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 イタリア/スロベニア/クロアチア/ギリシャ/エーゲ海クルーズ 2019.9.10〜10.5(26日間)
「花の都」フィレンツェをめぐる <イタリアのフィレンツェ>

ルネッサンス発祥地である「花の都」フィレンツェは、15世紀のメディチ家の庇護のもと、ヨーロッパの商業・金融・文化の中心地として繁栄。当時の建物や美術品も多く残り、「天井のない美術館」とも言われている。「ジョットの鐘楼」に登り、美しいドゥオモのクーポラと赤茶けた屋根の街並みを一望してきた

駅前の「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」で馬の行列に遭遇(2019.9.15)
9/15(日)11時過ぎ、ルッカから電車に乗り、フィレンツェへ到着。トランクを転がしながらホテルへ向かっていると、駅前の「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」の広場に次々に馬がやって来たので、びっくり。大きな広場いっぱいに整然と続く馬や馬車の行列は一体、何のパレードだったのだろう(^^;)
とにかく延々と、馬に乗る人や馬車などが続いた。女性のカーボーイハット姿が特に素敵だった
<nabeさんのUチューブ>
<サンタ・マリア・ノヴェッラ教会前の馬のパレード>

次々と馬が続く。長いパレードだ。でも、何のパレードだったかはわからなかった。旅はこういう偶然が楽しい
トランクをホテルに置いて、戻ってくると、馬はもういなくて、ピンクのバラが咲く広々とした広場を前に、「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」が青空を背にくっきりと立っていた。「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」はフィレンツェの中でも重要な教会。大理石のファザードは、ルネッサンス期の最も重要な建築作品と言われている
ヴェッキオ橋でお金を盗られる(;_;)(2019.9.15)
アルノ川に架かるフィレンツェ最古の橋。第二次世界大戦の時、ドイツ軍によって、アルノ川の橋が全て破壊されたが、一人のドイツ将校が唯一このヴェッキオ橋を爆破しなかったため、奇跡的に残ったという。ヴェッキオとは「古い」の意味
<フィレンツェ事件> その1
欄干から身を乗り出して、ヴェッキオ橋をのぞくと、思うようにヴェッキオ橋の全貌が見えない。あちこち動き回っている時、「写真を撮って」と30代ぐらいの男から声がかかった。カメラを受け取り、シャッターを押すが、画面が白っぽくて、シャッターが最後まで押せない。その男に「このカメラは壊れている」と何度も言うが、ただ「プッシュ!プッシュ!」と言うだけだ。話し方からして、ちょっと知能が足りない感じだったので、やむなく言われるまま、シャッターを押し続けた。

この時、事件が起こっていた。この男もスリ集団のグループの一員だったのだ。わたしがシャッターを押し続ける間に、わたしの背後から、スリ仲間が忍びより、わたしのリュックの中の財布からお札を抜き取ったのだ。

しばらくして、nabeさんからリュックのファスナーが空いてるよ、と言われて、気づいた。その後は不愉快極まりなく、フィレンツェで観た素敵な景色の想い出が一瞬で吹き飛んでしまった
ヴェッキオ橋の上には、宝石店などが軒を連ねている。その店の上にはメディチ家の専用通路「ヴェザーリの回廊」と呼ばれる通路が隠されているとか
<フィレンツェ事件> その2
ところが、このスリ事件には大きなおまけがついた。
ヴェッキオ橋でお金を盗まれ、すっかり暗い顔をして、うつむいて歩いていた時、いきなり、「スマイル!」と大きな声で呼び止められたのだ。夕刻で、ホテルまでもう少しという細い路地での出来事だった。

びっくりして、顔を上げると、道路の反対側からイタリア人の中年の男女がニコニコとわたしを見ていた。突然のことで意味がわからなかったが、彼らに釣られて、私の顔にも笑顔が戻った。
道路を渡って、彼らの元へ行き、「この店はあなたの店ですか?」と尋ねると、「イェス」とまた笑顔が返ってきた。すっかり気分がよくなって、お礼にお菓子でも買おうかと店内をのぞいたが、あいにくお菓子は売ってなかった。

