No.5 知床から桃岩展望台のトレッキングと礼文の花たち
アイヌ語の「レブン・シリ」、「沖へ突き出ている島」の意味から名づけられた礼文島。西海岸にはほとんど道がないため、自然も手付かずのまま。そんな礼文で今回のビッグイベント、トレッキングに挑戦しました。

礼文のトレッキングコースはたくさんあるものの、特に5つのコースが有名。その中の2.5km90分の知床〜元地灯台〜桃岩展望台へつながる「桃岩展望台コース」をのんびりと3時間ほどかけて、トレッキングしてきました。

この日は青空と白い雲がのぞめる絶好のトレッキング日和。昨夜の雨に濡れたせいか、花たちも互いの色を競い合うほど瑞々しく、歩き疲れも吹っ飛ぶほどの景観。トレッキングのコースやトイレなどの設備もきちんと手入れされ、「観光の島」としての気合が伝わります(^^)。
礼文の花園トレッキング/礼文(2008.8.16)
緩やかな尾根づたいに一本線の道が続く。昨夜までの雨で道はぬかるんでいるものの、柵にロープが張られて、整備された道は歩きやすい。道の両側に紫、黄色、白の山野草が咲き乱れ、風に揺れる中、nabeさんの小さな後姿
紫のレブンソウやエゴエンゴサク、黄色のトウゲブキ、白いピンクのサクラソウモドキなどの花カバーを被った山々
登り道もきつく感じなかったせいか、下をのぞいて、初めてこんなに高い所へ登ったことに気づく。谷あいの道を通る時は、礼文名物の強風にあおられます。地元の人に言わせると、これぐらいの風は「そよかぜ」なんだそうです たくさんのトレッキングの人たちと行き会い、その都度、誰彼かまわず「こんにちは〜」と挨拶をかわす(^^)。頻繁な挨拶も単調なトレッキングには、ちょうどよい刺激(^^)
満開のピンクが見事イブキジャコウソウ※拡大はこちら
たどり着けないので「秘密の花園」と名づけられた「ペンサシの花園」(2008.8.16)
ペンションのおかみさんがスタート地点の知床まで車で見送ってくれました。
「よかったですねぇ、晴れて。でも、道がぬかるんでいるので、気をつけて。最後の電信柱のすぐ先に、左に入る道がありますから、通り過ぎないようにね」とおかみさんが薦めてくれた「ペシサシの花園」。わざわざ注意してくれたのに、しっかり通り過ぎました(^^;)。

だって、道がないんです(本当に)。引き返して、発見したのは、草ぼうぼうの、入り口にかろうじて結ばれていたロープの片割れでした(一方はなくなってました(^^;))。一瞬、ぎょっとしたものの、勇気を奮い立たせて、胸あたりまで伸びきった草木をザクザクと掻き分けながら、突き進みました(^^;)。へびのいる島だったら、絶対に棄権。

多分、かなりの人がこの草木を見て、断念したのでは(^^;)。でも、だからこそ、ここは、高山植物の宝庫として、自然なままの姿を残しているのかもしれませんね。
これは絶対に道とは呼べません(^^;)。看板には「高山植物を守ってください」など書かれているだけで、「ペンサシの花園」の文字はなし(^^;) nabeさんですら草木に埋もれていきます。昨夜の雨のせいで、靴もジーパンも泥だらけ。先に見える高台へと泥道は続きます ロープの間の本来道である場所にも、びっしりと草木が。しばらく誰も通ってなかったのかしら?(^^;)


悪戦苦闘してたどり着いた「ペンサシの花園」。気品ただよう紫のリシリブシ、まっ黄色のトウゲブキなどたくさんの花に歓迎され、顔もほころびっぱなし(^^)

灯台を越えて、山の先まで道は続きます
自然を満喫できるサイクリングやトレッキングは本当に贅沢な遊びかもしれません(^^)。さて、運動の次は、「食べる!」(^^)。海の幸が豊富な礼文、もちろん朝昼晩、おいしいものを食べつくしてきました(^^)。

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