2022/12/3-12/27 南太平洋クルーズ25日間個人旅行

 6.ラウトカのサベト村セレモニー/フィジー共和国

フィジーの西のヴィチ・レブ島にあるラウトカはフィジーで2番目に大きな都市。ターコイズブルーの海に囲まれ、ヤシやココナツの樹々が海岸線を縁取っている。島の重要な産業はサトウキビで、「シュガーシティ」と呼ばれる由縁だ。「農場&歴史バスツアー」のオプショナルツアーに参加して、「南洋蘭園」の植民地時代の家や、サベト村での伝統的なセレモニーを見てきた

サベト村の村人たちのセレモニー(2022/12/14)

炎天下のもと、サベト村の人たちによるセレモニーが行われた。民族衣装を着た女性たちが、古くから伝わる伝統的舞踊「メケ」の歌や踊りを披露してくれる。フラダンスのようにゆるやかな踊りが印象的だった
その中でひときわ笑顔いっぱいで踊る若い女性がいた。ヒマワリのような花の輪の中の笑顔が素敵で、こちらまで顏がほころんでしまった
nabeさんのUチューブ◆ 「ラウトカの民族舞踊と歌」

https://youtu.be/Apx7BbqIUuY
楽器は太い長短の丸太だけ。短い棒は2本、長い竹の棒1本をそれぞれ地面に打ち付け、そのリズムに合わせて、歌を歌う。よく見たら、男も女も頬やおでこに丸い墨。そして、女性の髪には赤や白の花。特に女性の首のお揃いの白い貝のチョーカーが黒い肌によく似合っていた
次は不思議な形をしたウチワ?をひらひらさせて踊る。オセアニア伝統の幾何学模様の茶系やブルーの民族衣装がギンギンギラギラのまぶしい太陽に照り付けられて、際立つ
ところで、歌の合間にも、笑いが絶えないサベト村の皆さんたち
総勢20数名の力のこもった歌が風に乗って、校庭へと流れていく
踊りや唄の前に、カヴァのセレモニーがあった。ツアー客の中から代表者が選ばれ、彼がわたしたちを代表して、カヴァを飲んだ。カヴァのセレモニーの方法は、目の前に小さなボウル「ピロ」が来たら、二度、手を叩いて、「ブラ(こんにちは)」と挨拶を告げる。そして、一気に飲み干して、ピロを返し、3回手をたたき、「ビナカ!(ありがとう)」と大きな声で礼を述べる
カヴァはフィジーの国民的な飲み物。いろいろな場で客人にふるまわれる。
カヴァは太平洋諸島原産の植物(コショウのような木の根)から作られたノンアルコール飲料だ。天日干しにして乾燥させた根を細かく砕き、冷たい水を合わせて作る。ココナッツの殻をくり抜いた小さなボウル「ピロ」で客人にふるまわれる。今回、代表者がカヴァを飲み終え、「他にカヴァを飲みたい人はいますか?」と聞くので、興味津々でnabeさんとふたり、手を上げた。ツアー参加者は50人ほどいたが、手を上げた人はほんの4、5人ほど(^_^;)。参加者の多くはオージーの方なのだが、オージーの方は国民性がそうなのか、控えめで前に出るというより、いつも後ろのほうで傍観していた(^_^;)
nabeさんに続き、わたしも「ブラ」と挨拶した後、カヴァを一気飲みして、「ブナーカ!」と大きな声でお礼を言った。カヴァは少し香辛料の味がしたが、思いのほか薄くて、簡単に飲み干すことができた。飲み終えた時、オージーのひとりが感想を尋ねたので、「A little bit、strange.But, it's OK(ちょっとだけ 変だけど、大丈夫)」と応えた
カヴァのセレモニーが終わり、次にサベト村の人たちによる歌や踊りが披露された。校庭を見回すと、裏には山が迫っていて、豊かな緑があふれている。空気は澄みわたり、もくもくと立ち込めた白い雲がひととき、ギラギラの太陽を隠してくれた
わたしたちは後進国を訪問する時はいつも子供たちにボールペンなどの学用品をプレゼントしている。サベト村の子供たちもボールペンをにぎり締め、お礼の笑顔
青や水色に塗られた小学校の壁の上には可愛いアニメのキャラたち。その教室を控室にしているのか、衣装を着た人が出たり入ったりしていた。教室をのぞくと、きちんと整理された可愛い部屋だった
ココナッツジュース売り場のおばあさんの周りには子供たちやワンちゃんたちがぞろぞろ集まってくる
こちらのココナッツジュース売り場は民族衣装を着たおじさんが売り子さん。ここにもやっぱりどこからともなく、子供たちが集まっていた
校庭には色とりどりの手作り遊具がいっぱいある。子供たちは女の子も男の子も木の上によじ登ったりして、おサルさんみたいに遊んでいた(^0^)
音楽が流れたとたん、一緒に踊り出すおチビさん(^0^) 女の子に追いかけられて、男の子は必死の逃走 ふざけていた2人は理由はわからないが、本気モードのケンカに

