5月6日「くらやみ祭り」の最終日の「神輿還御(みこしかんぎょ:おかえり)」(2014.5.6撮影)
お祭りで出会ったおじいさんから教えてもらった「神輿還御(おかえり)」を観たくて、午前5時起床、午前6時前に出発し、午前7時前には大國魂神社へ到着。

既に朝から景気のよい大太鼓打ちが始まっていた。それにしても、あんな太い撥でよく太鼓の皮がやぶけないものだと不思議に思っていたが、打ちおろした時に、撥が太鼓の皮にぴたりと沿っているのを見て、納得!
御旅所(おたびしょ)で一夜を過ごした8基の神輿が朝4時の花火を合図に、大太鼓に導かれつつ、町会を練り歩き、午前7時半までに神社へ戻る。
大國魂神社の鳥居前では、2台の神輿がすれ違う
こちらは、大國魂神社の参道を練り歩く「御霊宮」の神輿。明治30年頃の制作。重量は約900キロと、神輿の中では一番軽い。神輿を結う赤茶の飾り綱や、波のような唐破風(からはふ))の形など、他の神輿と違う。

大きな違いは、「御霊宮」の1基のみ、コースが異なるのだ。それは、大國魂神社の祭神のお妾さんの御霊が入っているため、目立たないよう、違うコースを取るらしい。

そういえば、「秩父夜祭り」でも、妾さんの神輿は、本妻さんの神社前を通る時にはお囃子をやめ、気付かれないようそっと通っていた。古来の日本では、お妾さんという存在は普通のことだったのだろう(^_^;)。

2014.5.14追加 府中の小澤氏の解説を追加します。

小澤氏より、「御霊宮」の1基のみ、コースが異なるのは、
霊会(ごりょうえ)という、別のお祭り=祇園祭が、一緒になったのだろう」、との解説をいただきました。
そして、「
恨みを持って死んでいった人たちを神様にして祀りこんで、災いを防ぐという平安期からの御霊信仰だそうで、お妾さんもその一人と考えると、納得できるかもしれませんね。」と付け加えられていました。

なお、小澤さんのツイッターでこのホームページを紹介していただいてます\(^o^)/。
ツイッターはこちらです。
https://twitter.com/tenchikometen
女の子たちも楽しそうに神輿を担ぐ 「四之宮」の神輿の担ぎ手はたくましい(^_^)
こちらの担ぎ手はちょっと強面(こわおもて)のお兄さんたち(^_^;)。「ホイサ、ホイサ、ホイサ、ホイサ」の声もド迫力
午前7時ともなると、大鳥居前に大太鼓や神輿が集結し、神社に戻る「神輿還御(みこしかんぎょ)」の準備に入る
大鳥居をくぐり、狭い参道で揉み合いながら、続々と神輿たちが神社の拝殿へ向かう
随神門(ずいしんもん)をくぐる神輿は、低くかかえられて、門を通る。一之宮と御本社の神輿が続く。一之宮の神輿は明治21年に制作、神輿の中でも一番古い。
一之宮の神輿には、たくさんの女性のかつぎ手がいた。5月5日の「神輿渡御」に対して、5月6日は、「神輿還御」。御旅所を出発し、神社に還御する神事で、「おかえり」として親しまれている。
神輿渡御(みこしとぎょ)が「静」だとすると、神輿渡御(みこしとぎょ)は「動」とされているようだが、わたしの眼には、5月5日の神輿渡御の時のほうが 担ぎ棒にびっしりと担ぎ手が連らなっていて、その揉み揉み状態といい、「ホイサホイサ」の掛け声といい、活気があったように思える(^_^;)。朝だからだろうか、「ホイサホイサ」の掛け声もすがすがしく聞こえる
ひときわ白い飾り綱が目を引く御本社神輿。昭和48年制作で神輿の中では一番新しい
3台の神輿が次々に中雀門(ちゅうじゃくもん)をくぐる。中雀門は随神門より更に小さいので、担ぎ棒をいったん肩からはずし、神輿を抱えて門をくぐる。中雀門をくぐれば、拝殿前だ。
最後に大太鼓が中雀門をくぐって、本殿前へ行く。大太鼓の上に乗って、どうして落ちないのだろうとずっと不思議に思っていたが、この画像で理由が判明。大太鼓に結ばれた紐をちゃんと持っているので落ちないのだ(^^)
拝殿前に入っているのは関係者だけ。そのため、既に垣根にはたくさんの人だかりがいて、とてもじゃないが、拝殿前の様子をのぞくことができない。さっそく脚立を広げて、観客の頭上から撮影する。拝殿前では名残惜しそうに、威勢のいい神輿かつぎが披露される
拝殿前で神輿が出会うと、互いに押し合いへしあいの揉み合いも始まるとか
ちょっと望遠で、黄金に輝く神輿を捉えてみる。四之宮の神輿は、昭和9年制作、重量約1,000キロ、まばゆいがかりに磨かれている
2014年「くらやみ祭り」のえとせとら(2014.5.4〜5.6撮影)
ともかく屋台がすごい。参道の両側を始め、その奥にも屋台が続く。一人で歩くと迷子になりそうなぐらい、数が半端ではないのだ、種類も豊富で、本格的なお化け屋敷まで揃っていた。「くらやみ祭り」は4月30日から始まり、5月6日まで続く長い祭りなので、関東中の屋台が勢ぞろいするのかもしれない。
こちらは江戸の風味「唐辛子売り」。昔ながらの口上を言いながら、さまざまな色をした唐辛子で縞を作っていく様は見ていて楽しい。最後に混ぜて、できあがり。おなじみさんなのか、ハッピ姿のおじさんが買っていった
こちらは懐かしい射撃。
今どきの子は金魚すくいじゃなくて、アクセサリーすくい?女の子たちが鈴なりになってすくっていた
こんなに小さくてもハッピにねじり鉢巻きがよく似合う。未来の担ぎ手は男前(^_^;)
目を疑うような場面に遭遇。街角で、鷹?とおぼしき鳥を携えていた男性。かなり変わったペットかも(^_^;) お転婆な「おかめ」がこっちを見てる?(^0^)
5月5日の例大祭用の白丁姿の赤ちゃん。気合いが入ってます(^−^) 久しぶりに三日間、お祭りを堪能した。実はくらやみ祭りのハッピを手に入れようと企んでいる。ハッピを着て、もっと踏み込んだ写真が撮りたいなと思っている(^_^)。

終わり

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