2018.9.18~2018.10.10(23日間)
ニューヨーク/ロサンゼルス/フィラデルフィア メキシコサンミゲル/メキシコシティ/イスラ・ムヘーレス/カンクン
熱い洗礼「ジャズクラブ」と「ミュージカルシカゴ」とハーレムの「ゴスペル」
ニューヨークの熱いライブやダンスに魅了されてしまった。ニューヨーク滞在2日目、老舗ジャズクラブでジャズの洗礼を受け、3日目、ミュージカルの「シカゴ」のダンスに狂喜し、6日目、ハーレムの教会のゴスペルに魅了されてしまった(2018.9.19-9.24)
ジャズの聖地・老舗ジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」ニューヨーク NY 2018.9.19
75年以上の歴史を持つ「ヴィレッジ・ヴァンガード」はジャズファンにとっての聖地。ここでなんと最前列で演奏を聴くというビッグな幸運に恵まれた
地下鉄1、2、3、.9番の14street駅の12street側の出口から出て、迷わずに赤いエントランスのヴィレッジ・ヴァンガードに到着。7、8人ほどの列に並ぶ 手の先にステージ。2か月前から予約可能。日本でオンラインで予約。1人35$(約4070円)。受付で名前を伝えると可愛いスタッフが席に案内してくれる
壁には名高いプレイヤーたちのポートレートやポスター。予約済だが、早めに行ったお陰で最前列に案内された。ライブは20:30と22:30の二部制 記念にヴィレッジ・ヴァンガードのTシャツをnabeさんジュニアに購入
1ドリンク制なのでビールを注文。nabeさんは女の子にきちんとチップを渡している。手を伸ばせば、そこは神聖なステージだ。時間になり、3人のプレイヤーが登場し、ベースがゆっくりと弦をはじき、サックスがなめらかなメロディーを奏でていく。そして、ビル・スチュアートのドラム・・・小節小節で、全然違うリズムが刻まれたりするので驚愕する。クセなのか、時折、左手のスティックを空で回転させて、神がかりのリズムを操っていく。夢心地の演奏にほてった後、外へ出ると、既に10時半のお客さんたちの列ができていた
ミュージカル「シカゴ」のダンスに悩殺ニューヨーク NY 2018.9.20
二人のヒロインを中心に、濃艶でダイナミックなダンスを披露するミュージカル「シカゴ」は、1920年代のジャズ全盛時代のシカゴが舞台。歌と踊りが好きな人にはたまらないミュージカルだ。愛人を殺し、いろいろな手管で有名になっていくロキシーたちは実話の女性。鬼才ボブ・フォッシーが手掛けたゴージャス&ダイナミックなダンスが見もの(※画像は舞台撮影禁止のため、ネットで見つけた画像)
今回もまたnabeさんが道をまちがえて、散々歩いて、疲れ切って、アンバサダー劇場にたどり着いた。チケットを見せると、なんと中央の3番目の席に案内される!(・_・) 冒頭で、「All That Jazz」の歌が始まった時は、鳥肌が立って、さっきまでの疲れも吹き飛んでいた
舞台の真ん中には、中年男性たちのオーケストラがどーんと陣取っている。つまり、ダンサーたちが躍るスペースは広くない。だから、舞台脇の梯子がおもしろい効果を生んでいた。また、狭いゆえに一層ダンサーたちのダンスには迫力が増して、一分たりとも目が離せなかった。
このチケットもネットで事前に予約(1人$129およそ14000円程)。上演20:00(上演時間2時間半)
ロキシーが迫力のある踊りや歌を好演し、舞台ではひと回り、大きく見えて、終始わたしの目をくぎ付けにした。一方、ヴェルマは巧妙な演技で笑いをいっぱい取っていた。また、ロキシーの夫エイモスも好演。お人好しでボンクラな役柄で、「誰も僕に気づかない・・・」と自嘲するエイモスの唄「ミスター・セロファン」に、聴衆がどっと笑う。 「僕なんて、ここにいたってだ~れも気づかない ミスター・セロファンに改名しようか・・・」。歌あり、ダンスあり、そして、笑いありの見応えのあるミュージカルだった
