No.4 雨の中の八方トレッキング

※雨に濡れてボロボロに
なったチケットです(^^)
四方八方に山がある、ということから名づけられた「八方」。ゴンドラとリフトを乗り継いで、第一ケルンから八方尾根自然研究路をたどって、標高2060mにある八方池をめざすトレッキングは人気の定番コース。

今回の白馬旅行のメインオプションでしたが、梅雨で覆われたこの季節、日本列島はほぼ全域雨。うまく初日は快晴にめぐまれ、2日目も青空が見えたものの、とうとう3日目は朝から強い雨になってしまいました(^^;)。

朝、フロントから電話がかかってきて「本日の八方トレッキングは参加されますか?」との問い合わせ。せっかく目の前に八方を見ながら、指をくわえて見てるだけというのも悔しく、また、この雨の中、八方トレッキングをするのも物好きみたいでおもしろく、後で笑い話になるかも、などと考えながら、「はい、参加します」と返事してました(^^;)。

さて、8時過ぎ、フロントへ出向くと、なんと20数名のツアー客全てがキャンセルで、二人だけの参加と判明し、いくらわたしでもちょっとひるみました(・_・;)。
後でわかったことですが、本当は最低参加人数が集まらないと、中止になるところを、敢えて二人のために、バスを出してくれたようでした(^^;)。

さて、雨が降りしきる中、八方へと出発! このトレッキング、吉と出るか、凶と出るか・・・(^^;)。ところで、雨のため、一眼レフを断念。コンパクトカメラによる撮影です
雨が降りしきる中、八方へ向う二人(2009.7.1)
二人だけのためにバスを出してくれた運転手さんに恐縮していると、「この雨は恵みの雨なんですよ」とのこと。でも何も今日降らなくても(^^;) 道路には水溜り(^^;)。電話をすれば、すぐ迎えに来ますとのこと。まさか運転手さん、頂上では雨がやみ、私達がトレッキングを楽しむだなんて想像もしてなかったんでしょうね(^0^) 八方バス停でバスを下り、ゴンドラに乗車。窓ガラスを雨が叩き、ぐるりと霧に囲まれ、視界悪し(^^;)
ゴンドラも多くは間引きされている様子。もちろん私達以外、乗客の姿もなし(^^;) ゴンドラを下り、次なるアルペンリフトへ。この辺りから霧が晴れ、視界が明るくなり、ちょっと希望を持つ私達 クリンソウ、見たかったのですが、花の姿はなし
パッと辺りを明るくしていたのは、薄紅色のタニウツギ(谷空木)」。葉の先は鋭くとがり、両面には毛 葉上に水玉をいっぱいつけた「ハクサンタイゲキ(白山大戟)」。新緑色の花に見えるのは花弁ではありません
八方のトレッキング開始(2009.7.1)
円錐状の花をたっぷりつけて、まるでふさふさの尻尾のような「コバイケイソウ(小梅惠草)」。頂枝に両性花、側枝に雄花がついているそうです びっしょりと濡れたシートを係員さんがせっせと拭くので、恐縮する私達。こんな日に来ることもないのに、とか思われてる?(^^;) リフトを降りると、何やら、ケルンらしきものを発見。さっそくトレッキング開始

岩の周りに這うように咲いていた「イワシモツケ(岩下野)」。右が拡大図です。葉っぱの上にはコロコロの雨粒

草のように見えるのに小低木の「イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)」 雨の中、本格的な装備をまとった山登りの一行を発見。さっそうと霧の中を進んで行きました
わたしたちも傘をさして、ゴロゴロした岩を踏みしめ、上へ上へと向う 撮影ビューに到着。でも、霧で何にも見えません(^^;)あらら〜 「ヨツバシオガマ(四葉塩かま)」。花は茎に4つずつ輪生
たっぷりと花を付けた「ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)」。花が咲くと、先っぽが数ミリほど外へめくれます(^ー^)。別名「ツリガネツツジ」 タカトウダイ(高灯台)。ハクサンタイゲキと似ていて迷ってしまう
雪渓に向ってトレッキング(2009.7.1)
この日、二組目と遭遇。傘をさしているところを見ると、私達同様、お気軽トレッキングの人たち(^^) 木道を伝って、勢いよく、水が流れ落ちます(^^;)。転ばないよう、神経を集中して、一歩一歩踏み出す 岩の隙間から控えめに咲くハッポウウスユキソウ(八方薄雪草)」
雪渓の上に到着。残念ながらまたも霧がもくもくと風に乗ってやってきました(^^;)。山の天気と何とやら(^^;) そして雪渓を越えた辺りで、濃霧となり、しかも岩だらけの道がいきなり細くなったので安全のため、Uターン
名残惜しい帰り道(2009.7.1)
左は「ミヤマアズマギク(深山東菊)」のアップ画像。右は、すっくと伸びた先にピンクの愛らしい花々をつけたミヤマアズマギクとハッポウウスユキソウが競うように群生していた岩場
八方尾根のトレッキングの中で、赤い実?をつけた松らしき木の花を発見。柳さんが名前を教えてくれました。『ハイマツの花』だそうです。「この花が球果(マツボックリ?)になるようです」とのことでした(^^)。 すっかり雨もやみ、帰路、傘を杖代わりに名残惜しげにアチコチ歩くわたしたち(^0^)。ホテルに戻った時、わたしはサイクリングに、同室の彼女はいびきをかいての昼寝でした(^=^)
オオタカネバラ(大高嶺薔薇)」。花は直径3〜4cmほどで雨にぬれ、色がなんとも鮮やか ちらほらニッコウキスゲも咲いていましたが、ほとんどのニッコウキスゲはまだまだつぼみでした リフトは屋根がないので、傘をさしていてもスボンも靴もびしょぬれ(^^;)。足先に草が届くほど低空のリフト
残念ながら、八方池も、八方の尾根もこの眼で間近に見ることができませんでした。
ぜひ次回、この八方池までのトレッキングに再チャレンジしてみたいと思っています。
果たして高所恐怖症のnabeさんはわたしの後ろから付いてくることができるのでしょうか(^0^)

次は No.5 棚田が広がる山里探訪

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