No.3 2009年祇園祭のハイライト「山鉾巡行」その1(2009.7.17)
今回、偶然観覧席チケットをツアーのバスの中で購入できました。御池通りにはびっしりと紅白の垂れ幕が張り巡らされ、観覧席が設置(チケットは3100円)。5列目でしたが、予約客が来るまで最前列の席で撮影できたのはラッキーでした。観覧席は御池通りにあるため、11時近くになって、ようやく「祇園祭山鉾連合会」の幟(のぼり)が通り、「長刀鉾」が現れ、2009年の山鉾巡行が目の前で繰り広げられました
@先頭の鉾「長刀鉾」の巡行(2009.7.17)
毎年、「くじ取らず」で、必ず巡行の先頭を行く「長刀鉾」。「長刀」は疫病邪悪を払うとされる
人形ではない稚児が乗る唯一の鉾で稚児による「しめ縄切り」が行われて、初めて山鉾の巡行が始まる。今年の大役の稚児は今西優太朗君(9)。稚児は毎年7月13日に馬に乗って八坂へお参りに行くと、その日から厳重な潔斎が求められるとか。また、衣装やら行事費用やらで、数千万円の負担もあり、資産家の子供でないと務まらない、とネットに書かれてました(^^;)
A二番目の山「芦刈山」の巡行(2009.7.17)
貧しさのために夫婦は離別し、妻は都へ出て宮仕えをするが、別れた夫が気がかりになって探すと、夫は落ちぶれて芦を売っていたという謡曲「芦刈」を題材にした山。御神体や御神体の衣装は山鉾の中で一番古い。右上のの竹の棒?は、道路をすりながら曳く、その音が道々、不思議な雰囲気をかもし出していました
B三番目の山鉾「白楽天山」(2009.7.17)
残念ながら朝方雨がチラホラ降ったせいで、山鉾には無情のビニールが(^^;)。「白楽天山(はくらくてんやま)」は、白楽天が道林禅師に仏法の大意を問う場面が見所なのに、ビニールに包まれていて、見えず。正面の前懸は、トロイ戦争を表した16世紀のベルギー絨毯だそうですが、これまたビニールで見えませんでした(;_;)。

ところで、「霰天神山(あられてんじんやま)」が来る頃までは観覧席の最前列で撮影ができましたが、残念ながら、その後の撮影は、予約の団体さんたちがやって来たため、一番後ろの5列目へ移動したため、すっかり山鉾が見づらくなってしまいました(;_;)
C「函谷鉾(かんこほこ)」(2009.7.17)
「函谷鉾(かんこほこ)」は鶏の鳴き声をまね、見事、関を開くことができた中国の故事を題材にした鉾。稚児は「嘉多丸」という稚児人形
二人の音頭取の背に控える「前懸」の絨毯は旧約聖書創世記の場面を描いた16世紀末の毛綴で重要文化財(平成18年復元新調) 祇園囃子は神を迎えに行くための「渡り囃子」と、迎えた神を御旅所にうつし、町内へ戻る「戻り囃子」があり、その曲目は各鉾と曳山にそれぞれに30数曲近くあるとか
D「四条傘鉾」(2009.7.17)
「四条傘鉾(しじょうかさほこ)」は、織物の「垂がり」をつけた独特の形をした傘と、棒ふり囃子が巡行する古い鉾の形態
若草色の着物に袴の可愛いお稚児たちの行列(^^)
E「郭巨山(かっきょやま)」(2009.7.17)
「釜堀山」ともいわれ、中国の史話二十四孝の一人郭巨釜掘りの故事にちなんで造られた山 「郭巨山(かっきょやま)」の曳き手のかぶる笠はちょっとお皿のよう
御神体は郭巨(かっきょ)と童子。この山だけ、桐桜菊の欄縁の下に、金地彩色宝相華文様の乳隠しが用いられ、また屋根覆いをかけている

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