No.4 2009年高山祭りの「からくり奉納」 (2009.10.10)

祇園祭、東北三大祭りと、大きなお祭りを観てきただけに、どうしても何かと比較しがち。そんな中で、からくり奉納は独創的で、新鮮な驚きでした。2009年の高山祭りのハイライトは布袋(ほてい)台の「からくり奉納」です
@本番前の「からくり奉納」(2009.10.10)
突き抜けるような青空の下、布袋(ほてい)和尚も満面の笑顔。誰に会ってもニコニコ笑うという「喜心」と、太鼓腹の「太心」と、優しい両眼の「愛心」で、会った人は誰でも、自然に福徳円満な気持にさせてくれる布袋様です。
ところで、前夜も今朝も、楽しみだった獅子舞は空に跳ね上げた風呂敷がわずかに見えただけ。ということで、からくり奉納だけは見逃すまいと、1時間半前から座り込みをしてました(^^;)
布袋からくりでは、8人の「人形方(綱方:紐使い)」が36本の紐を繰ります。多分この方が人形方を統括する綾元の鍋島さん(62)でしょうか 本番前に、人形を動かしたり、紐を繰ったりと準備開始。本番では千葉茂さんによると、「予想しない風も怖いし、湿気が操り糸の強さを変えてしまう」ので緊張するんだそうです こんな若い人形方もいました。ひょっとして、ただ一人の10代の人形方、市立東山中3年の幸樹(こうき)君(14)かもしれません(^^)
Aからくり奉納:唐子人形の綾渡り(ブランコ曲芸)(2009.10.10)
さぁ、からくり人形によるからくり奉納の開始!布袋和尚が首をふりふり、足を踏みしめ、前へ進んだり、後ろにもどったり・・・曲は「六段崩し」 くるりと後ろを振り返って、二つの唐子(からこ)人形に向かい、真っ赤な舌でアッカンベーとおちゃめな和尚(^0^) 後ろに控えていた男女2体の唐子人形のうちの男唐子が徐々に上へ。あ、両手を結ぶ針金にブランコの突起が引っかかりました!(・0・)
唐子が徐々にブランコの上へ。ブランコの真ん中部分が回転してる? くるりんと勢いよく一回転。一斉に観客たちの「おぉ!」という歓声 布袋和尚は「回転ぐらいでなんだ」と言わんばかりにまたもアッカンベー
上体を持ち上げた唐子人形。次のブランコ棒に両手を伸ばすと、ぴたりとブランコに両手が張り付きます。
あ、このタネは磁石かも!\(^o^)/こうやって次々にプランコを渡っては綾渡りを披露してくれます
Bからくり奉納:唐子人形、布袋和尚に肩車(2009.10.10)
和尚の上に、ブランコからぶら下がっていた唐子が移動してきて、和尚の頭に足をかけると・・・ 見事、両足で和尚の首をまたぎ、そのまま、しずしずと和尚の肩に肩車。無事、成功〜!(^0^)
Cからくり奉納:二番目の女唐子人形のブランコ曲芸(2009.10.10)
和尚は肩車をしつつ、陽気にぐるぐる 今度は女唐子人形の綾渡り まずは元気にブランコで一回転
ぶらりと垂れ下がった手を後ろ手に上げて、次の赤いブランコ棒に向けて徐々に伸ばしていって・・・両手の針金にブランコの針金がうまく引っかかったと思ったら、グルリと大回転!
Dからくり奉納:二番目の唐子人形、布袋和尚の肩へ(2009.10.10)
5本目の綾渡り(ブランコ芸)を終え、次はブランコ棒の上にぶら下がり、和尚のほうへブランコごと、じわじわ接近
Eからくり奉納の締めくくり・軍配と紙ふぶき(2009.10.10)
女唐子人形も和尚の右の手の上にぴたりと着地 和尚が軍配を天に向け、高く掲げます
最後は紙ふぶきで「からくり奉納」の締めくくり。布袋和尚が高々と掲げた幟(のぼり)には「和光同塵(わこうどうじん))」の文字。ちなみに自分の知徳を隠して表さず、俗塵の世界に入って、人知れず民衆を教化していくの意。ところで、ホームページを作っていて気づいたんですけど、いつの間にか、軍配が幟に代わっていたんですねぇ。あ、よーく見れば、軍配が伸びて、幟と、紙ふぶきの入っていた幟の先に代わっていたんですね(タネをまた発見(^^))
Fからくり奉納を見るためのアドバイス
桜山八幡宮の境内はからくり奉納の見物客で大混雑します。時折、席取りの険悪なやりとりもあります(^^;)。
からくり奉納が終わって、参道を見たら、お参りの人々や次のからくり奉納を待つ人々の巨大な群れで参道が埋め尽くされてました(^^;)。
からくり奉納は大きな青いビニール2枚が敷かれ、座って見学する形になっています。よいポジションで見たかったら、2時間前から席取りしましょう。わたしも1時間半待ちました。新聞紙やホカロンがあるとよいですね。

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