豪州&南太平洋クルーズ25日間個人旅行

 2022南太平洋のえとせとら

2022/12/3-12/27(25日間)

ケアンズ空港での大笑い(2022/12/4


日本語をしゃべるガイドさん
散々待たされた挙句、いきなりケアンズ空港でメルボルン行きが7時間の遅延となった。
メルボルン観光が一日吹き飛んだと思うと、腹が立った。
空港でじっと7時間耐えるのも苦痛だったので、タクシーを飛ばし、
ケアンズの懐かしい街を散策して、腹の虫を収めた。

気持ちの良い風の中、小鳥たちがさえずるビーチ沿いをのんびり散策

そして、空港へ戻った時、偶然、ガイドの彼と出会った。

彼は私たちの便が7時間の遅延だったことを知ると、ジェットスターの受付へ行けと日本語で言う。
受付の女性は手続きをした上で、4AU$のチケット4枚(1400円ほど)をくれた。
こうして、彼のお蔭で偶然おまけのチケットを手にすることができた。
ただnabeさんは4枚のチケットを見るなり、ジェットスターはケチだなぁ、とつぶやいた。

ガイドの彼はチケットを持つわたしに、国際線はお店がないから、
国内線で使いなさい、とアドバイスしてくれる。
国内線へ行こうとすると、長蛇の列があって、通過できない。
建物の外を回って国内線へ入ろうとまた来た道を戻ると、
まだ彼がいて、国内線はあっちから行きなさい、とさっきと同じ方向を指さす。

「長蛇の列、嫌だよねぇ」とnabeさんに言いながら、仕方なく戻ると、
やっぱり長蛇の列以外、通過する手立てがない。
16AU$ほどの金額のために、わざわざ長蛇の列に並ぶのも億劫なので、
建物の外から直接国内線へ行こうと戻ってくると、彼は呆れ返って叫んだ。
「どうしてまた戻ってくるの!」「あなたたち、クレイジー!」

結局、3人で大笑いした後、「もう二度とここには戻りません」と英語で告げて、
わたしたちは長蛇の列に並んで、国内線へと入った。
実は、国内線に入るにも、荷物検査が必要だということを私たちは気づかなかったのだ(^_^;)。

国内線の店を歩き回って、ようやく大きなマフィン4個およそ1400円をチケットを出して、買った。
すると、また4枚のチケットが戻ってきたので、わたしはたまげてしまった。
つまり、4枚だと思っていたチケットは、8枚あったのだ(^_^;)。
仕方なく、またマフィンを買って、買物袋はパンパンに膨らんだ。
結局、その山のようなマフィンはメルボルンの至る所で役立ってくれた。

メルボルンはケバブだらけ(2022/12/4-12/27)

  
7時間遅れでやっとメルボルンの主要駅サザンクロス駅に到着。
既に夜の10時を過ぎ、お腹はペコペコ。
レストランを探すと、なぜか駅前のスペンサー通りには、ケバブの店ばかりが並んでいる。
店探しを早々に諦め、混んでいるケバブの店を見つけて、
適当にお弁当を注文した。これがその時のテイク アウェイのお弁当。

お肉はやわらかくて、おいしい上、野菜もたっぷり入っていて、
お肉にちょっと辛いオレンジ色のソースやまろやかなマヨネーズソースをつけて、パクついた。
物価高のメルボルンで、おいしい&安いケバブが人気なのは当たり前かと納得した。 

何でも罰金罰則の国「オーストラリア」(2022/12/4-12/27)

メルボルン在住のガイドの上田さんから、貴重なオーストラリア事情を伺った。

緑を大切にするオーストラリアでは、木を切るには面倒な手続きが必要だという。
そして、許可なく木を切ると、即、罰金!
ただ、ブッシュファイヤー(山火事)がよく発生するオーストラリアでは、
家の周りに茂る樹々が家への延焼を招くことも多く、
住民の皆さんは困っているのだという。

スピード違反は、至るところに設置してあるカメラで判定する。
違反すると、走る自分の車の写真と共に、高額な請求書が入った白い封筒が届く。
言い逃れもできないし、まさに一網打尽!
105%以上のスピード違反が罰金の対象。
罰金は違反速度1キロごとに計算される。数字にもシビアなのだ。

