No.6 馬糞ウニとペンションうーにー/礼文
ほとんど毎食と言っていいほど、ウニを食べまくってきました(^^)。
その中でも一番嬉しかったのは、作業小屋で作業中の礼文姉さんがプレゼントしてくれた朝採り立ての馬糞ウニでした(^−^)。
採りたての馬糞ウニ(ガンゼ)をプレゼントしてくれた礼文姉さん/礼文(2008.8.17)
「写真、撮ってもいいですかぁ?」とのぞいたわたしに、「きれいに撮ってね」と陽気な声が戻ってきました。さっそく作業小屋におじゃまして、写真をパチパチ撮っていると、「どこから来たの?」「どこに泊まってるの?」「一泊いくら?」と質問攻め(^^)。
「一泊12000円です」と答えると、みなさん「ほぉ〜?」とびっくりしたような声を出してました(^^;)。
馬糞ウニをプレゼントしてくれた礼文姉さん(^^)です。「東京から来たんだから、ひとつ食べてもらおうね」と気前よくnabeさんと二人分、丸ごとの馬糞ウニをご馳走してくれました(^−^) 採れ立ての馬糞ウニを食べるのも初めてだけれど、殻に収まっている姿を見るのだって初めて。借りた細長いスプーンを使って、すくったオレンジの身を全神経を集中させて、口の中でころがしながらいただきました。ふわーっとしていて、甘くて、それでいて、さわやかに喉の中に流れていきました。
貴重な想い出です。ありがとうございました!>礼文姉さん(^ー^)
作業小屋では5名でウニの作業中。「おしゃべりをしながら、手は休むことなく動きます 殻だけでもこんなにたくさん。しかもこれは一人の作業で出た殻なんです 細長いスプーンで手早く、身を滅菌された塩水の入ったザルに取り出します
馬糞ウニはここでは「ガンゼ」と呼びます。ガンゼがおいしいのはりっぱな利尻昆布を食べているからなんですよね 待ちくたびれて、お子さんが作業小屋までお母さんのお迎え(^^)。帰り際、バイバイと手を振ってくれました
出荷中のご夫婦に伺った貴重な馬糞ウニの話/礼文(2008.8.17)
実は二日前にも、礼文島到着後、そのままサイクリングで海沿いの漁村を走りました。閑散としたひなびた漁師小屋にのんびりとカモメが休んでいました。

ここではお盆の間は「沖止め」と言って、漁師さんたちは漁を休みます。その沖止めが8/17、解禁され、礼文の漁村の風景が一変します。

一斉に漁が始まり、どの漁師小屋の中にも人影が動き、小屋を出たり入ったりする人もいて、礼文の漁村に活気が戻っていました。
「今年は収穫が少ないねぇ。前はこれだけ採るのに30分で済んでいたのに、今年は2時間もかかった」と、おじさんが馬糞ウニの減少をなげいていました それでも2つのカゴにはたっぷりの馬糞ウニ。殻は足でつぶして業者へ出します。昔は殻は海に捨てていたそうです。「身が少し付いていると、そこからまたウニが生まれるから。本当は海に捨てたいんだけどね」と言ってました
15分前に来たら、身を取るところを見せてあげられたのに、と何度も奥さんは残念そうに言ってくれました 今からおじさんはりヤカーで出荷です。どうぞいつまでもお元気でたくさんの馬糞ウニを出荷してくださいね(^^)
ちなみにウニ漁について、ちょっと調べてみました。
ウニ漁は、磯舟(イソブネ)に乗り、海へ繰り出し、決められた時間内に、漁をするそうです。
漁の方法はガラス箱で水中のウニを探しながら、長い棒の先のタモとよばれるカゴのついたもので、1個づつ採るんだそうです。
海からウニが上がったら、このような海伝いに並ぶ作業小屋で、身出しの作業をして、出荷します。

ところで、ご夫婦からウニの話を聞いたnabeさん、にわかに3200円のウニ丼が目に浮かんだのか、「あのウニ丼を作るのに、何個の馬糞ウニを使ったんだろ・・・」と神妙な顔でつぶやいてました(^^;)。
ウニから名づけた「ペンションうーにー」初日の夕食/礼文(2008.8.15)
和洋折衷の手の込んだお料理だけでも感動ものなのに、なんとおかみさんと旦那さんがフルコースディナーよろしく、一品づつ運んできてくれるんです。礼文のアクティビティが充実したのも、おかみさんのてきぱきとした気遣いのお陰。またご縁があったら、ぜひ訪れたいなと思っています(^^)。
実は利尻の「ペンションぐりーんうぃんど」とこちらのペンションは同じコーディネーターさんの手によるもの。どちらも洗練されていて、申し分ありません(^^) まずはロゼワインの食前酒と、ホタテ・イカ・エビでしつらえた心のこもった「海鮮舞い」のオードブル 次はみそスープとシーフードサラダ
馬糞ウニと、シーフードサラダ 生ハムとぬかホッケのマリネ
何とも愛らしい「オリジナルうーにー」。ホクホクのポテトがおいしい カレイのフライ。ビールの後にワインをオーダー。当然ぐいぐい入る(おい) デザートはレアチーズケーキとコーヒー。大満足の夕食!
フレッシュなミルクが付いた「ペンションうーにー」の朝食/礼文(2008.8.15と2008.8.16)
フレッシュなミルクが毎朝つきます。牛乳嫌いのわたしもついおいしくて、飲んでしまいました(^−^) 毎朝、買い置きのビン詰めのウニをご飯に載せて食べました(^^)。食堂にお客用の冷蔵庫があり、利用できます
「ペンションうーにー」の二日目は和食/礼文(2008.8.16)
煮魚・あわびも入ったお刺身・タコしゃぶ・小魚・揚げの包み・エビ巻きサラダ・ウニ入りのあんかけ茶碗蒸し・そして、馬糞ウニも毎回ついてきます(^−^) 宗谷岬で食べたタコしゃぶよりもこちらのほうが俄然おいしかった

次は No.7 礼文の朝日とスコトン岬のドライブ

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