日本から来た事など、ちょっとおしゃべりをして、彼らに「チャオ!」と言って、別れを告げた。

道の先でわたしを待つnabeさんの所へ走り寄り、興奮しながら、事の顛末を話したのを覚えている。

もしスリに合わなかったら、この陽気なイタリア人夫婦とは会えなかったはず。取られた金額は悔しいが、でも、それ以上のご褒美をもらった気がして、心がなごんだ。

わたしも暗い顔をした人に出会ったら、「スマイル!」と声をかけてみたい!と本気で思っている
ドゥオモのクーポラとフィレンツェの街並みを一望した「ジョットの鐘楼」の展望台(2019.9.15-9.17)
ドゥオモの隣りにそびえる高さ85mのゴシック様式の「ジョットの鐘楼」にnabeさんを置いて、1人で登って来た。ドゥオモのクーポラとフィレンツェの街並みを塔の上から一望したかったのだ。414段の階段で2階、3階に休憩所があるという情報だったので、楽勝かなと思っていたら、両側から石の壁が迫る狭い長い階段に、片道20分以上もかかって、汗だくの苦行となった(^^;)
それでも、一気に視界が広がって、展望台から眺める、一面赤茶けた街並みの景観が飛び込んで来た時は、一気に疲れも吹き飛んだ。チケットは一番すいていたドゥオモ付属博物館のチケット売り場での購入がお薦め(共通チケット18ユーロ)
大聖堂(サンタ・マリア・デル・フィオーレ)の脇にそびえる高さ84mのジョットの鐘楼。どっしりとした珍しい四角形の鐘楼だ 石の階段は人一人がやっと通れるぐらいに狭い。頂上には管理人の男性がいる。ただ残念なことに、安全対策なのか、展望台は格子越し
フィレンツェのシンボル「ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)」(2019.9.15-9.17)
「花の聖母の大聖堂」の名をもつフィレンツェのシンボル「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)」。600年以上をかけ、今の姿となった。赤、白、緑の大理石を使ったゴシック様式
ファザードはイタリア国旗の色、赤、白、緑の大理石で造られた絢爛豪華なネオ・ゴシック様式
市民でにぎわう「中央市場(メルカート チェントラーレ)」(2019.9.15)
どの国や街に行っても、必ず寄るのがマーケット。サン ロレンツォ広場にある中央市場は2014年にリニューアルされた巨大なマーケット。365日無休で営業は10:00-24:00。1Fが食材店で、2Fは3000平方メートルの広さの中に500席という圧巻の規模のイートイン。トスカーナ料理を中心に、多種多様な料理が並び、パスタ、肉魚料理、ピッツァ、ワイン、デザートなど、おいしいものがてんこ盛り。またトイレやWiFiが無料なのも嬉しい。ここ中央市場は活気ムンムンで、元気の出る場所だ
ショーウィンドウには、おいしいものがきれいに並べられていて、見てるだけでも浮き浮きしてくる
ワインショップのショーウィンドーには3ユーロ(およそ350円ほど)のアペリティーボがズラリ。ランチで食べたのはもちろんのこと
びっくり目で見ていて、お店のお姉さんに笑われてしまったフレッシュジュースの店。この店のジュースは自転車をこいで自分でジュースをカクハンするのだ(^^;) コックさんによる、個別の料理教室も開かれていて、結構、男性たちが挑戦していた
ワインやビールと、アペリティーボ(つまみ)と一緒に食べたメインの鶏肉プレート。皮がカリカリで、肉は柔らかくて、二人できれいに平らげた 中央市場の周りには、洋服やバッグなどの屋台が所狭しと並ぶ。混雑しているので、nabeさんはわたしがスリにやられないよう、目を光らせていた
ゴシック様式のフィレンツェの宮殿「ヴェッキオ宮」(2019.9.15-9.17)
多くの貴族の家紋が掲げられたアーチの円柱をもつゴシック様式の建物。円柱にも、天井にも、壁にも、一面の装飾が施されていて圧巻。現在はフィレンツェ市庁舎として使われている
ヴェッキオ宮はトムハンクス主演の映画「インフェルノ」の舞台となったことでも知られている
ヴェッキオ宮殿に向かう途中で出会った中世の衣装を着た人たち。フィレンツェの紋章の大きなペトラリーと、紋章の旗がぶら下がった昔風の細いラッパを手にしていた。彼らはウフィツィ美術館の中で、ひとしきりラッパを吹くと、中に入って行った 水飲み場には聖水を求めて、行列。もちろん並んでわたしも水をペットボトルに水を汲む。nabeさんは恐れて飲まなかったが、飲んでみると、どうということのない水だった(^^;)
フィレンツェの街で気になったもの(2019.9.15-9.17)
いきなり道が3方向へ別れる。nabeさんがスマホのグーグルマップを利用していなければ、しょっちゅう道に迷っていたに違いない。今回の旅で、スマホとレンタルWiFiが大活躍してくれた
いつからだろうか、ヨーロッパのドア飾りが気になるようになった。見事なドア飾りを発見 入口が素敵な店、キリンのオブジェもお洒落 取り残されたようなアーチのトンネルを街中で発見。こういうものに惹かれるお年頃?(^^;)

次は 6.シエナ&サン・ジミニャーノ&ワイナリー訪問

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