No.5 白馬マイスター松本氏の山里めぐり その1
最終日は白馬マイスターの松本氏の「ミステリーツアー」に参加。白馬を知り尽くした松本氏はその日の天気や状況、ツアー客の要請を考慮しながら、バスの運転手さんに行き先を伝えます。冬はスキーのインストラクターをし、夏は登山の案内をし、日頃は家の田畑の耕作をしているとか。夏の白馬には1日1000人もの人が来るそうです
松澤登美雄氏の「木彫り小舎」へ(2009.7.2)
最終日は雨もあがり、うっすらと陽もさして、心地よい風。そばの実のおかゆ、湯豆腐、新鮮な野菜料理、お漬物など、朝からモリモリ食べる 松本氏が真っ先に連れて行ってくれたのはなんともユーモラスな木彫り人形が並ぶ風俗人形を作る松澤登美雄氏の「木彫り小舎」(^^) お店の中は、どこにでもいそうなおじいさん、おばあさんでいっぱい。こちらはちょっと田中角栄風の恰幅のいいおじいさんです(^^)
大きな株の上でお昼を食べているお二人。今にも豪快な笑い声が聞こえてきそう(^^) かぼちゃを頭に載せて、みんなを笑わせているおばあさん 腕組をして何か考え中の大将?
村中総出でお出迎え?(^0^) 売り物の木彫り人形が窓辺に並らんで、わたしたちをお迎えしてくれました 木彫りのお店の横で細長い茎を伸ばし、房状に花をつけた「シモツケソウ(下野草)」。下野国(栃木県)に多く咲いたことから命名
「塩の道」にある「切久保石仏群」(2009.7.2)
こんもりとした木の下にずらりと並ぶ石像が見えますか?松本・糸魚川間の「塩の道」の「切久保石仏群」には、観音原西国・坂東・秩父百番の観音像などが百体祭られ、馬頭観音を合わせると、187体の石仏が広い公園を囲うように並んでいます。昔は、庶民がお参りのため旅することは困難。そこで、ここに来て、全国の観音のお参りをしたんだそうです
棚田の広がる青鬼(あおに)集落へ(2009.7.2)
次は白馬の北東端の標高760mの山里「青鬼(あおに)集落」へ。山道は細く、落下すると危険なので、運転には非常に神経を使うそうです 青鬼区の全てのかやぶき屋根は多額の補修費のため、トタンで包む方式に変更されてしまったそうです。残念そうな松本氏。屋根の先には貴重な「水」や縁起ものの「寿」などの文字が書かれてました 「これは葉っぱも根も実も食べられるんですよ」とのこと。肝心のその野生植物の名前を聞き漏らしました(^^;)
干している植物を松本氏が説明してくれたのに、メモするのを忘れたため、名前がわかりません(^^;)。干して、ほうきにでもする?(^^;) 今年はアカシヤが満開の年で、みつばち業者によるハチミツ取りが盛んだったとか
「日本棚田百選」にも選ばれている「青鬼集落」の棚田風景。晴れている日は白馬の街並みの向こうに八方の山々がそびえるのだそうです。う〜む、残念(^^;)。6月のこの梅雨の時期はちょうど農閑期の時期。村の人たちもしばしのんびりした時間を過ごすんだそうです
今は白樺の丸太椅子などを売っている松倉のおじいさん。昔、青鬼地区でただ一人、炭焼きをしていたそうです。「昔はここは桑畑だった、養蚕がダメになって、杉を植林したんだよ」と教えてくれました ちょっとわかりずらいんですけど、白い壁の直ぐ下に、5尺ほどの炭焼きの時に使う「かき出し棒」が横にかけられています。松倉のおじいさんに教えてもらうまで、松本氏もわからず、なぞの物体でした(^^)
農作業から戻った降旗のおばあちゃんはおじいちゃんと二人暮らし。「冬は雪が2m積もるよ」と元気に笑っていました(^^) 川の水を利用して、米やそばなどをつく「ガッタリ」。今なお、規則正しく、ガッタンガッタンと動いてました 真っ赤なグミは十分熟していて甘くて大粒。みんなで競って食べました(^=^)
口の中に入れると、プツプツとつぶれた甘い桑の実。つまんだ手先が紫色に変色(^^;) トノサマバッタを捉まえた女性が「撮って撮って!」と持ってきたのでパチリ。トノサマバッタは暴れることもなく、悠々とカメラ目線(^0^) あちこちで1cm弱の雨ガエルが足音に驚いて、ピョンピョン逃げまどう
青鬼集落の昔の民家訪問(2009.7.2)
観光のために保存してある、昔の民家を訪問 家の前にあった看板。「豊年のダイヤモンド」?? ダイヤの農具?? 天井の隅においてあった小さな御神燈と紙で作ったお飾り
囲炉裏の上には「火山(ひやま)」と「天ばり」。縄はいぶすごとに強度をますとか。どの家も二階で蚕を飼っていたそうです 竹で作った昔の花火も陳列。直径20センチほどの太さでした 牛の乳を入れる缶? 馬具、カンジキなど、ちゃんと名前と一緒に陳列されてました
「ギンバイソウ(銀盃草)」。杯のような花の形から命名。アルゼンチンが原産で茎が地面を這って伸び、多年生なので、どんどんと全域に拡大してるそうです 木をくりぬいて作った手作りの手水。水の豊富なこの山里にぴったり(^^)
「これは貴重な体験をしましたねぇ」と松本氏をうならせた青虫。とっても珍しい蝶々の幼虫だそうです。ちょっと見とれるほどにきれいでした。ここ山里には本当に生き物が豊富、自然がまだまだしっかりと息づいているんですね(^^)。でも、冬は雪で孤立することも。「スキー場だけ雪が降ってくれればいいんだけどねぇ」と松本氏は笑っていました(^^) 紫米と稲で作ったマーク。「今年は何のマークかねぇ?」と松本氏が尋ねると、「何に見えるかねぇ?」と逆に降旗(ふるはた)のおばあちゃんは応酬(^^)

次は No.6 白馬のミステリーツアー その2

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