1996年にリバイバル版としてスタート。トニー賞、6部門受賞。
犯罪さえもエンターテイメントにしてしまうショービジネスの街シカゴが舞台で、スターを夢見るロキシーは、キャバレーの専属歌手ヴェルマにあこがれる。ある日、ロキシーはショーに売り込むという約束を破った愛人と争い、彼を撃ち殺してしまう。そして、逮捕され、留置所でヴェルマと運命の出会いをする。ヴェルマは不倫した夫と妹を殺害した罪で牢獄されていたが、辣腕弁護士ビリーのお陰で、巷ではスター扱い。ロキシーもヴェルマ以上の注目を浴びようと、ビリーに取り入ろうとするというストーリー…
ハーレムのゴスペル体験ニューヨーク NY 2018.9.23
ハーレムの教会の日曜礼拝でしか見ることのできないというゴスペル体験ツアーに参加した。大きな身体の黒人男性が祭壇にのぼって、スティックでドラムを叩き始めると、一気にビートの効いたゴスペルに変身する。信者たちも手を叩いたり、立ち上がったりして、一緒にゴスペルを盛り立てていた
特にゴスペルを歌う右側の女性の声が美しくて、心地よく耳に響く。ゴスペルの輪の中に溶け込んだ公子さんは、大きな口を開けて、ゴスペルを謳う。黒人の輪の中にたった1人東洋人が参加できるのも、並々ならぬ尽力を認められたからだろうと思う(長い黒髪の女性)。画像はnabeさんがスマホで撮ってくれた
神様からのよい知らせ「グッドニュース」がゴスペルの歌詞の由縁。座席に座っていた黒人の婦人が立ち上がって、ハレルヤ―と掛け声をかけていたが、赤ちゃんを見つけると、すっかり赤ちゃんに夢中になっていた(^^;)
しばらくして、少女4人によるダンスが始まった。少女らの真剣な踊りと共に、教会内に素敵な音楽が響き渡る。
女の子たちのダンスが終わると、寄付のトレイが回って来たので、寄付をする(強制ではない)


<nabeさんのUチューブ>
※下のアドレスをクリックすると、Uチューブが開きます。スピーカーをオンにして、音楽も一緒にのぞいてくださいね>all
https://www.youtube.com/watch?v=gf6J0SyJtRY
ハーレムにあるメモリアル・パブディスト教会。ゴスペルとは「God Spell」から「Gospel」となったもの。神の言葉、神の福音の唄だと公子さんから伺う。ただ、ミサのために着飾ってやって来る黒人の信者よりも、圧倒的に観光客のほうが多くて、何かショーを見に来たような感覚だった。
女の子たちのダンスが終わって、寄付のトレイがひと回りすると、牧師さんから「席を立ってもよいですよ」と声がかかり、ぞろぞろと席を立つツーリストたちと一緒に、わたしたちも教会を後にした。
時には、「ホーリーゴースト」といって、聴いている人にホーリーゴーストが降りてきて、突然踊り出すこともあるとか。最後までミサを見なかったので、あいにくホーリーゴーストには遭遇できなかった
「アーメン」は「同意」の言葉で、「ハレルヤ」は「最高です」という言葉なんですよ、と公子さんから伺った。「人は生まれた時、誰もが神様から『gift』をもらうんです」と、キリスト教の教えも伺った。この時は、今回の旅行でキリスト教の教えに少しずつ自分も傾倒していくとは、夢にも思っていなかった
「ハーレムのゴスペルツアー」の待ち合わせ場所はNYヒルトンミッドタウン。そこから地下鉄に乗る。「ジャズを楽しむためにハーレムへ行くなら、A列車(急行)に乗って行こうよ」というジャズの名曲「Aラインに乗って行こう」を思い浮かべながら、A列車に揺られて、ハーレムへ向かう 「125丁目」駅で下車。ハーレムは暗いイメージだったので、目の前の広々とした道路や高いビル群の立ち並ぶ、ハーレムの街並みに驚く
