、大人も子供も、カメラを前にすると本当に嬉しそうに笑顔を見せてくれました。写した画像をプレビュー画面で見せると、もう大喜び
遠くから、わたしの姿を見つけて、手を振る女の子。実は何度も道に迷って、同じところを回ったりするので、わたしを見つけるや、あちこちから歓迎の声がかかるんです(^0^) 不思議なことに、花屋さんの一角は先ほどの魚やお肉屋さんの一角とはまるで違う雰囲気。買い物客の姿もあり、安全そう?(^^;) 道路に近いせいもあるのかもしれません
もしも、本当にもしも、貴方がカルボンマーケットに行くことになったら、この花屋さんの一角か、道路に面したお店をめぐる程度にするべきだと思います。わたしは無知のために無謀にもマーケットの奥まで行ってしまいましたが、つかず離れず見守っていたnabeさんは時折不穏な雰囲気を感じたそうです。
わたしはマーケットの人たちの歓迎振りにすっかり舞い上がってしまい、奥へ奥へと進んでしまいました。ただひとつ、心に引っかかったこと以外は。それが、下の5人の男の子たちだったんです
マーケットの奥に入ってしまった時のこと、いつのまにか、わたしの前に5人の男の子たちの姿がありました。ひと目で観光客とわかるわたしにも、そしてカメラにさえ、まるで興味を示さなかった5人の男の子たち。回りの子供たちより明らかに一段と貧しい身なりをした彼らは、帽子をかぶってさえ暑いお昼どきの鋭い日差しのもと、はだしのまま、黙々とわたしの前を歩いてました。
そして、不思議なことに、そんな彼らに、店先から、大人たちが荒げた声を次々と浴びせかけるんです。

どうして彼らが他の子供たちのように、わたしに興味をもたないのか、どうして、何もしていないのに、周りの大人たちが彼らを怒るのか、不思議でたまらなかったんです。

そして帰国後、カルボンマーケットの実情を知り、あの時、無防備なわたしに彼らが悪さをしないよう、マーケットの人たちが彼らを追い払らっていたのかな、と思えたんです。

だからこそ、彼ら5人はわたしに対し、敵意と不満の「無言の背中」を向けていたのでしょうか。

ところで、かなわない夢ですが、もしも、もう一度セブへ行くことになったら、今度はもちろん万全の安全策を図り、地元のガイドさんに同行してもらいますが、デジカメで写した画像をみんなのもとへ届けられたらな、と思っているんです。
その時、この5人の背中の主にもこの画像、届けることができるのでしょうか・・・

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