No.1 10台の屋台の一部始終:その1 (2009.10.9)

もし一日お祭りの日程が早かったら、台風18号のため、中止になっていた2009年の高山祭り。2009年10月9日、八幡祭の秋の高山祭りで10台の屋台が披露されました。飛騨の匠の技を競った国の重要有形民俗文化財の屋台。今回はその匠たちの華麗な意匠を紹介できるよう、細部に渡って撮影してみました(^^)
@桜山八幡宮の境内(2009.10.9)
この鳥居をくぐれば、高山祭りの
スポット桜山八幡宮への参道です
参道にはびっしりと焼きそばなど
屋台がぎっしりと並ぶ
勇ましい竜の絵柄に黒の帯をしめた御神幸の衣装をつけた女の子たち
10月9日は午前9時から午後4時、桜山八幡宮の表参道に、からくり奉納を行う布袋台(ほていたい)をのぞいて、9台の屋台が「屋台曳き揃え」で連帯を組んで整列、まるで凱旋門のような賑わい(^0^)
A金色の御幣の大八台(だいはちたい) 2009.10.9
大八台の金具の付いた黒塗りの御所車(ごしょぐるま)の三輪の中、外御所車の二輪の直径は1.56m。高山屋台でも最大級。屋台飾りには両端に八幡、春日大神を表す金幣束を立て、切破風屋根の下には竜の彫刻
中段は平安朝風の御殿造りで囲いがなく簾を半ば垂らし、この御殿で烏帽子、直衣の装束をきた童子達が優雅な屋台囃子の大八曲を演じます。大八の屋台囃子は名曲で他の屋台の多くがその曲を崩して演奏しているとか
B鳳凰がまばゆい神楽台(かぐらたい) 2009.10.9
神楽台は棟飾りの鳳凰と、天照・八幡・春日の三神を表した金幣束が特徴。
上段に侍烏帽子、素襖姿の5人の楽人を乗せ、屋台囃子を演奏しながら、獅子舞を引き連れ、屋台行列を先導。嘉永の改修のとき、金具に一坪(3.3u)あたり、一匁(4グラム)の純金が使用され、970両余りの大金を使用したそうです。羽を広げた黄金の鳳凰がひときわまぶしいのも、うなづけますね?(^0^)
神楽台の役目は獅子を随行させ、囃子とともに悪霊を退散させること。そのため屋台の獅子や飛龍の彫刻はどれを見ても同じ方向を向かない「八方にらみ」。柱の周りの総房や毛房が屋台を飾ります
C唯一栗材の台輪と朱色の玉垣が特徴の行神台(ぎょうじんたい) 2009.10.9
昔は馬捨場だったという下三之町に住みついた役(えん)の行者を祭神と
して祭る。上段高欄は四隅に密教の法具五鈷をさすという形態とか
中段高欄の朱色の玉垣は独特でひと目でわかります(^^)
下段の木目が一層、肌を惹きたてている鬼の彫刻。右端の画像は御所車の車止めでしょうか?
D豊明台(ほうめいたい) 2009.10.9
切破風(きりはふ)の屋根の大鳳凰と宝珠、上段の菊花彫刻、中段の牡丹彫刻と白彫りの十二支の彫刻、下段の唐獅子、御所車など、「動く陽明門」と称される豪華絢爛な「豊明台」
四輪内板車が多い中、四輪外御所車は目立ちます 下段の、噛み付いて目をむき出す唐獅子の、怖い形相の割にはどことなくしぐさが可愛い?(^^)

次は @-2 10台の屋台の詳細紹介 その2

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