2016.5.13〜5.18
No.2
祇園四条辺りの散策と祇園割烹料理「匠庵」(2016.5.13)
そろそろ日も暮れ始め、橋のたもとから鴨川を眺めると、川の上にせり出した川床のお座敷に灯りが一斉にともっている。川岸は、涼を求める人たちでいっぱい
放射線に開く竹の骨組のかがり糸が見事な京和傘。川床もある料亭の京らしいたたずまい 置屋さんの玄関の表札には、芸妓さんたちの名が並ぶ。二階のすだれがわずかに揺れて、ハッとする
町屋の家の軒には、竹を組んだアーチの犬矢来(いぬやらい)。軒下に、犬の尿や雨が飛び散らない工夫でもあり、泥棒よけや道路の境界線の役目もあるらしい 小粋な着物姿の女性が小路を抜けて行く。観光客のゴテゴテの着物姿に辟易していたせいか、金糸の粋な帯の女性をいつまでも見送ってしまう
四条通りから入る「花見小路通り(はなみこうじどおり)」は人気スポット。たくさんのにわか着物の女性で一杯 門をのぞくと、ひっそりとしたお寺さんが、提灯の灯りで浮き上がっている。ひと気がない分、情緒たっぷり
祇園割烹「匠庵」で5月の懐石を楽しむ(2016.5.13)
手の込んだお料理が次々と運ばれてきて、わくわく。ビールもついつい、ぐびぐび飲み干す。
特に、5月ということで、杉八寸の盆には、子供の日を模したお料理が並んで、目を楽しませてくれる。アスパラのポールには、吹き流しや稚鮎の鯉のぼり。錦糸卵で折られた兜は食べるのももったいないほど
仕事のため、遅れて、ジュニアも登場 ビールの次はおちょこを選んで皆で日本酒に突入
一人12000円のフルコースに大満足。最後にデザートもいただいて、お腹ははち切れんばかり(^_^;)
割烹「匠庵」を出ると、すっかり夜は更けて、あんなに暑かった日昼と違って、夜のそぞら歩きは気持ちいい。初めて目にする木張りの外塀 「匠庵」もそうだが、ほとんどの店は京町屋造りで、ウナギの寝床のように、間口が狭く、細長い奥まった先に店がある。課税を安くするための工夫という説もある
ジュニアが食後に連れてきてくれたのは、京都の趣きいっぱいのバー。一枚板のテーブルが見事。床の間や障子戸の和の雰囲気に包まれて、カクテルを楽しむ。
前回は、三味線の演奏があったという話だったが、あいにく、この日は演奏を聴くことができなかった
夜も更けて、御座敷に向かうのか、タクシー待ちの舞妓さんを見つけて、慌ててシャッターを押す。あんなにすごい人出だったのに、今は花見小路通りも、人影はまばら

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