2022.5.18
No.5

みとりの在宅医療「やまと診療所」

※画像はネットより拝借(以下同様)
「自宅で自分らしく死ねる。そういう世の中をつくる」という理念を掲げ、在宅医療「やまと診療所」を安井氏は運営しています。まだ若いお医者さんにもかかわらず、みとりの在宅医療をまっしぐらに突き進んでいるのは、父を病気で亡くした時の、医療側との「圧倒的な強者」「弱者」の関係を身をもって体験したのが発端だそうです。

「自分は何もできなかった」という無力感と、もし母が同じ状況になったら、二度とあんな思いはしたくないという思いから、医療の道を選び、安井氏は、「人の生き死」に向き合うための「やまと診療所」を立ち上げました。

ここまでブレない人生の歩み方もすごいですが、次々と「みとりの在宅医療」の一環となる病院を作り続けているのですから、ハンパじゃないです。

みとりのやまと診療所では、年間500人以上の患者さんたちをみとる


NPO法人の国際医療チームの参加、軍事政権下のミャンマーでの医療、英国や米国での生活の体験など、さまざま体験から、在宅医療こそが、自分の思い描いていた医療の在り方だと安井氏は語ります。

孫がおじいちゃんのベッドに乗る。通常の病院では目にできない温かい光景が「やまと診療所」には存在します。患者さんとその家族の価値観に踏み込み、温かい死を迎えられるよう、患者さんに寄り添っているからです。年間、500人以上の患者さんたちをみとっているそうで、その活動の先にあるのは、最期まで自分らしく生きるための国づくりだとか。この新しい医療作りは全国からも注目されています。

診療所では、「病気」に対する治療が中心となるのはもちろんのこと、在宅でも治療は行われ、主眼は病気を抱えながらの「生活」をどう支えて行くかを目指しています。「病気」から「生活」へのシフトをめざし、患者さんの自分らしい生き方を支え続けているのです。

飛び石のように実現していく病院づくり

 
おうちにかえろう病院」も開業。自宅に帰った後の生活を見据えた治療とリハビリを手がける病院で、日本家屋の縁側をイメージしたデザインの病院に安井氏のこだわりが見て取れます。

安井氏は現在42歳。まだやりたいことの100%のうち、3%も成し遂げてないといいます。この8年間、ミャンマーや東日本大震災などを体験し、今後は新しい情報を得るために、再び海外へ行くつもりだとか。

人づくり、スポーツやエンタメ、教育など、何かできることはないかと、安井氏の夢はひろがり続けます。こういう方がどんどん増えて行けば、日本もぐっと変わっていくんでしょうねぇ。

病気になった時、誰でもができることなら病院ではなく、自宅で過ごしたいのが本音。そんなささやかな希望を守ってくれる病院が少しずつ増えています。期待大ですね!

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