2024/1/16-2/19 南米&南極&クルーズ&マチュピチュ35日間の個人旅行

 2.「コパカバーナビーチ」と貧民街「ファべーラツアー」など/ブラジル

日本から見ると、リオデジャネイロはちょうど地球の裏側。1月のリオは夏まっ盛り。カラフルなビーチパラソルや、真っ黒な肌に食い込むビキニ、あちこちから流れる陽気なリズムなど、ブラジルの夏を満喫してきた。ダニエルが案内してくれたファベーラウォーキングツアーは特に印象深い。細い路地が続く家々が積み重なるファヴェーラで、住民の人たちは細い路地でわたしたちに出会うと、必ずわたしたちを優先して、じっと待っていてくれた
1.コパカバーナビーチは夏まっ盛り COPACABANA beach 2024/1/17-1/19
全長4キロのビーチは長いだけじゃない。そのビーチの幅の広さが半端じゃなのだ。世界有数の人気ビーチ「コパカバーナ」の白砂はやけどしそうなくらい熱い。冬の日本から来たわたしたちは、まぶしいビーチにも、強烈なビキニにも、あちこちで出会うブラジル人の陽気さにも圧倒されまくった
全長4キロの広大なビーチの周りをぐるりと囲むビル群。そして、その後ろにシュガー ローフ マウンテンなどの山が控えているのがコパカバーナのビーチの特徴
コパカバーナビーチのトレードマークのモザイクの海岸通りを、真っ黒に日焼けした肌に切れ端みたいなビキニをまとった女性たちが闊歩する。高層ビル群を背にしたこの海岸通りもやはりだだっ広い。ちなみに今日は歩行者天国、車道もいつもの激しい車の行き来がなくて、のんびりしていた
この屋台は、ボリュームいっぱいの音楽と、たくさんの国旗が目印
目と目が合って、朝の挨拶をしたら、スペイン語で話しかけてきたビーチのおばさん。ほとんど意味はわからなかったが(^_^;)、唯一、彼女の指差したビル群の先のキリスト像を見つけることができて、笑顔で「グラシャス」のお礼を返す
コパカバーナビーチから眺めたコルコバードの丘に立つキリスト像。シュガー ローフ マウンテンから見た時よりもちょっとだけ大きい
コパカバーナビーチでやっとサンドアートを発見。楽しみにしていたあの女の子たちのビキニの後姿ではなかった(^_^;)。毎年、更新されるということ? ビーチには海に向かって長いホースが伸び、小さな穴から水が飛び散っていた。裸足でもやけどしないのはこのお蔭?
2.朝から大音響の路上ライブに熱狂する若者たち! 2024/1/21
朝の散策に出かけたら、大音響が聴こえる。音をたどっていくと、なんと朝からビルの谷間でライブが開かれていた。歌う人、踊り出す人など、朝からものすごい騒ぎだ
ライブなのに、なぜか厳重態勢。柵まで設置してあって、あいにく、広場に入ることができない。やむなく、柵の外からビデオ撮影をしていたら、ポリスが手招きしてくれて、柵をを開け、中に入れてくれた。ブラジルのポリスはメチャクチャ優しい!

