2024/1/16-2/19 南米&南極&クルーズ&マチュピチュ35日間の個人旅行

 10.世界最南端の街「ウシュアイア」でペンギンやトドのコロニーを見る

世界最南端の街「ウシュアイア」からカタマラン船に乗り、
雄大なアンデス山脈を眺めながら、
大西洋と太平洋を結ぶビーグル水道を進む。
この日のハイライト、「マルティージョ島」で
おびただしい数のペンギンたちを見て、感動してしまった
1.世界最南端の街「ウシュアイア」 2024/2/5-2/6
世界最南端の街「ウシュアイア」の港に到着した。ウシュアイアは南極大陸からわずか1000kmほどの距離、南極にもっとも近い街だ。背中にマルティアル山脈を控え、裾野はぎっしりと建物で埋め尽くされていた
ウシュアイアの街を囲むようにぐるりと風光明媚なパタゴニアの山々が連なる
桟橋にはなんともかわいいお土産屋さんが出現 ウシュアイア港には南極やビーグル水道へ向かう観光客用の双頭船がたくさん停泊
2.ビーグル水道を通って、ペンギンコロニーへ向かう 2024/2/6
カタマラン船(双胴船)とはふたつの胴体をくっつけたような構造になっていて、安定性があり、風に流されにくく、高速で走り、乗り心地もよいので、強風の吹くビーグル水道にぴったりの船だ
オーシャニアのゲストで貸し切り状態の船内。今回は195名が乗船。このツアーは人気  テーブルで相席したSandra(サンドラ)とTim(ティム)はテキサス出身。来年10月に行く台湾、香港、日本(長崎など)のクルーズ45日間の旅を楽しみにしている
3.チリの連峰「パタゴニア」のダイナミックな眺望 2024/2/6ニア
サンドラとティムとのおしゃべりを切り上げて、まずは一眼レフを持って、船のデッキへ出る。風がすごくて、帽子が吹き飛びそうになる。山の向こうには氷河が残った頂きがのぞく。平野あり、台地あり、なだらかな山あり、険しい山ありと、変化に富んだパタゴニアの景色。おかしな形の頂上は一体どうなっているのだろうと、望遠で狙ってみる
絶対に這い上がれないような急峰で、しかも口まで開けた奇妙な形の頂上だった
さすがパタゴニア、険しく切り立った尾根が次から次へと連なる
だが、ウシュアイアの人々は自然を崇めるだけではなさそうだ。山の裾野を開拓し、人間の領域を拡大していた
4.「エクレール灯台」をじっくり眺める 2024/2/6 
しばらく山を眺めていたら、忽然と「エクレール灯台」が現れた。エクレール灯台の高さは11メートル。船は灯台に近づいていく
せっかくなので灯台の先端をアップで撮影。鳥のフンで少し汚れた帽子のようなかわいい屋根。ライトは太陽光だった
5.ペンギンそっくりのムナジロヒメウの大群 2024/2/6
最初、ペンギン発見!と勘違いして、小躍りしてしまった。胸が白くて、背中が黒いところといい、立ち姿がペンギンそっくりなのだ。ここはムナジロヒメウのコロニー。岩肌いっぱいに群れていた
コミュニケーションをとっているのか、首をひねったり、伸ばしたりとせわしない
こちらの斜面のムナジロヒメウたちはうまい具合に散らばって、背を見せて、日向ぼっこか? 
丸ごと、島がコロニーになっていて、おびただしい数のムナジロヒメウが群れていた
6.鳥が鳥を襲う 2024/2/6
海面が騒がしかったので、カメラを向けると、大きな鳥が鳥を襲っていた。襲われていたのはムナジロヒメウ。キタオオフルマカモメと思われる鳥がムナジロヒメウの頭をくちばしで抑え込んでいた
獲物の頭をくわえたまま、海面を引きずり回す 今度は頭を海中に沈める
海中深く、獲物の頭を沈める動作を執拗に繰り返した
ついに息絶えた獲物が白いお腹を見せて浮かび上がると、事のなりゆきを見守っていた、もう一羽の大きな鳥が寄って行った。ムナジロヒメウは二羽の鳥のエサとなった。ネットで調べると、キタオオフルマカモメは南極などに生息し、体長は90cmほどと大きく、ペンギンの卵やヒナ、他の鳥を攻撃して襲うと書かれていた。
実は写真を何度も見ている内に、ひょっとして、そばで獲物をしとめる様子をじっと見ていたのは、キタオオフルマカモメのヒナだったのかなと思い始めた。そういえば、手前の鳥の頭はモコモコとしているし、体も羽根の生え変わりの途中のように見えた
7.ハーレムに群れるシーライオン(アシカ)たち 2024/2/6
体がひと回り大きなオスが頭をもたげて、一頭のメスを威嚇していた。そのオスは20頭ほどのハーレムの主だ。オスの色はひときわ濃く、メスの色は薄茶色、何故か体に大きな傷跡が残るメスがちらほらいた
岩肌の頂上にずらりと横たわる大きな体のシーライオン(アシカ)。圧巻!
島全体に、全部で60匹ほどいるだろうか。向かいの岩にはムナジロヒメウの集団。うまく住み分けている
一頭だけ真っ黒なシーライオンが混じっていて、気になる(^_^;)
