今年はお祭りの当たり年(^^)。浅草の三社祭、高円寺の阿波踊り、熊谷のうちわ祭りに続き、今年最後の締めくくり・秩父の夜祭りを見てきた(^^)。来年は本場徳島の阿波踊りをはじめ、仙台の七夕、京都の祇園祭などと、一層「お祭りづくし」の年にしようかな、などと思っている(^−^)。

さて、300年も前から始まった秩父の夜祭り。たくさんの人垣にもまれながら背伸びをしつつデジカメでパチパチやっていると、「本妻さんが怒るから、ここでは御囃子を鳴らさないんだってよ」、「お妾さんのためのお祭りだもんねぇ」などと、びっくりするような事を町の人がしゃべっていた(^_^;)。

秩父夜祭りは、武甲山の男神(龍神様)と秩父神社の女神(妙神様)が12月3日の夜、七夕のように年に一度晴れて会えるお祭り。後で知ったが、その妙見様と龍神様の逢引を、諏訪神社の女神が嫉妬し、災いを及ぼすので、それを避けるため、山車が諏訪神社に近づくと、囃子をやめ、静かに進んでいったとか。なんともなまめかしい話ではないか・・・(^_^;)。

では、「秩父夜祭り」で見つけたり、教えてもらった情報の数々を紹介することにします。

◆山車(屋台や笠鉾)についてのにわか知識

ちょうちん、ぼんぼりをつけ、出発前の笠鉾の全様。次回はちょうちんとぼんぼりの数をちゃんと数えて来ます(^_^;) 10トンから20トンにも及ぶ笠鉾を曳くのは前後4本の綱。団子坂下りでは更に、柱に2本の縄が追加され、笠鉾を支えていた
笠鉾の後の2本の綱を曳く曳き手たち。前後ともこのように、ハの字になって引っ張っていた 交差点に入ると、曳き手たちは笠鉾の下に心棒を入れ、10トン以上もある笠鉾を持ち上げ、車輪の向きを変える
金のふすま、総刺繍の赤い幕、金の欄干。のぞいてみると天井にまで装飾がほどこされていた


1.5メートルはある木の大車輪。引かれる道々、重々しげにきしむ。車輪と屋台の間の垂れ幕の中に、秩父囃子を演奏する人たちが隠れているのだ 垂れ幕の中をのぞかせてもらった。狭い中に太鼓やビールケース(^_^;)が置いてあった。秩父囃子は見えない場所で演奏されるのが特色

◆野外の催し物

重要文化財の神代神楽の舞。龍退治の演目?!(^_^;) 舞台では、お酒を飲んで、徐々に酔っぱらっていく龍が演じられていた スーパー矢尾の駐車場で催されていた「秩父しののめ会」による秩父囃子。屋台の垂れ幕の中ではこのような形で秩父囃子が演奏されている

◆祭りのようす

秩父はどの通りもそれほど広くはない。ここは屋台が練り歩くメイン通りの中町通り。両サイドの夜店にはさまれ、屋台が通るたび、観客は押し合いへし合いになる 御旅所に向かう屋台はここで一休止。左手の建物の観客席は特等席かも?ここに座った観客たちの声援のすごさは半端じゃなかった(^_^;)。見物席の相場は2〜4万ぐらい。テキヤさんが懸命に呼び込みをしていた

◆夜店のようす

夜店の前方に迫り来る秩父の山並み。日中はさほど寒さを感じなかったが、宵がせまるにつけ、秩父の寒さが身にしみてくる 炭火で焼くやまめ、身だくさんのすいとん(これはお薦め)などを食べながらビールで喉をうるおす ぶつ切りのたこ焼き、おいしいですよ(500円)。大きなタコがぶつ切り状態で入っていて、寒い中のホクホクのたこ焼きはたまりませんでした(^^)

◆その他もろもろ

お土産ならダントツにせかいの「豚肉味噌漬」がお薦め。5枚入り1000円ほどでちょっと高いが、食べ終わったら、またそのお味噌に豚肉を漬けておくと、もう一度おいしい豚肉の味噌漬けが食べられる 次々と髪をきりりと詰めた女の子が美容院から出てくる。店員もハッピ姿できびきびと動き回っていた
秩父の駅前広場にある仲見世。地元の観光名産品も販売。歩きつかれたら、立ち寄ってひと休みするとよい 寒い時に最高の味・秩父の名物「おっ切込うどん」。よく味の染み込んだ平たいうどんと細切りの白菜や大根などがうまい

下の明かりが仲見世の建物。つまり、数10メートルはありそうなとてつもなく大きなイルミネーションが駅前広場にそびえていた。思うに、高さ約6〜7mの屋台といい、夜空に突き刺さりそうな高張提灯といい、秩父の人は高い物が好きなのかもしれない(^^)。

1314体の石仏がならぶ金昌寺

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