セイヤ!セイヤ」の掛け声が炸裂し、2トンはありそうな神輿が上下に荒々しく揺れる。肩に食い込むかつぎ棒の下では男も女もない。男に負けじと、腕を突きあげ、はじけんばかりの黄色い声で女の子たちが応酬する。腰をかがめ、足袋でコンクリートを踏みしめながら、男も女も、大人も若者も、一緒くたになって、かつぎ棒の下で躍っていた

ふんどし姿にようやく目が慣れた頃、粋なふんどし姿が忽然と現れた。きっとこの人の肩には「かつぎコブ」があるに違いない・・・. この二人の女の子たち群を抜いて威勢がよかった。こぶしを振り上げ、黄色い嬌声で「セイヤ、セイヤ!」と男たちをけしかけていた

幅3mほどの狭い雷門へ神輿がなだれ込む。観客を巻き込むまいと雷門の柱に伸びるかつぎ手たちの腕が、わたしの目の前で宙を舞う ピントなど合うはずもないのだ。手を伸ばせば触れる至近距離で、彼らの身体は激しく上下する。もうろうとした表情と熱い息遣いがあっという間に目の前を通り過ぎていく


引いて回る「山車(だし)」と、かつぐ神輿とは違うのだと、三社祭で初めて知った(^^;)。山車の上のお囃子の鉦(かね)の音(ね)がさざ波のように浅草の町中に拡がる
オレンジのねじり鉢巻の集団に紅一点の色物の手ぬぐい。きりりと結ったひっつめ髪に鉢巻が似合う


わらじをはいた女衆。ここでは
女も男も同じいでたちだ。きり
りと巻いた腰帯が何とも小粋
  戦い疲れてあくびの連発。祭りを
  終え、かつぎ手があちこちに座り
  込む。背中の文字にももう先ほど
  の勢いはない

  最終日、招かれた神輿もトラックに
  積まれ、次々と帰っていく。

二週間前に写した一ノ宮、二ノ宮、三ノ宮の神輿。見るからに高そうだった(^_^;)
神輿の舞い お噺の山車(だし) 子供も主役 浅草の町 えとせとら アイビーネットへ

アイビーネットへもど