変わりゆくハーレム Harem ニューヨーク NY 2018.9.23
開発が急速に進んだということで、勝手に想像していたハーレムのイメージとはかなり違う、広い道路と、ヨーロッパを思わせる素敵なビル群にまず驚いてしまう
アフリカ系アメリカ人が多く住むハーレムは、ブラックカルチャーを育て、多くのジャズミュージシャンや作家、アーティストを生み出してきたが、今、そのハーレムが変貌しているという。ダウンタウンの家賃高騰のため、ハーレムへ白人たちが移り住んできて、アフリカ系黒人の比率が半分以下に減り、ハーレム自体も家賃や物価が上昇し、古くからの住人はアメリカ南部へ移動しているそうだ
数多くの有名な黒人ミュージシャンを輩出した音楽クラブ「アポロシアター」。ハーレムのシンボルだ。アポロシアターの前には、観光客目当ての屋台が店を開き、足元に埋め込まれた著名アーティストたちの記念プレートを眺める人たちが固まっていて、ここだけが混んでいる。今なお、アーティストを偲ぶ品がプレートの周りに置かれていた
実はハーレム観光に来るのはヨーロッパの人たちで、地元のニューヨーカーたちは来ないという。かつて、オランダ系の居住地だったので、ヨーロッパの昔の面影が色濃く残り、郷愁を誘うのかもしれない 日曜の礼拝のために、黒人の人たちは精いっぱい着飾って教会へ向かう。素敵なご夫婦が現れて、気遅れして、そっとカメラを構えたので、思い切りのピンボケになってしまった(^^;)
「ハーレムのピカソ」・アーティスト「フランコ」ニューヨーク NY 2018.9.18-9.24
地下鉄125丁目駅から、ゴスペルの教会へ向かう折、ハーレムのシャッターや壁にペイント画を描き、ハーレムの街の発展に貢献した「ハーレムのピカソ・フランコ」に出会った。公子さんとフランコは頬を合わせて、熱い挨拶をかわす
今なお、ハーレムの街の発展のため、絵を描き続けているフランコ。わたしも記念に1枚の絵(25ドル・上の絵)を買った。ウキウキとダンスを踊るカップルの絵で、流れるようなカラフルな線が気に入った
黒人の女性にとって、髪は命だそうだ。だからハーレムには信じられないほど、ヘアサロンがあちこちにある ハーレムの男性はおしゃれだと公子さんは言う。服の値段も安く、色のコーディネイトには特にうるさいらしい。色をピンクに決めたら靴紐に至るまでピンクに統一させるのがハーレム流のおしゃれらしい もっとシャッター絵を見たかったが、フランコの店で時間がかかり、下2点はネットから
Red Lion Inn & Suites Long Island City Hotelニューヨーク NY2018.9.18-9.24(6泊7日)
地下鉄の駅が徒歩2~5分に2つもあり、中心部のマンハッタンまで地下鉄で7、8分という好立地のホテル。NYに6泊したので、マンハッタン地区ではホテル代がかさみ過ぎるため、ロングアイランドのリーズナブルな価格が決め手になった(6泊でホテル代95,808円)。部屋は広くはないが、バスタブがあったのは嬉しかった。また、ミュージカルや野球観戦で夜遅くなることが多かったが、駅に近いので、明るくて安心だった
コーヒーとお湯は24H利用可。朝食の時、ワッフルメーカーで作るワッフルがおいしくて、毎日楽しみにしていた。ただ朝食スペースが狭いため、部屋に持ち帰って食べる時もあった
ホテルのすぐ近くにワインショップもあり、軽食やジュースのお店などいろいろあって、夜も便利。5分ほど歩くと、手作りピザショップを併説した大型ショッピングセンターもある(一部画像はホテルのサイトから)

次は 3.NYの夜景と、ブルックリンブリッジと、ダンボと、人気のスモークハウス

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