「サウス・シー・オーキッド・ガーデン(南洋蘭園)」(2022/12/14)
女性が到着した人たちに蘭の花を手渡してくれる 「サウス・シー・オーキッド・ガーデン」の所有者が植民時代にスコットランドから移住した際の持参した貴重な家具などを展示
説明をしてくれたのは末裔。オルガンも弾いてくれた 貴重な骨董品を間近に見ることができる
フィジーで最大の蘭のコレクションを誇る「南洋蘭園」。手入れの行き届いた庭の散策は気持ちよかった
軽食をご馳走になって、次なる場所へ出発 

極彩色のナンディのヒンズー教寺院(2022/12/14)

ラウトカからナンディの郊外へ向かい、ナンディのヒンズー教寺院を見た。きめ細かい細部の彫刻と極彩色の色合いが独特な雰囲気を醸し出している。一度見たら、忘れようがない感じの建物だ(^_^;)
せっかくなので、望遠レンズでアップして写した。ひとつひとつ小さな仏様たちが寄せ集まって、ひとつの大きな建物になっていることがわかる。
ところで、フィジーには先住民が51%程度で、インド系の人々が4割強、いるそうだ。理由は、イギリスによる植民地政策で、サトウキビプランテーションの労働力として、インドからたくさんの人々を移住させたため。その移住をした人々が、インド系フィジー人として、30万人以上定住したといわれている。インド系の人々のために、ヒンズー教寺院は大切な役割を果たしている。このヒンズー教寺院は南半球では最大の建物
入口の門も極彩色の色が折り重なっていて、遊園地という趣き(^_^;)
車窓からも、内部の建物のカラフルな様子がちらりと見えた

バスの車窓から(2022/12/14)

海外でカメラを向けていて一番胸躍る一瞬は、その国の日常生活のひとコマに出会った時。だから、バスや車に乗った時もオチオチしていられない(^_^;)。絶えず、カメラを車窓に向け、その瞬間を待っている。こちらは、屋台の八百屋さん。ガーリックや玉ねぎ、ジャガイモを売っていた。おばさんはじっとスマホを凝視(^^)
こちらのお店は葉っぱ物とナスのようなものを売っていた屋台の八百屋さん
ピンクのとんがり屋根が可愛い黄色い家を発見。幼稚園か何かなら、看板が出てそうだが、なかった(^_^;)

ナンディマーケットじゃないぞ(涙)(2022/12/14)

ツアーの申し込み書の説明によると、「南洋蘭園」「サベト村」「ナンディ マーケットプレイス」と書いてあったので、地元の人でにぎわう大がかりな「ナンディ マーケット」も見ることができると期待していた。そしたら、ナンディにある1軒のお土産屋さんに連れていかれ、そこで1時間ほど、自由時間となった。てっきり、その店の後、ナンディ マーケットへ行くものと思い込んでいたが、全然興味のない土産物店で、時間を持て余した後、ナンディ マーケットに寄ることもなく、クルーズ船へと連れていかれてしまった。ただ、サベト村がことの他、楽しかったので、我慢できた(^_^;)

未来のフィジーのこどもたちへ(2022/12/14)

車窓を眺めていると、着実に発展しているフィジーの姿が感じ取れる。発展することがそのままフィジーの人たちの幸せにつながるかどうかはわからないが、今後の街はこれから巣立って行く子供たちが造り上げて行けばいいのかなと思う

次は 7.スヴァの陽気な村ナイリリの笑顔/フィジー

2022年豪州&南太平洋クルーズTOP 「旅いろいろ」TOP  「アイビーネット」TOP