2016.5.13〜5.18
No.7
期待以上だった鴨川をどり(2016.5.16)
一世紀以上にわたり、継承されている京都の風物詩「鴨川をどり」は、5月限定のもの。踊りとセリフがあって、和製オペラというか、和風宝塚といえばよいか、今回まるで期待していなかった分、舞台の構成や美しさ、質の高さに、すっかり魅了されてしまった。撮影禁止なので、ネットで見つけた画像を使用
出し物は人気の「源氏物語」と、喜劇風の笑いを誘う「道中双六」。源氏物語は、出演者の芸姑さんたちが若くて、美人揃いでまず驚く。ネット情報では、年齢の高い方が多い、と書かれていたのだ。舞台の芸妓たちは、美しい衣装を身にまとい、美しい姿で源氏物語の絵巻物を再現していた
※左の画像は、今回もらったパンフレット。右の画像はネットから拝借したもので、2016年4月に行われたと言う衣装合わせの折の画像だそうだ。この華やかな衣装が今回の舞台を彩ってくれた
この画像もネットから拝借したもので、実際の舞台の画像ではないが、こんな感じで可愛らしい舞妓さんたちが舞を舞ってくれる。最前席の席なので、息づかいが伝わるぐらいの迫力だ(^0^)。ただ、最前列でも、完全な左端(^_^;)。そのため、花道を通る芸妓さんを下から、なめまわす感じで見ることができた(^_^;)
会場は先斗町(ぽんとちょう)歌舞伎練場。お茶席付きのチケットは1人4800円のものをネットで購入。舞台が終了すると、撮影会があって、2人の舞妓さんと一緒に記念撮影をすることができる。右の画像は会場を写したもの
舞台左手にずらりと控えた15名ほどの、三味線、笛、鼓(つづみ)などの演奏が素晴らしかった。特に、上段の真ん中の謡(うたい)の人がちょっと年齢は高かったものの、響きのある素晴らしい声で魅了してくれた 
※画像左は会場に置かれたテレビ中継を写したもの。画像右はネットより拝借した画像
舞妓さんが目の前で点(た)ててくれるお茶席(2016.5.16)
お手前ももちろん撮影禁止。こちらはネットから拝借した画像だが、この画像と全く同じ状態で、黒紋付の振袖の舞妓さんが見事なお点前を披露してくれる。
お点前をする舞妓さんの右側の半襟が立っているのがわかるだろうか?ネットで調べてみると、右襟の合わせ元のあたりを部分的に引き抜いて裏返して、改まった場の装いとしているそうだ。初めて見る目にはちょっと違和感がある(^_^;)。また幸運にも舞妓さんのお点前も最前列で見て、見惚れてしまった
川床の京料理「さつき」でしっとりとお座敷料理を味わう(2016.5.16)
今回の旅のイベントのひとつに、川床料理があった。
5月から始まる「鴨川納涼床」をジュニアが予約してくれた。
「京料理さつき」は、昭和36年に創業した本格的京料理が味わえる、
高瀬川源流の上木屋町に佇む料理屋さんだ。
竹垣と石畳の一軒路地を進むと、玄関がある。


あいにく当日の夜は、叩くような大雨(^_^;)。

通されたのは、床の間に掛け軸と共に、琵琶が飾られた、京の風情漂うお座敷だった。

京間の十畳で広々としていて、部屋からは鴨川の眺めが見える。
「さつき」で検索すると、このお座敷が出て来るところをみると、
一番よい部屋だったようだ(^^) ※画像はネットより拝借

おまけに、気を使った女将(おかみ)さんが何度もお座敷を訪れてくれて、
思いがけなく、おしゃべりにも花が開いた。
「さつき」という店名は、5月に開業し、女将さんの誕生も5月であることから、名付けられそうだ。

10日ほど前に、さつきの川床料理を味わったジュニアが言うには、
「納涼床」はビアホールみたいなものだと言う。
川の上にせり出した川床に、たくさんの人たちがそれぞれに飲み食いするものだから、
情緒は余りないのだと言う。

結論からすると、昔のおもかげの残るしっとりとしたお座敷で、
伝統の京料理を女将さんとおしゃべりしながらゆっくりと味わうことができたのは、
最上級のぜいたくだったと思う。

天然の初ものの鮎の塩焼きは、「頭ごと、食べてください」と仲居さんに教わる。

次第に部屋の中にも雨音が届くほどのどしゃぶり状態に(^_^;)。
何度も、ベランダ越しに、外の様子をのぞきに行く。

ベランダから見える川床は、雨にぬれて、光っていた。

鰻がたっぷり入っていた土鍋料理は、とろけるほどにおいしい。
京野菜たっぷりの椀もの 稚鮎が尾を立てて

締めはお茶漬け。上に乗った煮しめを崩していただく。

食事の合間も、次々に電話がかかってくるジュニア。
忙しい仕事だが、すっかり京都が気に入ったらしく、お気に入りの店探しに精を出しているようだ。
さて、次回はどんなお店を見つけてくれるのか、楽しみがまたひとつ増えた(^^)。

ところで、このぺージを作っていて、肝心の美人の女将さんの写真がないことに気付いた。
いつもは、臆することなく、バシバシ写真を撮るわたしだが、
このお座敷のしっとりとした雰囲気に呑まれて、
おしとやかになってしまったのかもしれない(^_^;)。

写真は部屋続きのベランダの画像。
当時のままのガラス戸らしく、ガラス越しにゆらいで見える景色が
一層、京の風情を際立たせていた。

次は 8.京都旅行のえとせとら

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