No.3 雨の中、強行突破の利尻のサイクリングと、一人山頂に立ったペシ岬
アイヌ語のリシル(高い山の意)が語源と言われる利尻島。利尻の島はまるで海からせり出したかのような利尻富士を、島全体で支えていました。ただ今回の旅の間じゅう、利尻富士はすっぽりと頂上に雲をたずさえたまま、とうとう一度も顔を出してくれませんでした(;_;)。「見たけりゃ、またおいで!」とでも言いたげに・・・(^^;)。
稚内から利尻の鴛泊(おしどまり)へ12:50到着。さっそく港の前の「磯焼亭」で生ウニ丼(3200円)を注文 山盛りに盛られた色あざやかなオレンジ色の馬糞ウニ。も〜最高!今回は飽きるほど馬糞ウニを食べるのも目的0(^ー^)0 鴛泊港で天気情報を発見。8/14曇りのち雨。8/15雨時々曇。8/16曇り時々雨。ひぇ〜!
3つの橋を走破した雨の中のサイクリング/利尻(2008.8.14)
利尻のビッグイベントはサイクリング。あいにくの雨の中、「何が何でもサイクリング!」ということで到着早々、雨合羽に身を固め、サイクリングロードにかかる3つの橋を強行突破。当然、nabeさんも道連れ(^^;) さすが、利尻富士を控えた利尻だけあって、稚内では見かけなかった松など樹木も豊富。特に雨に濡れた松ボックリの素?が瑞々しく、雨に濡れるのが怖くてしまったままだった一眼レフを引っ張り出して、一枚だけ写しました
サイクリングロードのためだけに架けられた3本の橋。結構大きな橋で、帰路のフェリーからも見えました 霧雨の中、慌ただしくパチリ。自転車を引きながらの上り坂なので、写真なんかもう撮ってられません(おい) 利尻富士の湧き水と言われる「甘露水」の湧き水地点へ続く姫沼の板張りの道。両脇は水芭蕉の群生地
姫沼はうっそうとした原生林に囲まれた周囲約1kmほどの小さな湖。
晴れていれば、逆さ利尻富士が見えたはず(;_;)
雨の中、強行突破のサイクリングで冷え切った身体を温めてくれた最北の利尻富士温泉。入浴料500円。設備はきれいで、温泉プール付き 何も用意してなかったので、バスタオル(200円)を借りて、入湯。ここの湯は神経痛、筋肉痛によいとか。サイクリングで疲れた筋肉を解きほぐす
いざ、ペシ岬へ/利尻(2008.8.15)
翌朝は打って代わって、雨も上がり、朝からこのペシ岬のてっぺんまでトレッキング。展望台めざして登るアリンコのような人影に早くも心が躍る(^^)。ペシ岬は利尻の鴛泊(わいどまり)港の端に隆起した標高90mほどの岩山 ペシ岬までの道のりで見つけた花。朝露をたっぷりつけた「ハクサンチドリ」か「ホトケノザ」?
10辺の小さなはなびらを広げた「カラフトホソバハコベ」。都会だったら見過ごしてしまいそうな小さなお花 花を見つけながらのトレッキングなので、中々先へ進まない(^^;)。こちらは紫の花が可憐な「エゾフウロ」
よく見かけたピンクが華やかな「ハマナス」の花。思わず、宗谷岬で流れていた「♪ハマナス〜の咲く頃〜♪」のメロディーが口をつく つやつやとした赤い実もいっぱい。ハマナスの花はピンクなのに、実は真っ赤っか ペシ岬の北部の断崖はカモメなどの海鳥の繁殖地。海鳥がいっぱい岩の上でたむろしてました
優しい紫色をした「タチギボウシ」 白いキタノコギリソウ こちらはピンクの「キタノコギリソウ」
草花で縁取られたペシ岬の登り道。この辺までは高所恐怖症のnabeさんも大丈夫だったのですが・・・(^^;) まるで目玉のような小さな虫を付いた真っ黄色の「エゾヨモギギク」。ネットで探していたら、絶滅危惧種になってました(・_・) 昨夜の雨のため、登り道はぬかるみ加減。中腹から角度も出て、登山ステッキで大助かり。急に「気持ち悪い」と顔色を変え、nabeさん一気に退散
ゴツゴツと大きな岩でできたペシ岬展望台はほんの1畳ほどの広さ。長方形のコンクリートの上にはお賽銭(^^;) ちょっと高めの飛び込み台?(^^;)曇りのため、利尻富士は中腹辺りから雲でかき消されてました
ペシ岬のふともの、利尻を撮り続けているカメラマンが開いている喫茶店。登りおえた後のコーヒーが身にしみる 写真展(無料)が開かれいて、サハリンの画像をながめていたら、サハリンにも行きたくなりました(^^;) 喫茶店の店先には手入れされた高山植物の花壇。まるでサンゴのように小さな芽が突き出た植物
帰路乗船したハートランドフェリーは礼文を出港後、利尻を経由して、稚内へ向かう便。時間的にはロスだったけれど、思いがけなく、晴天の利尻のペシ岬をながめることができました(^^)。あの頂上に登ったのかと思うと、感激もひとしお。ただし、こんなに晴れていてさえ、利尻富士は頭にしっかりと雲のベールをまとっていました(^^;)。

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