また、家の庭でさえ、草ぼうぼうにすると、罰金となる。
芝生など、伸び放題にすると、毒蛇(ブラウン/ブラックスネイク)や毒グモが
ひそむようになり、危険だからだそうだ。
実はオーストラリアは昔から、世界でも最も危険なヘビが多く生息する国として知られている。

ところでなんでもかんでも罰金にしなくても、と思うが、3割が移民という多民族国家では
規律を守って協調して暮らすには、規律で制することが重要なのかもしれない

ユーカリのたくらみ(2022/12/4-12/27) 

 
※左は幹をはがし始めたユーカリ 右は全部幹がはがれて、真っ白になったユーカリ
上田さんの話で一番驚いたのがユーカリの話。
ユーカリは葉や幹に油分が多く、ブッシュファイアーの要因になることはよく知られている。

実はそのユーカリが自らブッシュファイアーを企てているのでは、というのだ。
ブッシュファイアーが起きると、森は全焼し、壊滅する。
しかし、類まれなる生命力を持つユーカリだけは数千度の火事でも枯死せず、
焼けた幹から新芽を出し、土中の種は火事による刺激で発芽し、新芽を出すという。

だから、森に樹々が繁茂するようになると、
ユーカリはブッシュファイアーを起こそうと企み、自らの幹をはがし、
燃えやすくなった幹の皮で火事を誘因しているのでは、というのだ。

おそるべし、ユーカリ!

ナンバープレートに自分の名前? 
 こちらもガイドの上田さんからの情報。
メルボルンでは、ナンバープレートにナンバーの代わりに
自分の名前をつけることができるんだそうだ。

ほら!と上田さんが指さした先に
TODAというナンバープレートをつけた車が
納車なのか、輸送車の上に載っていた。

ナンバープレートには大きく「TODA」の文字。
あれ?番号がないと、ナンバープレートに見えないような?(^_^;)

コロナに始まり、コロナに終わる (2022/12/4-12/27)
 最初から「コロナ」とは切っても切れない旅だった。

クルーズ船に乗るため、出国前のコロナ関連の手続きが面倒だった。
保険会社に接種証明書を出してもらったり、
コロナの検査キッドを購入したり。
検査キッドは5つ入っていて、8000円ほどだっただろうか。
コロナ関連のための出入国の際の手続きも実に面倒だった。


そもそも、ジェットスターの大幅遅延も、突然の欠航も
結局はコロナのための人員削除による人出不足が原因だったらしい。

クルーズの折も、一歩部屋から出る時はマスク着用が必須。
一度、マスクをしていないのに気づかず、洗濯室が
空いてるかどうか、確認しに出かけたnabeさんは
他のゲストにマスク着用の注意を受けたそうだ。
洗濯室は部屋からたったの5、6分ほどの距離。
ゲストたちもコロナに対して、神経質になっていた。

そもそも、洗濯室が閉鎖されたのもコロナ感染防止のため。
洗濯機&乾燥機が使えず、わたしは毎日せっせと洗濯するしかなかった。

フォーマルナイトの日、ヘアーウィグを付け、パーティ向けの化粧をし、
フォーマルのロングドレスを着て、そして、最後にマスク!
その瞬間、高揚気分は半分、消えたと思う。

ちょっと国外に出るのが早すぎたのかなと思う。
特に、クルーズ船がいけなかったのかもしれない。
でも、コロナにかからず、無事、帰国できたのだから・・・
今度はクルーズ船を外して、もう少しコロナが落ち着いてから出かけたいなと思う

ヤシの実が落ちてきた(2022/12/15)

 
※ヤシの実が落ちてきた実際の樹とヤシの実(^_^;)
 スヴァのナイリリの村を訪問して、場所を移動中、
いきなりドスンという音と共に、頭上から物体が落下した。
大きなヤシの実だった。
目の前の砲弾のようなヤシの実に「ええぇ〜」と驚愕する。
運が悪かったら、やられるところだった。
危な過ぎでしょ、と目を丸くする。
大人だって頭を一撃されたら命にかかわるかもしれないのに、
子供だったら、即死でしょ、とまじまじとヤシの実を見つめた。
こんなことが平然と毎日起きるのがフィジー。
「ここじゃ暮らせないなぁ」と思った

 クルーズ船のお別れナプキンパーティ(2022.12.20)