どのシーライオン(アシカ)も丸々と太っている。シーライオンの生育地は南アメリカを中心に南極海や亜南極洋の島々。前足を前後に動かし、水をかくように泳ぐ。後ろ足は舵取り程度で余り動かない。泳ぐスピードは時速30kmという早いスピードらしい
デッキに人があふれたカタマラン船(双頭船)を見つけた。こんなに自分たちもエクレール灯台の近くまで寄ったのかと改めて気づく
8.撮影を邪魔する鳥 2024/2/6
奇妙な体験だった。シーライオン(アシカ)を一眼レフで夢中になって撮影していた時、レンズを載せている船の手すりに小鳥が飛んで来て止まった。なぜかわたしをのぞき込んで、わたしのそばから離れようとしない。レンズに鳥の姿が入ってしまうので、手で鳥を払いのけるが、一瞬、離れたものの、またすぐにちょこちょこと戻って来る。信じられないほど、人なつっこい。しかし、シーライオン(アシカ)の撮影は一分一秒を争う貴重な時間。「お邪魔鳥」がどこかへ飛び立つまで、じっと我慢するしかなかった。ネットで「茶色」「小鳥」「ウシュアイア」「人懐っこい」と入力して、名前を探したが、見つからなかった
9.ペンギンのコロニー「マルティージョ島」に向かう 2024/2/6「マルティ
カタマラン船(双頭船)はマゼランペンギンとジェンツーペンギンの住む「マルティージョ島」をめざし、チリの連峰(パタゴニア)に囲まれたビーグル水道を東へ航海する
カモメが多いなと思っていたら、カモメたちが次々に海にぶつかっていく。海面は何故かざわめいていた。魚の群れがいて、カモメは狩りの真っ最中のようだった
またペンギンか、と騙されてしまった。ムナジロヒメウの群れと市松模様のかわいい灯台
10.無数のペンギンたちに感動! 2024/2/6
この点々は無数のペンギンたちの姿。信じられないほどのペンギンの数に感動してしまう
たくさんのペンギンの間にちらほらとムラジロヒメウの姿があるのがわかるだろうか。首が長い(鵜)か、短い(ペンギン)か、目の周りの白い丸がある(ペンギン)か、ない(鵜)かで簡単に区分けができる。マゼランペンギンはおよそ70cmほどの背丈で、胸に2本の黒い帯があるのが特徴。目の周りの白い太い環もよく目立つ
お腹がすいて、親の帰りを待っているのか、一生懸命、鳴いていたヒナ。親はヒナの声で自分のヒナかどうかを聞き分ける
1月・2月は親からたくさんのエサをもらって、ペンギンのヒナはどんどんと成長する。2/6に見たヒナたちは親ペンギンとほぼ同じ大きさだった。ただ毛の生え変わりがまだ途中で、ヒナの時の毛がまだたくさんくっついて、背中がまだらのヒナたちが多かった
毛の生え変わりが終わって、胸に黒い2本の線が現れたヒナ。でも、まだ頭はモジャモジャ
上り坂にたくさんのペンギンの巣穴。穴から顏を出しているヒナが見えるだろうか。巣は砂地や岩と岩の間などに作る
8.くちばしが赤い「ジェンツーペンギン」 2024/2/6
ジェンツーペンギンの赤いくちばしは遠くからでもよく目立つ。特徴はもうひとつあって、目と目を結ぶ白い帯模様も特徴(カチューシャのように見える)。足も明るいピンク色
島の先端にいたジェンツーペンギンたち。きちんとマゼランペンギンと住み分けをしているようだ
頭にターバンを巻いているように見えることから、「異教徒(ゼンチョ)」というポルトガル語から名前が派生。ジェンツーペンギンは皇帝ペンギン、キングペンギンに次ぐ3番目の大きさ  元気よく海から上がってきたジェンツーペンギン。南極周辺に生息するこのペンギンは最高時速35kmの泳ぎの達人。ペンギンの中では一番速い
◆nabe san のUチューブ◆
※下の青い文字をクリックすると、Uチューブが開きますよ>all
ウシュアイアの「マルティージョ島」のマゼランペンギンたち
9.ウシュアイアの街並み 2024/2/5
ウシュアイアの人口はおよそ7万人ほど。南極やビーグル水道などの玄関口として、人気を呼び、たくさんのクルーズ船が寄港する。ウシュアイアのメイン通り「サン・マルティン通り」にはかわいい店が並ぶ
南極やビーグル水道など、人気ツアーが盛りだくさんのウシュアイアではかわいい案内所が並ぶ
沈没船か、廃船なのか、きれいにペンキを塗り直して、船を展示。不思議に存在感があった
南極まで100kmの標識。適当に歩き回りながら、街で見つけたかわいい建物を写してきた、
チュロスのかわいいお店を発見。でも、お店の主はいなかった(^_^;) ウシュアイアで入館した博物館。展示の鳥の剥製を見て、にわか知識を仕入れる
ヨットハーバーにはたくさんのヨット。ビーグル水道からやってくる強風でウシュアイア港の海面は終始さざ波が立っていた

次は  地の果ての街プンタアレナスを二人で探検

2024南米&南極&マチュピチュの個人旅行TOP 旅いろいろ   アイビーネット