2022/12/3-12/27 南太平洋クルーズ25日間個人旅行(メルボルン・シドニー)

 1.メルボルン/オーストラリア

コロナ禍が収まるかなと思ったら、年末に第8波到来。でも、予約した以上、行くしかない。おまけに2022年8月にコロナに感染し、後遺症が長引き、ついに会食会で体調を崩し、11/29、救急車で運ばれ、点滴というアクシデントに見舞われた。そのため、無理をせず、南太平洋クルーズ14日間をゆっくりと過ごし、メルボルンや、rinaちゃんファミリーとのシドニー生活を楽しんできた
メルボルンの旅はサザン・クロス駅からスタート(2022/12/4-12/7)
7時間遅れで経由地ケアンズを出発したジェットスター航空はようやくメルボルン空港へ到着。メルボルン空港からはスカイバスを利用し、サザン・クロス駅横のバスターミナルへ着いた。サザン・クロス駅は波打つ屋根が特徴の巨大な駅。世界で最も美しい駅14選にも選ばれている(ちなみに、金沢駅も選択)。ケアンズでの7時間遅れで、一日分のメルボルン観光がつぶれた。お蔭でちょっと駆け足の観光になってしまった
サザン・クロス駅のカラフルな階段の横にあるエスカレーターを上がった先がフードコート(2F) フードコートは明るくて、丼ぶり屋さんで食べた焼き鳥丼は意外にも焼き鳥もお米もおいしかった
メルボルンは今やシドニーに匹敵するほどの人口をかかえ、2018年は0.7%の差で逃したが、過去7回、「世界で最も住みやすい都市」に選ばれている。近代的な建物と共に、歴史的な建物や文化も残り、ロンドンに次ぎ、ヴィクトリア朝時代の建築物が多く残されている
市の中心に大きな川幅のヤラ川がゆったりと流れている。ヤラ川の周辺の様子が見たくて、川沿いを歩き出したら、真夏のはずのメルボルンは吹きさらしの冷たい風が吹きまくり、めちゃくちゃ寒い。何枚もTシャツを重ね着していたが、「ブリンダ―ス・ストリート駅」へ向かう間じゅう、寒くて、歯を食いしばって歩いた
翌朝は一転して、暖かい青空が拡がる。ヤラ川にかかる橋も白さが際立ち、旅の気分もようやく上昇。ただ、メルボルンの次は14日間の南太平洋クルーズが控えているので、マスク皆無のメルボルンの中で異端児みたいにマスクをつけ、地元の人たちとも極力ふれあいを避けたので、いつもの旅の高揚感とは程遠かった(^_^;)
ヤラ川に浮かぶレストランは年末の仕事納めなのか、超満員。陽気なメロディーが川を渡って、こちらまで届く
クリスマス仕様のボートやクリスマスの飾りつけをした橋など、ヤラ川はクリスマス一色
無料のトラムが大活躍(2022/12/4-12/7)
メルボルンのシンボル「フリンダ―ス・ストリート(Flinders street)駅」。1854年開業されたエドワード王朝風の駅舎はビクトリア州の遺産。さすがに重厚で旅のスタート地点にぴったり
シティは交通網が充実している。わたしたちは毎日、ホテルから徒歩でサザン・クロス駅に行き、無料のトラムを利用して、あちこち便利にトラムを乗り回した。トラムは番号によって、路線は変わるが、乗り降りも簡単な上、駅名は交差するふたつのストリート名が付いているので、マップさえあれば、観光客にもわかりやすい。シティの中心のフリーゾーンを周遊するシティ・サークル・トラム(もちろん無料)は1時間ほどでシティを一周できるが、30分置きと本数が少ないのが難点。情報集めの段階ではトラムに乗車する時、無料だということはわかっていたが、乗車時に乗車カード「マイキー」が必要かどうかが不明だった。実際にトラムに乗ってみると、フリーゾーン内だけならマイキーは不要だということがわかった(一応、マイキーは日本のネットで入手していたが、乗り降りにタップ(乗り降り時の画面タッチ)は不要だったので、まったくマイキーの出番はなかった)
フリンダ―ス駅の道の反対には巨大なクリスマスツリーがそびえる。青空の中、ようやく寒さから開放されて、クリスマス気分にひたることができた
フリンダ―ス駅のはす向かいに建つ、3つの尖塔を持つ「セント・ポール大聖堂」。オーストラリアで一番大きな教会で、メルボルンの三大ゴシック建築のひとつ。あいにくピタリと扉が閉まっていて、中に入ることができなかった。結婚式や催し物があると、閉鎖されてしまうそうだ メルボルンは新旧が程よく混在し、近代的な不思議な形状をしたビルが目立っていた
メルボルンの真ん中を横切る「パークストリート」に面したデパート「マイヤー」はいつも人出で大賑わい
世界で最も美しい「ビクトリア州立図書館」(2022/12/5)
メルボルンで一番行きたかった場所「ビクトリア州立図書館」。放射線状に机が拡がる八角形のリーディングルームを見下ろすのを楽しみにしていた
1856年に開館し、著作物約150万冊を所蔵し、絵画を始め、美術品もあちこちに展示されている。6F行きのエレベーターが故障中だったため、階段を上って6階へ。建物の規模が余りに大きくて、コンパクトカメラでさえ全景が入らなかった(^_^;)。開館時間はパンフレットによると毎日10:00~18:00。開館時間など、ネットではまちがっていた情報が掲載されているので、要注意
今回、州立図書館でもらったパンフレットのマップ。ピンク色のAの部分が放射線状に机が拡がる八角形のリーディングルームとなっている
囚人生活が垣間見れる「旧メルボルン監獄」(2022/12/7)
入場料が高いと評判の「旧メルボルン監獄」。ネットで検索した時は大人15.50AUDだったが、なんと、1人33AU$(2人でおよそ6000円)も取られた。理由は30分ごとのツアー参加ができること、経験ハウス(よくわからない(^_^;))が見れること、オーディオガイドのインストールができることの3点が加わるかららしいが、月・火曜が休みだったので、メルボルン出発間際の水曜日、慌てて入場したので、全てを諦め、監獄だけを見て来た。ネットの誤情報は実に困る
街の真ん中にある旧メルボルン監獄。だいたい、監獄を観光化してしまうのもすごいが、1929年まで実際に使われていたことや、136名もの人が絞首刑になった場所を公開してしまうのだから、なんかすごいなぁと思う
3階建ての建物には、独房と共同房が並んでいて、ひとつひとつていねいに独房をのぞいて行く。朝イチで入ったせいか、監獄内はシーンと静まり返って、背筋もゾクゾク
処刑した囚人たちの実際のデスマスク
2階の監房の端には、横に張られた柱から一本の縄がぶら下がった絞首台がある。しかも実際の絞首刑の様子がわかるようにと、絞り首になる囚人のマネキンまで展示されていた。生活の場のすぐ横に絞首台があるというのは囚人たちにとって、どれほどの恐怖だったろう
<左画像>扉ののぞき窓は木で埋められ、1センチほどのわずかな穴があるだけ <真ん中の画像>実際に使われた足の鉄球は動けないように石の床に固定されていた <右画像>ネット・ケリーは14歳で強盗で収監。その後、ブッシュレンジャーとなり、貧しい者の味方とし、無暗な殺人はしなかった。富裕層が恐れた円筒のヘルメットと鎧は民衆の憧れだった。ケリーのデスマスクはまつ毛まで緻密に再現され、まさに微笑んでいるかのようだった
独房内には必要最低限のものしかなく、一日23時間閉じ込められ、着替えや入浴は週1回。囚人同士の意思疎通も禁じられ、独房から外へ出る際には、頭に布をかぶせられ、話すことはできなかったという。規則を破ると、むち打ちなど厳しく体罰された

