No.1 「秋田の竿燈祭」その1 祭の前のざわめき(2009.8.4)
秋田の竿燈祭り、鳥肌が立つほどの熱気に満ちた光の乱舞でした。
46個のちょうちんを竹に結びつけ、ひとつひとつを米俵に見立てて、253本の大きな光る稲穂となって、重さ50キロ、長さ120m以上の竿燈が空へ向かって、しなりながら突き立てられるんです。ひな壇の一番上の座席の上によじ上がって、360度の光の乱舞を夢心地で眺めてきました

ところで、竿燈の起源説として、「ねぶり流し」と呼ばれていた睡魔ばらいのお盆行事だったという説が有効とか。昔は「夏になると労働も激しく、つい眠くなる。眠っているすきに病魔が体にしのび入り、眠り病にかかる。」と思われていたようで、その睡魔を退治するための眠り流しの「竿燈」がおこなわれたといわれています。
@祭の前の町のざわめき・・・ただ今、準備中(2009.8.4)
二丁目交差点から山王十字路までの竿燈通りが巡行コース。本日は見事に予報が外れて、青空(^^)
市役所の前では愛想のいいなまはげが記念写真のモデルになってました 秋田娘はせっせと試食のサービス メインの竿燈大通りから一歩横に入ると、アチコチで身近に竿燈が見れます
今は準備の真っ只中、提灯を竹に結んでいます。立てかけられているのはまだ提灯をつけていない骨組みの竹。大人の竿燈(大若)はちょうちんが46個。小若(小学高学〜中高生)は24個。幼若(小学生低学年以下)は24個
提灯は雨に当たっても和紙が溶けないよう表面に油が塗ってあるそうです。結構、破けた提灯が多い(^^;) 失礼して、提灯の上からパチリ。ろうそく立てと、倒れた時、火がすぐ消えるよう、下は空洞のまま こちらは大人と同じ提灯が24個なので、小若用の竿燈。幼若の提灯はもっと小ぶりで可愛いです(^^)
「兎の餅つき」の上米町1丁目の提灯。火消し形をしてました 竿燈祭は「五穀豊穣」や「除災」、「技芸上達」を願い、七夕行事と共に行われた ひな壇の桟敷席(予約センターで購入)は竿燈祭の主会場となる竿燈通りの真ん中に設置。お薦めは最上段。立ち上がって360度、竿燈を眺められます
A準備を終え、出番を待つ竿燈(2009.8.4)
山王十字路で出番を待つ竿燈の列。今年は253本の竿燈が出場。大人用の竿燈はなんと重さは50キロ、長さは12m。こんな重くて長い竿燈を額や肩、腰に置いて、ワザを競うんですよね 小さな提灯(幼若)の前で出番を待つ男の子。きりりと巻いた豆絞りの手ぬぐいが粋(^^)
提灯の絵柄は、絵や文字で、どこの提灯か、すぐにわかるそうです。ところで、提灯の明かりは電球なんかではなく、ちゃんと蝋燭なんです。だから強風であおられたり、倒れたりすると燃えるとか 幼若の竿燈を肩に、じっと支柱の上で手を合わせて、何やら反芻をしている男の子。ワザの復習でもしているのかな(^^)
竿燈大通りは6:15から車輌通行止め。竿燈の横で笛を練習する女の子。午後7時近くになり、最後に一斉にろうそくの火がともされる。じりじりしながら待っていたら、午後7時を大分過ぎてから、ようやく竿燈祭が開始\(^o^)丿
B竿燈が入場し、竿燈祭の始まり(2009.8.4)
竿燈入場の先頭を飾るのは、招福子狐の行列。華やかな衣装をまとい、提灯をもって歩く子供たちの顔の、白いメイクが闇に浮かび上がって、なんともメルヘンチック(^0^)
招福子狐の後ろには子供たちの集団。笑顔をいっぱいに振りまきながら手を振る子供たちの可愛いかったこと
大若(ちょうちん46個)、小若(ちょうちん24個)、幼若(小ぶりのちょうちん24個)の竿燈が次々に担がれて竿燈大通りに登場 大太鼓に届かないほどの小さな男の子が太鼓を叩いていて、びっくり
幼若の竿燈を肩にかつぐ男の子。竿燈祭のよさは、老いも若きも子供もみんな一緒になってワザを競い合うことでしょうか。伝統が着実に子どもたちへ伝わっていく様を実感できます
衣装は大人も子供も女性もみな同じ。さらしに半纏(はんてん)、半栲衣(ハンダコ:白い木綿の半ズボン)に白足袋。大人は黒鼻緒の草履か、じか足袋
華やかさをプラスしていたバチさばきの女の子。ねじりはちまきと赤いたすきが初々しい(^^)
ひな壇の最上段のチケットを購入(2000円)、右から左から竿燈の行列が見えます。椅子の上によじ登ってパチリ。ひな壇の皆さんも大きな声援を送ってました 手と手をパチンと合わせて、アチコチで楽しいスキンシップ
竿燈大通りに全253本の竿燈が勢ぞろい。竿燈のワザの競い合いはこの後ですよ(^^)

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