No.3 多摩川水源森林隊の活動について
多摩川水源森林隊の2階会議室で、多摩川水源森林隊の活動について、スライドを見ながら、説明を伺いました。真っ暗な中、スライドをデジカメで映したため、画像がちょっと見づらいですが、スライドにそって、できるだけ詳細に会議室で伺った話を説明したいと思います。

わたしが今回受けたのは、ボランティア体験。ボランティアの体験を受けて、更にボランティア活動に参加したいと思った方は、ボランティア登録をします(わたしも即刻、ボランティア登録をしてきました(^^))。
ボランティア登録をすると、自分の都合の良い時間にボランティア活動に参加することができます。

では、ボランティアの人たちがどのような作業を行うか、また、平成15年から開始されたボランティア活動で、どのような方たちが登録をし、毎年どのくらいの人たちが登録をされているかなど、スライドを元に説明したいと思います。
<ボランティア作業の一日>ボランティア作業1日約3時間
拠点集合 9時半 森林隊事務所
出発    9時40分 移動時間1時間

現場着  10時40分

午前作業 10時50分〜12時00分

昼食    12時00分〜13時00分
午後作業 13時00分〜15時00分

現場発  15時00分 移動時間約1時間

拠点着  16時00分

解散   16時30分 片付け
<民有林の再生について>
水道局所有の森は業者によって手入れを行っています。水道の水源地の森林の中でも、民有林の荒廃が目立っているため、民有林の森の再生のため、水道局はボランティアを募って、森を再生する活動を行っています。
森を再生するには、7つの作業が大切です。

@学習
A道作り
B地ごしらえ
C植栽
D下刈 大刈
E間伐
F枝打
<学習>
日帰り・宿泊体験学習
作業体験など通じ、多摩川水源森林隊が実施している活動に対する理解を深め、新規登録者の拡大や継続的な参加者確保を目的に実施しています。
A道づくり
多摩川水源森林隊では、間伐などの作業に入る前に作業道をつくります。

これはボランティア隊員が現場まで通うためと共に、山林所有者の方が今後の森林管理に活用するよう、しっかりした道を設置しています。

作業的には、杭作り・杭打ち・土砂のかきならしなどとなります。
B地ごしらえ
植栽前に、植え付けが支障なくできるように、雑草・潅木の刈払い及び枝などを整理する作業です。

植栽前の清掃作業と言われています。

枝などの整理は、杭打ちを行った後に道具として、一本の木を使用し、杭を打った場所に枝や潅木をみんなで力を合わせて集める作業です。
C植栽
植栽は、苗畑で種子をまきつけて育てた苗木を植えつけることです。

植栽樹種は、スギなどの針葉樹のほか、ミズナラやカスミザクラといった広葉樹も含まれます。
D下刈・大刈
下刈作業は、植栽した苗木を雑草からまもるために、刈払う作業です。

夏の炎天下で実施する作業のため、熱中症に気をつけるとともに、ハチやヘビにも注意しています。

植栽後、約7年間続けて、毎年行う作業です。
E間伐
間伐作業は、混みあった森林の木を間引くことで、林内に光が入り、下草が生え、森林が健全に生育できる環境を整えるために行います。

多摩川水源森林隊の中心的な活動であり、作業期間は約半年間になります。
F枝打
枝打ち作業は、本来良質材を生産するために行いますが、森林隊では、林内に光を取り入れて、森林環境をよくするためにも行っています。

専用の機械(与作・河野式)を使用して、木に登り、作業を行います。

作業期間は、生長が休止した冬季の11月から3月までです
その他の活動
@間伐材の搬出
間伐作業で発生する間伐材を搬出し、学校教材などに活用することによって、間伐材の有効利用促進を目指しています。
A出前講座
中学校などから依頼を受け、下刈作業、丸太切りなどの体験学習を実施しています。
<ボランティア登録者数の推移 <ボランティア参加者の年代別>

ボランティア登録者数 男性 女性
平成15年度 209 94 303
平成16年度 349 130 179
平成17年度 528 190 718
平成18年度 647 225 872
平成19年度 590 172 762
平成20年度 629 191 820
平成21年度 668 206 874
平成22年度 639 215 854
ボランティア参加者の地域の区分け図 ボランティア参加者の年度別参加者数
ボランティアに参加して
体験ボランティアの日程表(10月23日) 準備するもの
10時00分

10時10分
11時00分
12時00分
12時45分
12時50分
15時00分
15時30分
16時00分
多摩川水源森林隊事務所集合(着替えなど)
JR青梅線「奥多摩駅」下車徒歩10分
事業及び作業説明
多摩川水源森林隊事務所出発(車で移動)
小菅村今川地区・昼食
徒歩で現場へ
現場着 間伐作業体験
作業終了・森林隊事務所へ
森林隊事務所着
全行程終了解散
昼食、傘、帽子、雨合羽、着替え、リュック、などを持参。

服装は作業しやすい靴と長袖、長ズボンで。

2011年10月23日(日)、森林ボランティアへ参加し、たくさんのことを学んできました。
平成15年度から始まった多摩川水源森林隊のボランティア参加者の述べ人数は12,265人だそうです。

でも、山に入ってみてわかりましたが、まだまだたくさんの森が手入れを必要としています。皆さんも、森を再生するお手伝いを通して、小さな達成感を味わってみませんか?

多摩川水源森林隊がどのような活動を行っているのかを知ることで、少しでも森林ボランティアへ関心を持っていただければと、ボランティア活動など、詳細にページを作成してみました。
このホームページを通し、森林ボランティア活動のお手伝いのひとつになれば、嬉しいなと思っています(^^)。
2011.11.1 渡辺京子

えとせとら:乗りまちがえ編(^^;)

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