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こころの健康「褒め言葉の効用」(日経7/10日曜版) 認知行動療法研修開発センターの先生の記事です。 過重労働のためにうつ状態になった人の相談から、心の健康として、「褒め言葉」の効果がわかったそうです。 では、うつになった原因について、記事の中から抜粋します。 どうして、うつ状態になってしまったのか?
むしろ、上司の対応が精神的に自分を追い詰めたということに、お医者様に相談することで気づきました。 上司は、その人が働いているのを横目で見ながら、先に退社し、休日に出社することもありませんでした。 でも、上司の先に退社や、日曜出勤の有無が相談者を追い詰めたのではなく、退社時に何も声をかけないというその態度が相談者を追い詰めてしまったのでした。 せめて、「がんばっているね」とか、「助かるよ」という声かけをしてほしかったそうです。それがないことが、仕事の辛さに輪をかけてしまったのです。 周囲からの「声かけ」の大切さ
自分が何かに取り組んで達成できると、報酬系が刺激され、やる気が引き出されるのだそうです。 また、すぐにその場で成果が出なくても、また、その仕事自体が楽しくなくても、褒められると、「報酬系」が刺激されるそうです。 つまり、この上司のように、何も声かけがないと、自分がどのように思われているかが気になって、仕事への意欲や集中力が落ちてしまい、思うように仕事が進まず、自信もなくなっていきます。 もし、周囲から「声かけ」があったら、この相談者も、その声かけで、意欲も変化し、精神的な不調を引き起こすこともなかったと思われます。 「声かけ」や「褒め言葉」は、人にとって、一番大切な活力となるのです。 実は、周囲からの「声かけ」は、子供にとっても同じことです。 では、子供に対する声かけのHPから、一部抜粋します。 子供に対する声かけや褒め言葉について
大人も反応は違ったとしても同じように、自信ややる気につながります。 子供の場合は、ちょっとオーバーに声かけや褒め言葉を言うことがわかりやすくてよいかもしれません。 つまり、ちょっとしたことでも褒めたり、その場で気付いた時にすぐ褒めてあげると、大人からよいところをほめられた子供はうれしくなって、一層、自信ややる気につながっていくからです。 子供が笑顔でいると、親も笑顔が多くなります。また、子供が前向きな気持ちで自分から取り組んでいると、ますます褒める機会も増えて、好循環につながります。 もちろん、子供の性格によっては、褒めると照れて嫌がったり、褒めないほうが負けん気を発揮するという場合もあるかもしれませんが、「いつも頑張りを見守っているよ!」という姿勢で接していくことが大切なようです。 褒め言葉の「さしすせそ」と「褒め殺し」
でも、なかなか、褒め言葉が口に出ない人のために、褒め言葉の「さしすせそ」をネットで見つけましたので、紹介したいと思います。 ☆「さ」・・・「さすがですね!」「さすがだね!」 ★「し」・・・「知らなかったです」「知らなかった、すごいね」 ☆「す」・・・「すごいですね!」「すごいねぇ」 ★「せ」・・・「せっかくですから・・・・見せてください」「せっかくだから・・・見せてね」 ☆「そ」・・・「そうなんですか!!」「そうだったの!!」 褒め言葉の「さしすせそ」。少しでも人に対して、褒め言葉が多くなっていけば、世の中も少しずつよくなっていくかもしれませんね(^0^)。 ただやたらに褒めてもいけません(^_^;)。 褒めすぎて、逆にダメにしてしまう「褒め殺し」は逆効果で、避けたいもののひとつです(^_^;)。 褒める場合は、相手が嬉しいと思うツボを褒めてみてください。 |