帰りは、ライブの時、横で警備していた女性ポリスがバイバイの挨拶。柵の中で警備していたポリスたちはみんなノリノリでライブを聴いていた(^^)
◆Madam KoKo のUチューブ◆
※下の青い文字をクリックすると、Uチューブが開きますよ>all
若者たちが熱狂する路上ライブ(リオデジャネイロのセントロ)
3.リオ最大のスラム街「ファベーラ ウォーキングツアー」 2024/1/18
数万から数十万人が住んでいるというスラム街「ファベーラ」。その中でも一番大きなスラム街「ロシーニャ」の「ファベーラ ウォーキングツアー」に参加した(1人5080円)。車道沿いに大きな「ROCINHA(ロシーニャ)の白い標識。山肌にギシギシに詰め込まれた家々が圧巻。この中をガイドのダニエルに連れられて、3時間歩いた
ダニエルはファベーラ出身。15歳からガイドを始めたという。今は31歳。「この仕事が大好きだ」という。。「危険な貧民街」という知識しかなかったファベーラがダニエルのお蔭で素敵なコミュニティだということを知る。社会の不平等や、ファベーラのコミュニティの人々が毎日直面する課題について、ダニエルは懸命に説明する。実はダニエルの言葉には、「My friends」と「expencive」のふたつの単語が頻繁に出てくる。ファベーラ出身の若者たちが今、活躍の場を広げようと頑張っていること、しかし、教育を受けるにも、家に住むにも、物を買うにも、ファベーラの住民にとって、全てが「expencive」だという。ファヴェーラ出身のダニエルの言葉はある意味、重い。
ファベーラは「必要」にして「存在」している。数万から数十万人の人々が今なお生活している。山の傾斜に詰め込まれた家々を結ぶ道は人ひとり通るのがやっとの狭さだ。火事にでもなったら、あっというまにたくさんの家を飲み込んでしまうだろう。街の入り口の異臭を放つ大きなゴミ山は多分今一番の課題だ。目の前でゴミ清掃車がゴミを積んでいたが、1台で積めるはずもなく、ほんの一部分のゴミを積み込むと、さっさと出て行った
ファベーラの象徴ともいえる電柱。無秩序にからまる膨大な数の電線。でも、この電線がなければ、人々の生活は一日ももたない。ところで、通りの一画(左下)にゴミ山がのぞく。ゴミの山が崩れて、道路まではみ出していた。ファベーラで一番最初に解決すべき問題はこのゴミ山だ
ファベーラはバイク天国だ。ファベーラの人たちが利用するタクシーは「バイクタクシー(10~20リラ/300~600円)」。坂道が多いためか、それとも安いからだろうか、買物帰りの人たちがよくバイクタクシーの後部座席に乗っていた。ところでファベーラツアーでは住民の人たちの顔写真を写さないのがマナー。だから、バイクにまたがる元気な若者たちの姿を写せなかった。ファベーラの若者たちはまるでカーボーイのようにバイクの前輪を高く上げ、雄たけびの爆音を立てると、得意気な笑顔で駆け抜けて行った
家を建ててから、道を造ったのかと思うほど、路地は立て込んでいて狭い。そのほとんどがクネクネ
おまけにワンちゃんのウンチもあるから、皆、うつむいて黙々と階段を上り下りする。電線がからまった電柱は傾いたまま
ファベーラで有名な「ファベーラ版の最後の晩餐」。「みんなで陽気にやろうぜ!」という元気なメッセージが伝わる。そして、ファベーラ版の最後の晩餐で、みんなが食べたのは、もちろん「ピザ!」
ここはすき間ではなくて、列記とした路地。「ここは楽しい場所だよ」と壁絵が主張していた
3時間、狭い階段の上り下りが続いて、膝はガクガク。やっと階段から開放されて、ほっとする
ウォーキングツアーを終え、くたびれ果てた後の休憩タイム。パッションフルーツのヨーグルトは2リラ(60円)と格安。新鮮な果物や野菜を扱う食料品店や日用品雑貨の店、バイク販売店、レストラン、カフェ、ヘアサロン、ネイルサロンなど、ファベーラには全てが揃っていて、活気いっぱい。ところで、ここファベーラを3時間歩いて、一番に印象に残ったのは、細い路地をわたしたちが通る時、ファベーラの住民の人たちはわたしたちみんながちゃんと渡り終えるまでいつもじっと待っていてくれたことだった。多分それはダニエルのガイドとしての仕事をファベーラの人たちが応援しているからかな、と思う
