ホテルまでの帰り道、二人はわざわざまだ観光していないクライストチャーチの海を見せようと、長いドライブをしてくれた。車中、何度か英語力のなさで、聞きたいことや言いたいことが言えずヤキモキする。もっと英語が話せたら、もっとお互いがわかりあえるのに!
そして、とうとうお別れのウインザーホテルに着いてしまった。 「See
you next time,Lorraine!」 「Come back
here,Kyoko!」 再会の約束をしながら、もう二度と逢えないかもしれないと思いがこみ上げ、私はローラインと抱き合ったまま泣いてしまった。忘れがたい想い出のひとつである。 |