2022/12/3-12/27南太平洋クルーズ25日間個人旅行

 11.乗船前のシドニー1泊/シドニー
シドニーに行くのは2度目。2009年12月31日、世界でも有名な大晦日の花火(ニューイヤーイヴのファイヤーワークス)を見たくて、出かけた。元旦ディナークルーズや世界遺産ブルーマウンテン、フィッシュマーケットなど、懐かしい想い出になっている(2009 オーストラリア(シドニー)個人旅行)

乗船前日、シドニーへ(2022/12/7−12/8

リスク管理はいつも万全のnameさん。クルーズの乗船も余裕をもつため、シドニーで前日、一泊した。前日、メルボルンからシドニーへ飛び、シドニーの空港から「サーキュラー駅」に到着した。桟橋「サーキュラー・キー」を過ぎたとたん、悠然とそびえる「マジェスティック・プリンセス」の巨体が現れた
ホテルでチェックインを済ませ、まずは明日乗船する場所「OVERSEAS PASSENGER TERMINAL」を確認しに行く。ターミナルも大きいが、ターミナルに接岸しているマジェスティック・プリンセスは遥かに大きかった。マジェスティック・プリンセスの姿を見て、安堵し、シドニーの街散策へ出かけた

多彩な歴史を感じさせる「ザ・ロックス」(2022/12/21−12/24)

今回宿泊したホテルの場所が「ザ ロックス」地区。このザ・ロックスこそ、シドニー誕生の地だという。危険な航海を経て、英国からやってきた兵士、船乗り、囚人たちが最初に到着したのがシドニーのザ・ロック地区。長い歴史を経て、なおも残るレンガ作りの建物が多彩な歴史を物語っている。この地区にはオーストラリアの古きよき時代のパブの香りが残っていた
ザ・ロックスが古き歴史を感じさせる地域とするなら、オペラハウスやサーキュラー・キーのある地域は最新の文化が色めく場所だ
夕方、夕日がほのかに「ハーバーブリッジ」を染め始めた。水面から135mの高さにあるハーバーブリッジのアーチ部分を歩く「ブリッジクライム」の叫び声が時折、風に乗って、届いた
以前、rinaちゃん夫婦が挑戦した事があるが、相当の恐怖らしく、あれは「罰ゲーム」などと言っていた(^_^;)。望遠レンズでのぞくと、橋のアーチに「ブリッジクライム」中の小さな人影がアリのように動いていた
懐かしいオペラハウスが港の向こう側に見える。ザ・ロックスから歩いても10分ほど。やっぱり、オペラハウスまで歩こうかということになった

熱燗の紹興酒と中華料理であったかディナー「The East」(2022.12.7

途中、おいしい匂いに釣られて、混雑する中華料理店「The East」に入った
 
海外で何を食べるか、迷った時は中華にしている。まず、当たりはずれがないし、メニューを見てもどんな料理なのか、見当がつく。せっかくなのでテラス席にしてもらって、熱燗の紹興酒を注文する。紹興酒がじわじわと喉に沁みて、それは飛び上がるほどおいしかった。カシュナッツの牛肉炒めやチャーハンなど、すごいボリュームだったが、久しぶりの中華だったからか、全部食べ切った

ロックコンサート中のオペラハウスは大混雑(2022.12.7

オペラハウスでロックコンサートが開かれていて、オペラハウスに近づくにつれ、ロックの歌声のボリュームが上がり、にぎわう人出でとうとう先へ進めなくなった
Uターンすることにしたが、帰り道には若者たちがあふれていて、あちこちにドレスモードの若い女性たちが騒いでいた
夜のシドニーはキラキラときらめいていて美しい。思わずメルボルンのドッグランズと比べてしまい、「やっぱシドニーだよねぇ」とnabeさんとうなずき合った
nabeさんのUチューブ◆ 「シドニーの夜景」

https://www.youtube.com/watch?v=j122FKrLpDw
途中、イヴ・サンローランの建物が闇の中に浮かぶ 昼間はこんな感じ。若い女の子たちが出入りする

すっかりお世話になった「現代美術館」(2022/12/7−12/8)

