2016.5.13〜5.18
No.10
京都の街は、街並みを保存するため、かなり厳しい規制がひかれている
八坂神社前の東大路通りに面したローソンも、
トレードマークの青がなくなって、普通のおみやげ屋さんにしか見えない(^_^;)。


祇園の佐川急便も、ぐっと和風な店構え(^^)


京の街を散策して気になったのが、
玄関に下げられたお飾り。
よく見たのは笑門のしめ飾り。5月なのにしめ飾り?

実は伊勢志摩辺りでは一年中飾るそうで、
祇園でも、一年中、飾るお宅もあるという話だった。

葵祭から帰宅したジュニアが、着ていた着物を脱ぐと、
「おやじ、着物、着てみろよ」と、いきなりnabeさんに着せ始める。
nabeさんはされるまま、ニコニコ。

帯を締め終え、ぽんぽんと帯を叩くと、
「やっぱ俺より似合ってるなぁ」と、うなっていた(^^)。
nabeさんは、着物の似合う体型なんだそうだ。
褒めているような、褒めてなさそうな(^_^;)。

嵐山駅の桂川のたもとの案内図に、静かに止まっている「かげろう」を見つけた。

なんだか「嵯峨野にようこそ!」と歓迎してくれたようで
ちょっぴりうれしかった(^0^)。

結局、大雨で川床料理がお座敷料理になってしまったが、
「さつき」での京料理の帰り、タクシーの運転手さんに、
「却って、途中で降られなかっただけ、よかったんですよ」
と、変ななぐさめ方をされた(^_^;)。

途中から雨が降り出すと、部屋への移動で、仲居さんだけでは間に合わず、
お盆を持ったお客さんたちでごった返すんだそうだ(^_^;)。

ところで、年に一度、5月から9月が、川床の季節になるが、
川床部分は毎年、鉄筋で組み立てて設置するので、結構な費用がかかるそうだ。
しかも、公共の川の上に設置するので、使用料も発生するという。
「だから、川床料理は若干高めなんです」、と運転手さんが教えてくれた。

「今夜は川床じゃなかったんだから、同じ料理でも、
少し安かったんじゃないでしょうかねぇ」、と運転手さんは振り向いて、にっこり笑った。

「鴨川をどり」で、最後に観客に向けて投げる手ぬぐいを
すごいことに、わたしはふたつも手に入れた。
実はこれには訳がある。ちょっと長くなるが、お付き合いのほどを(^_^;)。

「鴨川をどり」の座席はあいにく、最前列の一番左の隅っこだった。
そのわたしの座席の横に、ごてごての大阪のおばちゃんがやってきた。
すぐに旧知の友みたいに、ガンガン話しかけて来る(^_^;)。
話がおもしろいので、一緒に笑っていたが、nabeさんは寝たふりをしていた。

「海外のレストランでな、ワイン飲み終えて、「いち、に、さん!」の掛け声で
みな一緒にな、ワイングラスをバッグに隠したんよ。すごいお土産と思わへん?」
と、びっくりするような話をあっけらかんと話す。
大阪のおばちゃんの代表みたいな、元気いっぱいのおばちゃんだった(^^)。

(※画像は「鴨川をどり」のHPより)

「鴨川をどり」の前半の「源氏物語」が終わると、
ドンチョウが上がっても、その大阪のおばちゃんが戻らない。
何かあったのかなぁ、と心配していたら、
二幕が少し始まったところで、背をかがめてやってきて
「こっち、おいで!」と、わたしを引っ張っていく。

座った先は、5列目ほどの、舞台を真正面に見ることのできる最高の席だった。
彼女いわく、空いている席を見つけて、
係の人と交渉して、座席の人が来たら、元の席に
戻るという条件で、座る許可を得たということだった。

お陰で、最前列だったために見えなかった舞台左の
三味線や謡(うたい)の出演者の人たちもちゃんと見ることができて、
その素晴らしい演奏姿をしっかりと目に焼き付けることができた。

(※画像は「鴨川をどり」のHPより)

そして、舞台が終わって、出演者の舞妓さんたちが、
プレゼントの手ぬぐいを投げ始めると、
わたしは幸運にも、手ぬぐいをふたつもゲットすることができた。
女性が投げるのにちょうどよい距離だったのだと思う。
もちろんひとつは大阪のおばちゃんに進呈した。
この手ぬぐいは、「鴨川をどり」の素敵な想い出と共に、
強烈な大阪のおばちゃんの想い出にもなった(^0^)。

また、やってしまった!
京の漬け物ビュッフェ「阿古屋茶屋(あこやちゃや)」で、食べまくって、
その日の夜は胃が痛くて、何も食べられなかった。

高台寺近くにある阿古屋茶屋は、行列ができる人気のお店。
お昼時間をはずして、午後2時過ぎに行くと、すぐに座れた。
一人1300円。なす、きゅうり、赤カブ、ゴボウ、レンコン、長いも、ちりめんじゃこと
20種類ほどのお漬物が並ぶ。

超腹ペコのわたしは、少しずついろいろなお漬物を盛り付けて、1回目を軽くクリア。
(右上の急須には、ほうじ茶。右下の菊の最中はお味噌汁。)

2回目は、十六穀米をベースに、最初は漬け物をのせて、次はお茶漬けにして食べる。
あっさりとした優しい味のお漬物は、いくらでも入った。
珍しくnabeさんもしっかりとお代わりをして、もくもくと食べている。

食後は、梅干し(最高!)や最中をゆっくりと味わった。

途中、外人のファミリーが入ってきて、システムが分からず、
モタモタしていたのでヤキモキしたが、後半は山盛りにして、せっせと食べ始めたので、ホッとした。
京都へ来たら、またぜひ寄りたいなと思っている(^−^)

ところで、せっかく、祇園の割烹やお座敷料理など、一流どころのお料理を楽しんだのに、
京都の旅の話の締めが、この食べすぎの阿古屋茶屋とは(^_^;)・・・。
ま、わたしらしくていいかもしれないかな、と思っている。


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