2022/12/3-12/27(25日間)南太平洋クルーズ個人旅行

5.ミステリーアイランド/バヌアツ共和国

南太平洋西部に位置する72の島からできている「バヌアツ共和国」。人が住む最南端の島「アナトム島」の南1.5kmの位置にポツンと浮かぶのが無人島「ミステリーアイランド」。実は事前で「カヤック&シュノーケル」のオプショナルツアーを申し込んでいたが急遽、キャンセルされてしまった。シュノーケルのために、水中カメラまで買ったのに、とショックだったが、やむなく変更した火渡りの伝統儀式は予想以上におもしろくて心に残った
この日は青空に恵まれ、ミステリーアイランドのターコイズカラーでグラデーションした海がキラキラときらめいていて、とてつもなくきれいだった。この海へ入り、魚と泳いだり、島を一周したりと、美しい海に魅了されてきた

火渡りの伝統儀式(2022/12/12

ミステリーアイランドからボートに乗り、火渡りをする対岸の島へ、さぁ、出発!
小舟が到着すると、可愛い村の子供たちの笑顔に迎えられた。村の子供たちやワンちゃんたちもぞろぞろとやってくる
昔ながらの原住民の衣装に身を包み、化粧をほどこし、正装?した姿で村人たちが集まった。真っ黒なひげと、頬に施した白い化粧が、不思議に白と黒の瞳のコントラストを際立たせていた 
堅牢なヤシの実を棒一本で簡単に割って見せる 次は棒に代わって、笹のような葉を上下に重ねて、ヤシの実を割る。昔ながらの伝統の技なのだろう
割ったヤシの実から果汁を捨て、中の果肉を取り出して、味見させてくれた。ナタデココを連想しながら食べたら、味がなく、無味乾燥で、カシカシと口の中で音がした(^_^;) 
カヴァの葉を重ねた上に、白い羽根をつけた男性が横になると、その葉っぱごと、ひょいと男性を持ち上げてしまった
写真を整理していて、気づいたが、頭の後に白い羽根を差したこの男性こそ、焼けた石の上を裸足で3回も渡るという荒行の火渡りをした人だった。きっと神事を行う人なのだろう、目チカラがすごかった
場所を移動し、今度はメインの火渡りが行われる広場へ移る。さっそく木をこすって、火を起こし、小屋の下で火を焚き始める。そのそばで座ったまま、黙々と器用に草の籠を編む男性もいる
そんなに燃やさなくてもいいのに、と思うぐらい、ヤシの葉を追加しては、これでもかこれでもか、と火をボウボウと燃やし続けた
nabeさんのUチューブ◆ 火渡りの儀式 

https://youtu.be/Jq5mHRxLh_Q
火を消し、石の上に残っていた燃えカスや灰をヤシのほうきで掃除する。火渡りの儀式の始まりだ 一体、どんな火渡りが始まるのだろうと、ついわたしも立ち上がってしまう
ボウボウと焼けた後のむき出しになった石の上を悠然と白い羽根飾りの男性が渡る。実は、日本の神事で火渡りを見たことがあるが、白装束の男性は大股で、あっという間に燃えた跡の道をすり抜けて行った。この白い羽根飾りの男性は悠長なほど、ゆっくりと石の上を歩く。燃えたばかりの石の表面が熱くないはずはない。しかし、彼はその火渡りを3回もやってのけた、
3回、渡り終えた後、ガイドの人が彼の足の裏を見物客に見せてくれた。驚いたことに、火ぶくれなどは見当たらなかった 左上は草で男性が編んだ籠。右上はサービスで配られた果物。下の画像は広場に新設された屋根付きの新しい建物。雨の時に利用するのかもしれない
最後に記念写真のサービスがあった。頭の後ろに羽根をつけたあの男性が棒槍を持ち、今まさにnabeさんを突こうとする瞬間だ(^_^;)
帰る段になって、浜辺に上げていたボートにみんなが乗り込むと、船頭さんとガイドさんがいくらボートを押しても、ボートはビクともしなかった。ひとり、ふたりと村人たちが集まって、ボートを押してくれるが、それでもボートは動かない。とうとう、さっきの原住民の衣装を着た村人たちもやってきて、みんなで一斉にボートを押して、ようやくボートは海の中へと入っていった。その瞬間の笑顔いっぱいの画像がこちら(^0^)

ミステリーアイランドの島一周(2022/12/12)

バヌアツのミステリーランドはテンダ―ボートに乗り換え、接岸する。マジェスティック・プリンセス号の救助ボートなので160人程が乗船可能 ミステリーアイランドはブーメランの形をした1平方キロメートルにも満たない小さな無人島。観光客が来る時だけ、近くの島々から村人たちが集まってくる。45分ほどで島を一周できるというので、のんびり1時間以上かけて、島を一周した
ミステリーアイランドのウェルカムボードの丸い円の中にマジェスティック・プリンセス号の雄姿を入れて撮影
島の入り口には、ツアー案内所やフレッシュココナッツジュースの売り場など、無人島とは思えないほどの活気ぶり
シュノーケルツアーUSD30(およそ4000円)や島一周USD10(およそ1350円)など、村人によるアトラクションのツアーの看板があちこちに置かれていて、自己主張していた
整備された白い小道を歩いて、島一周の散策開始
どこへ行っても静かな白いビーチに出くわす。島全体がビーチなのだと納得
現在も使われているアナトム空港の滑走路。第二次世界大戦中、連合軍が作った。草に覆われた滑走路が島を横断している 散策道を歩くと、たくさんの手作りトイレに出会う。時折、村人が見回りをしていて、万全の安全対策が取られていることに気づく
南国らしい素敵な白い大輪の花を発見
島一周は照りつける太陽との勝負(^_^;)。太陽から救ってくれるマングローブの並木道に入ると、ひと息つける
散策中、マッサージを受ける人の姿が見えた。ビーチの風に吹かれながらの優雅なマッサージはさぞかし気持ちいいだろうなと思う。1時間の全身マッサージはUSD40(およそ5400円)
色とりどりのカヤックが並んでいた。オプショナルツアーで乗るはずだったカヤックはこれだったのかなぁ、などとうらめしく眺めた。カヤックは1時間AUD1500PP(なんの貨幣単位か不明(^_^;))。ここは、ちょうどミステリーアイランドの入り口の反対側のビーチ。もうそろそろ島1周の散策も終わる頃
手前の右側の編み皿はUSD5(675円)  ココナッツジュースはUSD5(およそ675円)
カラフルな布、編んだ籠、ココナツジュースショップなど、土産物屋さんがたくさん並ぶ場所に出て、島一周の散策が終了した
次のテンダ―ボートで帰ろうと準備をしていた矢先、いきなり青空が消えたかと思うと、どしゃぶりの雨に変わった。南国特有のスコールだ。皆さん小屋に逃げ込んで、しばし雨宿り。でも、あっけなくスコールは終わって、またまたギンギンギラギラの太陽が照りつけた
テンダ―ボートを待っている時、現地の人に髪をきれいに編んでもらった親子連れがいたので、写真を撮らせてもらった。小分けした髪を列ごとに三つ編みに編んでいって、最後に髪の先にビーズの飾りをつけるヘアスタイルだ。南国で人気のヘアースタイルを親子で一緒に楽しむなんて、素敵!ヘアー編みはUSD20(2700円ほど)
最後にミステリーアイランドの桟橋からテンダ―ボートに乗り込んで、無人島ミステリーアイランドでの一日は無事、終了した

次は 6.ラウトカのサベト村のセレモニー/フィジー

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