翌朝、この現代美術館にすっかりお世話になった。13:00乗船のはずが、16:00に延期され、何時間も待たされる羽目になった。その時、トイレを借り、涼しいエアコンで休憩させてもらい、nabeさんがwifiを思いきり享受できたのも、全部、この「現代美術館」のお蔭だった。自由に人が行き来できるよう、開放されたこの建物はいろいろな人たちの休息の場になっていた。おまけに、持て余した時間はちょうど現代美術館で開かれていた「2022 オーストラリアの若いアーチスト展」で有効に生かすことができた(^^)
斬新な建物なので、最初はおずおずと入ったが、誰でもが自由に入れるオープンな建物だとわかって、自由自在に往来させてもらった
高校生らしき男の子たちが現代美術館のオブジェを触りまくっている。まるで目玉のようなオブジェは陽の光を反射して、キラキラ輝く。オブジェと一緒に、マジェスティック・プリンセスと、くちばしの長い鳥も写っていた
このくちばしの長い鳥の名はオーストラリアントキ。今回、時間があり余っていたので思いきり観察した(^_^;)
身体は50センチほどと大きく、なんといっても黒い頭と黒くて長いくちばしが特色。いつも長いくちばしを土などに突っ込んで、虫なのか、種なのか、ゴミなのか、わからなかったが、何かを探し続けて、うろうろしていた。たまにいきなり飛ぶのでびっくりするが、性格は至って、おだやか。まさしく、オージー気質の鳥だ(^^)。いったい、土の中に何があるのだろうと、棒で掘ってみたが、エサらしき物は見つからなかった(^_^;)
オーストラリアントキとよく一緒にいるのが、この白黒模様の鳥「マグパイ(カササギフエガラス)」。オーストラリアのカラスは日本と違って、気取った白黒模様をしている。体長は40cmほどで、ミミズ、カタツムリ、クモ、サソリ、アリ、セミなど、なんでも食べるという。ところで「マグパイ」は凶暴な鳥で、人を襲うこともあるということを帰国後、知った。つい、カラスもお国柄で大分違うよねぇ、などと、すぐ近くまで寄って行って撮影したりしていたが、結構、危ないことをしていたのかぁと後で気づいた(^_^;)
ところで、せっかくなので、じっくりと見させていただいた現代美術館の作品を紹介したい。こちらは近づいてみると、布で描かれた絵。人物たちはキャンバスの中には収まり切らず、好き勝手にはみ出ている。絵と絵のつなげ方も気ままだ。その自由奔放な発想がおもしろかった
海岸のように設定された部屋の椅子に座ると、目の前の画面に、浜辺に打ち寄せられた倒木を手にした少女が、さざめく波の浜辺を歩き続けるシーンが流れる。思わず、この浜辺を見てみたいなぁと思う。波紋が美しい遠浅の浜辺だった。延々と歩き続ける少女、どこまで行ってもきらめき続ける波紋・・・タイトルを勝手につけるとしたら「Forever(永遠)」かなと思う
作品の前に椅子が並べてあり、ディスカッションをしていた。人によって、様々な捉え方があること、違っていてもいいこと、それよりも発言することの大切さを問うているような気がした こちらはコンピューターの機器を使った部屋。緑の所で身体を動かすと、画面に表示される仕組みのようだった。その名も「ボディ イメージ」。チャレンジすればよかったなぁと後で反省(^_^;)
たくさんの樹の絵の前に、整然と並べられた小石。小石は色も形もさまざまで、なんだか、さまざまな国の人たちが絵を眺めているように見えた。絵も小石も並んではいるのだが、やっぱりここにも「自由」という思想が流れているように感じた
それにしても、目の前に船がありながら、乗船できないというのはもどかしくて辛かった。暇すぎるので、オペラハウスとパールハーバーと船の3点セットで撮るにはどこがいいかな、などと、オーストラリアントキのようにあちこち、うろついた

ホテルは共同トイレ(^_^;)(2022/12/7−12/8

乗船場所の「オーバーシーズ パッセンジャー ターミナル」から徒歩5分という「マーカンタイルホテル ザ ロック」を予約した。回りのホテルは高額なのに、このホテルは格安。つまり、部屋には風呂もトイレもなく、エレベーターもなかった。後でnabeさんに文句を言われないよう、「寝られればいいんだよね」と念を押した ホテルに入ると、1Fはパブになっていて、パーティ中なのか、大勢の人が飲んでいて、メチャクチャ騒がしい。夜、寝られないかも、と心配になる。チェックインの時、重いトランクがあるので、4階や5階の部屋にされたら大変と、「わたしたち、年を取ってるから、2階にしてほしい」とお願いすると、「年寄りには見えないよ」と笑われてしまったが、2階にしてくれた。
部屋に入ったら、余りにうるさいので、外を見ると、1階の道路でメキシカンハットをかぶったバンドが陽気に演奏していた(^_^;) 
シンプルな部屋だったが、清潔にしてあったのでホッとする。廊下を隔てた場所に共用バスルームがあり、2階はわたしたちだけだったので、広くてきれいなバスルームを快適に使うことができた こちらは1階パブのテラス席。夜はここにも人があふれていて、大騒ぎ。店内のポスターを見て、このパブは生演奏が売りなのだと気づいた
翌朝、重いトランクを1階に運ぼうとしていた時、彼らに出会った。わたしのトランクを軽々と持ち上げて、階下に運んでくれたのがこのコロンビアの青年。シドニーで英語を勉強中の彼は、コロンビアにいる母親を呼んで、シドニー見物をさせているところだった。今年、ガールフレンドが20日ほど、日本に行って、京都や大阪を回るというので、その折は東京に寄ったら?と、名刺を渡したら、すごく喜んでいた

シドニーでラーメン食べた(^_^;)(2022/12/8)

13:00乗船のはずが16:00になってしまったので、どこかでランチを食べようということになった。「一風堂」を見つけたnabeさん、「海外で食べるラーメンは日本と味が違うのかなぁ。やっぱ食べてみないとわからないよねぇ」などとブツブツ言っている。単に食べたいだけじゃん、と思ったが、久しぶりにラーメンもいいかなと店に入った。わたしが味噌ラーメン、nabeさんは一風堂特製ラーメン。やっぱり、久しぶりのラーメンはおいしかった
一風堂のスタッフのトムは上手な日本語で話しかける。日本語を勉強しているそうだ。実は日本人と、日本語と英語をそれぞれ語学交換をする予定だったが、なぜか、うまくマッチングができなかったと言っていた。日本に来たら、お互いに語学交換しようね、と約束して、店を後にした

次は rinaファミリーとのシドニー生活

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