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4 ウイルスを使った最新「がん治療」 2022.5.31
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※イラストはネットより拝借(以下同様)
前回の「健康3」で光線医療でがんを治療する情報の紹介をしましたが、今回はがん治療に「ウイルス」を使った最新のがん治療の情報をお知らせします。

ウイルスというと、新型コロナウイルスが真っ先に浮かんでしまう「悪者」のイメージ。治療にウイルスを使うウイルスによるがん治療は、特に難しいがんの治療に威力を発揮いるそうです。

がん治療ウイルスは「がん細胞」だけを破壊
ウイルスを使ってがん細胞を退治する「ウイルス療法」。日本では、既に第一三共が2021年11月に販売を開始。悪性度の高い脳腫瘍向けの治療薬だそうで、既存の手法では治療が難しかったがん患者にとって、朗報となっています。

最大の特徴は、がん治療ウイルスは正常な細胞の中ではウイルスは増殖せず、がん細胞の中だけに増殖し、がん細胞を破壊するという点。しかも、ウイルスはがん細胞を破壊後、周辺に拡がり、広範囲にがん細胞を除去していくそうです。今まで治療できなかったがん患者にとって、画期的な治療法だそうです。

がん治療ウイルスについて
がん治療向けウイルス療法は、一般的に治療用に遺伝子を改変したウイルスを注射で直接がん細胞に直接投与して使用します。

ウイルスはがん細胞の中だけで増殖し、がん細胞を破壊。正常な細胞の中では、ウイルスは増殖しないよう設計されているため、安全性も高いのです。

欧米では1915年に悪性度の高い皮膚がん向けに承認されましたが、今回の日本初の第一三共のウイルス治療薬は日本のがん治療薬を大きく前進させました。

第一三共のウイルス治療薬「デリタクト」
悪性度の高いグリオーマ(グレード4)は、大脳にできて、周囲の脳に沁み込むように拡がっていきます。手術では完全に取り除くことが難しく、手術後も、時間の経過とともに、がん細胞が増えて、再発する可能性も高いそうです。再発した場合、現在、治療の選択はほとんどないのが現状とか。

デリタクトの治験に参加した13人の治療1年後の時点では、1年後生存している患者の割合は92.3%で、治験途中で、有効性が証明されたことにより、治療法がなかった悪性脳腫瘍の患者にとって、新たな選択肢となりました。

がんウイルス療法の特徴は、最も手ごわいがんに対して、効果がある点。手術で取り切れず、免疫も働きにくい部位にできる脳腫瘍や骨腫瘍などの治療に役立ちます。

「デリタクト」のウイルスによって、体内の免疫も刺激され、効果も長期間持続する点も高く評価されています。近年の研究では、抗がん剤や他の免疫療法との併用で治験効果が高まるという報告もあり、米国や中国をはじめ、世界で140以上の治験が進んでいます。

難病向けに存在感が増すウイルス治療薬
欧米では、1915年に、悪性皮膚がんの治療薬「イムリジック」が承認されてから、今回のデリタクトは世界で2つ目の承認という快挙を果たしました。ウイルスを設計するには、高度な技術と複雑な行程が必要なため、他の治療薬はまだほとんど発売されていないのが今の現状です。

ウイルスを難病や希少疾患、先天性の病気に使える利点が判明したことで、難病治療の道が切り開かれました。日本でも、さまざまな研究チームが治験に取り組み、ウイルスをベクター(遺伝子の運び手)として活用した体内へ治療遺伝子を使ったウイルス治療薬がどんどんと研究されています。次なる快挙に期待大ですね。

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