2022.10.30
No.10

元気の処方箋:「涙が洗い流してくれるもの」

※画像はネットより拝借(以下同様)
我慢を重ねて、悶々と過ごしていた時、ふいに涙がこぼれて、その後に「スッキリ」するという経験は誰もが経験することではないでしょうか。「泣く」というと、弱い、男らしくない、我慢が足りない、などとネガティブな捉え方をされることが多いのですが、今回は「泣く」ことも時には大切!という記事の紹介です。

医学的に「涙」にはふたつの役割がある


泣く時に分泌される涙を医学的には「涙液」と呼ぶそうです。この涙液、実は主にふたつの役割があるとか。

ひとつめは平常時の役割。
@水分の蒸発を防ぐ
A体温を調節する
B角膜などの目の組織に栄養や酸素を供給する
この働きによって、角膜の表面を涙液でより滑らかにして、鮮明な映像を網膜に届けている訳です。

もうひとつは非常時の役割。
C異物や雑菌の侵入を防ぐ心身にとって、有害物を排出する
例えば、玉ねぎを包丁で切ると飛散する硫化アリルという刺激物から角膜を保護するため、大量の涙を流して、異物を洗い流すのです。
D感情的なものを排出する
泣くことで、知らず知らずにため込んでしまった情動的な異物を放出することもできます。
泣くことによって、副交感神経をより積極的に刺激することができるため、交感神経と副交感神経を逆転させることができるのです。泣いた後、すっきりするのもそのお蔭だそうです。

では、もう少し、涙を詳しく見てみます。

涙の成分は?

涙には、「コルチゾール」という副腎皮質で作られるホルモンが含まれているそうです。
ストレスホルモンとも呼ばれていて、持続的なストレスによって分泌量が増えると、高血圧、高血糖、免疫機能の低下などが引き起こされます。そうならないように、泣いて、涙を流すことで、ストレスホルモンを排出するのも涙の重要な役割なのです。

実は、涙を流した後に、「エンドルフィン」という脳内で機能するホルモンが増加されるという報告もあるとか。エンドルフィンは脳内麻酔ともいわれ、鎮痛作用、気分効用作用などがあり、そのため、泣いた後、気持ちがすっきりすると感じるのは、これらの複合的な効果のお蔭だそうです。

心を落ち着けるために、泣くことも大切だということを知っておこう!

何かをためこんで辛くなったら、信頼できる人に話したり、映画やドラマを見て、泣いてみたりすることも大切。涙を流すことで、ストレスホルモンを排出して、脳内麻酔と呼ばれるエンドルフィンで気分をすっきりさせることできるのです。時には、「泣く」ことも大切なんですね。

ただ、理由もわからず涙が出てしまったり、ちょっとしたことで涙が抑えられないということが頻繁に起きるような時は、脳の疲労が限度を超えていたり、思考や感情のコントロールができなくなった状態かもしれません。そんな時はうつ病の初期症状の可能性もありますので、早めに専門家を尋ねることも大切だそうです。


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