2024年にリオで「G20」が開かれるらしく、巨大なポスターがリオで一番大きなスラム街「ロシーニャ」の街の入口に掲げられていた。この「G20」がファベーラを変貌させるような気がする。東京オリンピックの時も、戦後の東京を見事に復興させたのもオリンピックの開催が契機だった。ファベーラの住民の人たちにとって、最善の機会になればよいなと願っている
◆Madam KoKo のUチューブ◆
※下の青い文字をクリックすると、Uチューブが開きますよ>all
2024年ファベーラウォーキングツアー
4.セントロの危険な雰囲気ムンムンの酔っ払い祭り 2024/1/20
リオのセントロで夕方、水を買いに出かけたnabeさんが慌てて戻ってきた。「早く支度をして出かけよう!」と慌てている。nabeさんに引っ張られるまま、大音響のお祭りの一画に到着。なにしろダンサーたちもお酒片手に酔っぱらいながら踊っている。ほとんど千鳥足だ。もちろん観客も、バンドマンたちもとにかく皆、酔っ払っている。ここはメチャクチャ危ない場所だとわかる。早く帰ろう!とnabeさんの緊張した顏が告げている。いろいろな国でお祭りを見てきたが、こんな廃退的なお祭りは初めだった
酔っ払いおじさんがnabeさんに「仲良くしよう」と必死に話しかけて来る(^_^;) 危険な雰囲気マックス。でも、見たい!本当は中に紛れ込んで、じっくり見てみたかった(^_^;)
◆nabe san のUチューブ◆
※下の青い文字をクリックすると、Uチューブが開きますよ>all
リオのセントロで遭遇した危険いっぱいの酔っ払い祭り
5.リオのセントロをブラブラ歩き 2024/1/20
オーシャニアマリーナに乗船するのに便利なように、1/20、コパカバーナからリオのセントロ(ダウンタウン)にホテルを移動した。トランクを置いて、のんびりセントロの街散策に出かけたら、フリマに遭遇。もちろん、寄り道
アンティークでおもしろいポットを見つけた。ただ、今回は真夏と真冬の服が詰まったトランクには全く空きがない。指をくわえて見るしかなかった
売り手も買い手も若い女性。リオのセントロは海も近いので、皆さんラフなスタイル
歩き疲れたので、ブラジルの陽気なサンバが流れるレストランで早めの夕食&ビールにした。ローカルビールとスタッフお薦めの料理を注文。熱々の牛肉の包み揚げと一緒に冷たいビールを流し込む
お腹がいっぱいになり、翌日、乗船するオーシャニアマリーナの発着場所の確認のため、海のほうをめざして歩き出す。海に出たと思ったら、ブラジル海軍の基地だった。ぐるりとブラジル海軍基地を回って、「明日の美術館」まで歩く
「明日の美術館」に行く途中、カンデラリア教会を発見。あいにく16時を過ぎていたため、中に入れなかった。
嵐の中、リオに漂着した難破船から名づけられたカンデリア教会は17世紀初頭、スペイン人によって建てられたリオ最古の教会だ。この教会には悲しい過去がある。昔、たくさんのストリートチルドレンに簡易宿泊所として、食料、教育など、無償の提供を行っていたが、1993年、パトカーへ投石した報復として、深夜、二人の警察官が無差別に子供たちに発砲したのだ。8人の子供が命を失った。事件の背景には、ストリートチルドレンによる犯罪が問題視され、社会からの不満も多く、取り締まりを名目に警察の暴力行為が絶えなかった時期だったのだ
6.マウア広場の「明日の博物館」 2024/1/20
2016年のリオデジャネイロオリンピックの時に開発された湾岸地区の中央広場「マウア広場」。そのマウア広場にに突き出た白い建物は「明日の博物館」