実は土曜日は劇が開催され、ガイドさんがいきなり怖い看守に変貌したかと思うと、ガタンと牢屋に閉じ込められるらしい。初めて自分が囚人にされたことを悟った瞬間の恐怖たるや、すごいらしい。土曜日だったら、絶対に参加したのに、と残念で仕方なかった
2022年12月7日の旧メルボルン監獄の最新情報です。月・火曜が休み。水-日曜10:00-17:00 チケットは大人33AU4。ガイドの参加費や、経験の家の見学、オーディオガイドの無料ダウンロード代が含まれている
nabeさんのUチューブ◆ 「メルボルン旧監獄」

https://www.youtube.com/watch?v=DASc-leopTg
サザン・クロス駅徒歩5分のホテル「Great Southern Hotel Melbourne」(2022/12/4-12/7)
サザン・クロス駅に近いホテルを日本で予約。スタッフも感じがよく、部屋も気に入って、4日間、気持ちよく過ごすことができた。設備はミニ冷蔵庫、コンセント×6個、シャワー(洗濯ひもがある)、テレビ、金庫。いつもホテルでは乾燥のため、喉を傷めるが、このホテルは室温も程よくて、喉の調子もよかった
レストランで使える割引チケットもいただき、のぞくと、素敵なレストランだったが、今回は利用する機会がなかった。レストランでは毎日、17:00-19:00までハッピーアワーがあるらしい。ひょっとして、飲み物が安いのかも? 

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