No.2 宵山の「山鉾」めぐり(2009.7.16) |
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山鉾といっても、山と鉾のふたつがあって、山が23基、鉾が9基、休み山鉾が3基あるんだそうです。で、山と鉾の違いは何だろうと思って調べたのですが、例外の山と鉾があるため、一概には言えないものの、地上3階以上の高さを誇る真木があるのが鉾、牛若丸などの御神体が載っていたり、真松という松が飾られているのが「山」と考えるとわかりやすいかもしれません。 鉾の最大級のものは約12トンもあり、組立、曳出し、巡行、解体には延べ約180人もの人手を要するとか。 ところで、二条城から歩き出すと、10分ほどですぐに山鉾を発見。ただ山鉾巡行の時とは違って装飾が全部つけられてないので、どれもほとんど同じ感じに見えます(^^;)。宵町の見所は、「屏風祭」と山鉾の装飾品が飾られている各山鉾の町会所でしょうか(^^)。 |
あちこちで山鉾に出会います(^^)。こちらは「八幡山(はちまんやま)」。明年間に作られた高さ1メートルの総金箔の社殿は巡行日のみ設置 | 鉾は余りに高すぎて、なかなか全体が収まりません(^^;)。「放下鉾(ほうげほこ)」の鉾頭は日・月・星の3つの光が下界を照らす形だとか | 「郭巨山(かっきょやま)」。貧困の余り、母子を思い余って、山へ捨てようとして、黄金の釜を掘り当て、親孝行ができた中国の史話を題材にした山。この山の巡行はこちらEへ |
「南観音山」の囃子舞台の見物(2009.7.16) | ||
南観音山(みなみかんのんやま)。「下り観音山」とも呼ばれ、山鉾巡行の最後を行く曳山。囃子舞台へ上る見物客を発見。“動く美術館”と呼ばれる鉾の上に登ることができるんですね。さっそくわたしも拝観の申し込み | 会所には巡行本番用の装飾品や楊柳観音が鎮座する祭壇など、結構見所もいっぱい |
南観音山の階段の上から祇園祭のにぎわいを撮影。「南観音山」の1Fは京都銘菓の「おたべ」のお店 | 上:展示された巡行用の絨毯などを見ながら階段へ 下:山には幾重にも重ねられたきらびやかな絨毯 |
拝観券は300円。南観音山の本尊は楊柳観音。柳の枝は噛むことで口内の掃除に用い、口臭を消して病気から守る役割を果たしていたとか。ここから本尊には無病息災の御利益があるとされてます | 上:山は釘を一本も使わず、縄だけで組立て。組立用の「北ヨリ六」や「北ヨリ七」という刻み文字を発見 下:山の横に設えられた売店を上からパチリ。日本手ぬぐいがよく売れてました |
山鉾の構造と山鉾建てと山鉾巡行コース | ||
山の構造 | 鉾の構造 | 山鉾建ての位置と山鉾巡行のコース |
ちょうど、京都市観光振興課が発行するパンフに、山鉾の構造が載っていたのでちょっと紹介 | 地図をクリックすると、大きな画面で見ることができますよ(京都市の観光振興課のパンフより) |
駒方ちょうちん第二弾(2009.7.16) | ||||
駒方ちょうちんの第二弾です(^^;)。ちょうちんに明かりがともると、また町の表情も一変。明るい時も、暗い時も大活躍のちょうちんです |
山鉾めぐり(2009.7.16) | ||
傘の上に御幣と若松を飾るのが特徴の「四条傘鉾」。昭和60年に117年ぶりに再興されたとのこと。巡行の時、鉾の形が独特なので目立ってました(^^)。「四条傘鉾」の山鉾巡行はこちらDへ | 謡曲「橋弁慶山」を題材にした山。五条大橋で戦う弁慶と牛若丸の姿は翌日の山鉾巡行で見ました(^^) |
「かまきり山」とも呼ばれる「蟷螂山」。この山の巡行はこちらGへ。山の上でカマキリが羽やカマをふるわせ、観客受けしてました | 上:かまきり山の黄金に輝くかまきり 下:孟宗山(見送りの白縮地に黒一色で描かれた竹内柄鳳筆「孟宗竹林図」は極彩色豊かな山鉾では異色 |
「函谷鉾(かんこほこ)」。「コンコンチキチキ、コンチキチン」。鉦の音と笛が重なり、京の街にゆったりと流れていく。「函谷鉾」の巡行はこちらCへ |
「菊水鉾」の祇園囃子(2009.7.16) | ||
ちょうど「菊水鉾」のお囃子が始まり、笛、鉦(かね)、太鼓が「コンコンチキチキ、コンチキチン」の優しい音色を奏でてました。「菊水鉾」は町内にあった菊水井戸にちなんで名づけられた鉾。鉾頭には金色の菊花をつけるそうです。重厚な唐破風造りの屋根も特徴。「菊水鉾」の巡行はこちらHへ |
「四条傘鉾」の「棒振り踊り」(2009.7.16) | |
明かりのともった「四条傘鉾」の下に袴、花笠、たすきがけの可愛い男の子たちを発見。小学校4年までの少年たちで構成。少年たちはすぐ成長し、衣装が着れなくなるので、毎年新たに少年を養成するのがひと苦労 | 17日に行われる祭礼を16日にも見せてくれる。差し出す手形?に結ばれた紐を、手を使わず、扇子?で解いたり、結んだりしてました |
次は「棒振り踊り」。河童のような黒色赤熊(しゃぐま)を被った棒振りが2名、花笠を被った鉦、太鼓、ササラが各2名の合計8名の棒振り踊りは応仁の乱以前の古い傘鉾の姿を伝えるといわれ、滋賀県滝樹神社に伝わる「ケンケト踊」を参考にして復元されたもの。「四条鉾」の巡行はこちらDへ |
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