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イタリア/スロベニア/クロアチア/ギリシャ/エーゲ海クルーズ 2019.9.10〜10.5(26日間)
中世の城壁の街「古都ルッカ」 <イタリアのルッカ>

遊歩道のある城壁で囲まれた旧市街は、すり減った石畳が続き、あちこちに中世の建物の名残りがそのままむき出しになっていて、まるで時が止まったままになっている。そんな中世の趣きそのままの姿をあちこち探しながら歩いた。またそんな古い建物と、洒落た店先がみごとにマッチして、街全体が生き生きと息づいていた

中世の面影を残す城壁の街「ルッカ」(2019.9.12-9.15)
中世の12mの城壁に囲まれた街には、中世ロマネクスやルネッサンス時代の建物が今も残る。すり減った石畳と、むき出しのレンガの壁、アーチの入口や緑の窓のフェンスなど、中世を感じさせる街並み
アイアンで作られた繊細なろうそく立て?
踏みしめられて、傾斜だらけとなった石畳の両脇には、洒落たレストランが並ぶ 街角に昔のままのお洒落なアーチの入り口を見つける
カラフルな壁、アーチの入口、重厚な扉、アイアンのスタンドなど、散策するだけでも楽しくなる
黒く光る石畳と模様の入ったアーチの天井とむき出しの壁。昔の建物をそのままに使っている
ちょっと洒落た駅舎のルッカ駅に降り立つと、すぐに城壁が見える。最初は城壁への近道を通り、次の日はわざわざ遠回りして、重厚なサンピエトロ門から入ってみた
ルッカ自慢の全長4.5kmの城壁(右側)は遊歩道になっていて、木がこんもりと茂り、結構道巾も広い。暑い日は木陰が気持ち良い
早朝、日の出を観たくて、1人、城壁の遊歩道を散策した。散歩をしている人たちと、「ボン ジョルノ!」と朝の挨拶をかわすのも楽しい。真っ赤な朝焼けを背に、丸いドームが林立する場所を見つけて、しばし見とれる。朝の体操をしている女性に手前の建物の名を尋ねると、「キャサリン サンタ マリア」だと教えてくれた
ファサード上部のフレスコ画が印象的な「サン フレディアーノ聖堂」(2019.9.12-9.15)
明日の「光祭り」を前に、サン フレディアーノ広場はのんびりした趣き
子供たちがギターを弾く男性の歌声に誘われて、チップをギターケースへ入れる
<nabeさんのUチューブ>
イタリアのルッカのサンフレディアーノ広場

サンフレディアーノ広場でちょうど素敵な歌声が響いていた。1ユーロを寄付して、写真を撮らせてもらった。小さな子供たちが聴き入っていたほど、優しく響く歌声だった
「サン フレディアーノ聖堂」の幅広いファザードの上の見事なモザイク画。ビザンチン様式のキリストの昇天を描いたもので、下には十二使徒の姿。まずは保存状態のよさに驚く
内部の円柱や柱頭は、円形闘技場の部材が多く転用されたという
天井や壁にはルネッサンス時代の画家による絵画が埋め尽くす。まるで美術館並み 天井の屋根は木。ルッカの建物も屋根は木 16世紀を経ても緻密な彫刻、保存のよい絵画が残る
ルッカのシンボル、木の生えた「グイニ―ジの塔」(2019.9.12-9.15)
夕陽をあびて、レンガが染まった「グイニージの塔」。小道が多いルッカで迷ったら、グイニージの塔が目印。塔のてっぺんに木が生えたユニークな塔なのだ 塔のてっぺんに上ってみる。木がたくさんあって、まず驚く。日陰が涼しくて、座り込む人も。ただ、根で塔が傷まないのかとちょっと心配になる
ちょうど夕陽が差し始めて、赤茶色の屋根が一層に色づいて見えた。ルッカのドゥオーモの横に立つ鐘楼の後ろには、折り重なった山が続いていた
大理石の正面のアーチが印象的な「サン ミケーレ イン ファロ教会」(2019.9.12-9.15)
サン ミケーレ イン ファロ教会。ローマ時代の公共広場に建てられたローマ カトリックの聖堂で、ルッカの心臓といえる中心部に堂々とそびえる。細い道路から忽然と威風堂々な姿が現れて、圧倒される
列柱とアーチで構成された大理石の壁面は緻密な彫刻で飾られている。アーチの上部の石組みはドゥオモと同じだが、ドゥオモが9つの石を使ってアーチを造っているのに対して、サン ミケーレでは7つの石組みだと気付く
サン ミケーレ広場は人々にとって格好のたまり場。地元ルッカの若者がカメラの前でポーズ。世界を回っていて思うが、若者たちのこの行動はどこも一緒で、思わず微笑む楽しい瞬間だ
パイプオルガンの枠組みといい、天井や手すりといい、豪華な装飾に目をみはる
意外だったのが、祭壇。ファザードや緻密な彫刻、入口の見事な壁絵に対して、いきなりシンプルなのだ ファザードの最上部には、ドラゴンを退治する大天使ミカエルの巨大な像が凛と立つ
「聖母子」のレリーフ。いつものように寄付をして、ろうそくに火をともし、十字を切る アーチの四聖人を描いた色鮮やかな板絵が並ぶ脇の通路
黄色い建物がぐるりと囲むアンフィテアトロ広場(円形劇場)(2019.9.12-9.15)
アンフィテアトロ広場(円形劇場)で、9/12、9/13 10:00-19:30に開かれるクラフトマーケット(職人市場)をのぞいた。白いテントの下では、革製品から衣類までさまざまな品物が売られている。特に真ん中に飾られたオブジェが目を引いた
情報集めをしていて、アンフィテアトロ広場が「円形劇場」なのか、「闘牛場跡」なのか、迷ってしまう。古代ローマでは、アンフィテアトロ広場で、剣闘士競技など、見世物が行われ、真ん中の空間を観客席が取り囲むように楕円形で構造されていたという。円形劇場は、トロス(闘牛場)にも転用されたようなので、どちらもまちがいではないようだ。楕円形に建物が並び、建物の黄色い壁と緑の窓枠が特徴
ハチミツを売っていた、この店は人気 アンフィテアトロ広場の入り口はアーチ形
繊細な模様が施された「聖マルティーノ教会(ドゥオモ)」(2019.9.12-9.15)
アーチの石組みを見て、思わず、スペインのコルドバのメスキータの赤白のアーチを思い出す。「ドゥオモ」は細部にまで見事な彫刻が施されていて見応え十分
ルッカのドゥオモの正式名は「聖マルティーノ教会」。700年代から作り始め、500年物歳月をかけて造り替えられたという。昔、柱があった床には、このような柄が施されている
ドォオモの横に建つ鐘楼 太い柱に施された不思議な穴の模様、ステンドグラスや絵画など
城壁に建つ人気のレストラン(2019.9.12-9.15)
城壁の遊歩道に面したレストランは、お昼時だったので、混んでいた。モッツェレラ&イカのサラダと、ピザを注文。隣にいた女の子が可愛くて、声をかけると・・・
「何歳?」とたずねると、女の子は両手をいっぱいに広げて、皆を笑わせる。3歳の彼女は人見知りをせず、わたしがプレゼントした小さなライトであちこちを照らして喜んでいた。最後に元気なバイバイをして、パパとママのもとへ。nabeさんいわく、「次の旅はそのライトをいっぱい持って行こう!」

次は 4.「ピサの斜塔」と「チンクエテッレ」へ足を伸ばす

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