クルーズでは、下船前夜のディナーの時、ちょっとしたお楽しみがある。
クルーたちが行列を作って、お別れのセレモニーをしてくれるのだ。
笑顔いっぱいでクルーたちがテーブルの間を回ってくれる。
ゲストはその行列に向かって、
真っ白なナプキンを頭上で振って、思い切りの歓迎をするのだ。

今回、マジェスティック・プリンセスでは、
たくさんのクルーたちがそれぞれ大きなケーキを手に、
思いっきりの笑顔で練り歩いてくれた。

とにかく、それまで静寂だったレストランが一変するのだ(^^)。
紳士がいきなり豹変して、ナプキンをグルグル回したりする。
クルーズならでは、のお楽しみ。

わたしも夢中でナプキンを振り回した。
その合間にカメラを向けたが、案の定、ブレブレだった(^_^;)。
nabeさんのUチューブで、ナプキンパーティの模様を見て頂けたらと思う。

◆nabeさんのUチューブ ナプキンパーティ◆

https://youtu.be/vn0n1MgwcMs

ジェットスター難民(2022/12/25-12/27)

 ジェットスターになんか、二度と乗るもんか、と何度思った事か。
行きの便で7時間遅延し、メルボルン観光が一日分、パーになった

そして、帰国時、ケアンズに到着したものの、さんざん待たされた挙句、
大阪行きの便が欠航になってしまった。

欠航? 遅延は諦めがつくが、欠航はちょっと訳が違う。
欠航は初の経験だったので、うろたえた。
空港内で寝るという最悪な状況まで頭に浮かんくる。

心底困っていたら、日本人同士の輪ができて、情報交換が始まった。
先に手続きをした人が、次の人に情報を伝えてくれる。
お蔭で、ジェットスターがホテルもタクシーも夕食代も払ってくれることがわかって、ホッとひと息。

自分たちが得た情報を、次の人たちに伝えるという、
あったかい日本人同士の助け合いの輪ができた。

※どこか、皆さん、のんびりしてるのは若いから?(^_^;)


※やっと、先が見通せて、記念の一枚。
こちらはジェットスター難民の留学生組



※こちらは一緒のホテルになった社会人&高校生組

ホテルで朝、集合し、記念写真。

※ジェットスター難民の社会人&高校生組

という訳で、費用は全てジェットスター持ちの「ケアンズおまけ旅」を楽しむことができた。


泊まったホテルからのケアンズの景色

同じLCC(格安航空会社)でも、まったく保証をしない航空会社もあると知り、
ジェットスターを見る目が180度、変わった(^_^;)。

実は、大阪でも翌日の便となり、費用はジェットスター持ちで大阪に一泊した。
あいにく夜遅かったので、大阪で遊ぶことはできなかったが、
その代わりに、日航ホテルの大きなバスタブに浸かって、
思いきり、旅の疲れをいやすことができた。

ケアンズおまけ旅 (12/4、12/25-12/26)

 今回、ジェットスターの遅延(12/4)や欠航(12/25)のため、
思いかけず、ケアンズを2回訪れた。2度の「おまけ旅」だ。

1回目のおまけは、7時間の遅延の間にタクシーを飛ばし、
朝のケアンズへ出かけた。

空気がすがすがしく、どこまでも拡がる青い海を眺めながら、
空港を抜け出したのは正解だったなぁ、と思った。

2回目のおまけ旅は、突然の欠航となり、夕方、
そのままケアンズのホテルへ行ったので、
結構、のんびりできた。
ケアンズの街へ繰り出し、
懐かしいナイトマーケットの看板を見つけた時は
思わず、小躍り。

※左側の真ん中辺りにナイトマーケットの入り口

翌朝、レストラン「Nomana」でビーチを見ながら、朝食を食べた。
しばし、ゆったりと流れるぜいたくな時間。


身に染みるほどおいしかった「Flat White」と「オレンジジュース」。


山盛りプレートには感動してしまった。
サーモン、きのこソテー、スクランブル、ベビーホタテなどのシーフード炒め


海に沿ったエスプラネードを歩いていた時、湿地帯にペリカンの姿を見つけた。
ペリカンに会えるなんて思ってもいなかったので、大喜び。

こうして、「おまけ旅」を満喫して、ようやく帰国できた(^_^;)


 お り 

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