実はこの「明日の博物館」、横から見ると、ヘビのように長い 
◆Madam KoKo のUチューブ◆
※下の青い文字をクリックすると、Uチューブが開きますよ>all
リオのランドマーク「明日の博物館」
7.世界最大の落書き Painel Etnias 2024/1/20
埠頭の倉庫に並ぶ世界最大の巨大なウォールアート(壁画)は一見の価値あり
2016年のオリンピックの折、世界的に有名なストリートアーティスト・エドゥアルドコブラによって描かれた傑作作品がずらりと並ぶのだ
壁画の前に立つと、大陸の民族の男性がこちらをじっと見返してくる
8.聖歌隊の美しい歌声を聴いた「サン・ペント修道院」 2024/1/21
ちょうど日曜日だったので、10時から始まるという聖歌隊を聴きに「サン・ペント修道院」へ出かけた。ブラジルで最も有名な聖歌隊らしい。ホテルから近いはずなのに、三角屋根は見えるものの、道が見つからない。どう行けばよいのか、と地図とにらめっこしていたら、建物の中から男性が手招きをする。修道院の画像を見せると、4Fに行きなさい、とエレベータをさす。4Fに上がると、いきなり目の前に修道院の広場が拡がった
「サン・ベント修道院」はベネディクト会の修道士によって築かれたコロニアル建築の傑作で、内部はバロック・ロココ様式の複雑な内装となっており、金箔がふんだんに使われた荘厳な造りだ
見事な彫刻のパイプオルガンを見上げる。いつのまにか、たくさんの人々で席が埋まり、たくさんの人々を包み込むように聖歌隊の歌声が響き渡った
9.偶然見つけた地元のマーケット 2024/1/20
埠頭の倉庫に並ぶ世界最大の巨大なウォールアート(壁画)を眺めた後、適当にホテル方向へ歩いていたら、いきなり大きなテントのマーケットに出くわした
実におもしろそうな場所だが、何というマーケットなのか、事前の情報がまったくない(^_^;)
テントの中は地元とおぼしき人々でごった煮状態。観光客が入るにはちょっと無謀かな、と、ざっとのぞいて、すぐさま退散した(^_^;)。一体、何のマーケットだったのだろう
10.リオのえとせとら画像 №2 2024/1/17-1/20
コパカバーナビーチのホテルから、セントロのホテルへタクシーで移動した時、水道橋を発見。車から写した画像をチェックしていたら、左下に石畳の上に寝転ぶホームレスが写っていた(^_^;)。ブラジルにはホームレスが多い。彼らは着の身着のままで寝転ぶ。特にお金をせびるホームレスには会わなかったが、物乞いをしないで済むのはお金がなくても食べることに困らないからなのだろうか
南国の陽気な気候が影響するのだろう、ブラジル人は至って陽気。目が合っただけで、「へ~い、元気にしてる~?」みたいなノリの挨拶が始まる。わたしももちろん笑顔の応酬。このほんの数秒のやりとりに、いつもわたしは全力投球する(^0^)
ブラジルの夜はできるだけ外へ出ずに用心した。でも、歩き回って疲れてしまい、ホテルも近かったので、店員の呼び込みに誘われるまま、レストランに入った。無事、食事を終え、帰宅できたが、気が張っていたからか、更に疲れてしまった気がする(^_^;)
11.ウィンザー・グアナバラ・ホテル Whindsor Guanabara Hotel 2024/1/19-1/20
2024/1/19-1/20に一泊したセントロ(ダウンタウン)の「ウィンザー・ブアナバラ・ホテル」。リオ・ブランコ通りに面していて、市内観光に最適。ビュッフェの朝食はお薦め!特にチョコレートブラウニーは人気のスイーツ
部屋はコパカバーナのウィンザーホテルよりも若干広めで、特にデスクが長くて役立った。洗面所やシャワーは同じ造りで、何よりホテル前に有名な「リオ ブランコ通り」が走っているのが大きな利点

次は 3.ラグジュアリ船「オーシャニア マリーナ」<№1>

2024南米&南極&マチュピチュの個人旅行TOP 旅いろいろ   アイビーネット