2016.6.15
No.8

「処方された薬代が、薬局によって差がある」という不思議な話(日経)

日経の6/15朝刊に、ちょっと気になる大きな見出しを見つけました。
「処方薬代、薬局で広がる差」。病院から出された処方箋で購入する薬代が薬局によって、差があるなんて知りませんでした。

記事は「病院や診療所が出した薬の処方箋をどの薬局に持ち込むかで、調剤にかかる料金が異なるのを御存じだろうか。」というリード文で始まってました。

「患者の行動や、判断で変わる料金もある」そうです。一体、どういうことなのか、記事を抜粋しながら説明していきますね。


なぜ、処方された薬代が薬局によって、差が出るのか、その理由について

健康保険で受ける医療の料金は、手術も、薬も、全て政府がひとつずつ決めていて、それが診療報酬を呼ばれているものです。4月に、この診療報酬の改定が行われました。そのため、薬局で支払う費用も一部変わってしまったのです。

薬局は、患者に薬を出す際、どのような薬が処方されたかを記録し、服用方法などを指導する費用として、「薬剤服用歴管理指導料」という報酬を受け取ります。この料金は原則500円。その報酬が、今回の診療報酬の改定により、2回目以降は、「お薬手帳」を持参した患者は380円に下がったのです。


手帳を持参することで、負担が減ります!

 
お薬手帳とは、薬局などでもらえる手帳。ここに、処方された薬の名称や、用法、用量が書いてあるシールを貼っていきます。医療機関で処方された薬の全てを一冊の手帳に記録していくことで、飲み合わせの悪い薬や、重複している薬がすぐにわかり、緊急時にも役立ちます。
利点が多いとして、政府は、お薬手帳を普及させたいので、手帳を持ってくる患者の負担を今回の改定で減らした訳です。そこで、お薬手帳を持参すると、2回目の「薬剤服用歴管理指導料」を500円から380円に下げたのです。

でも、お薬手帳の持参以外にも、薬局ごとで支払う薬代に差が出ているのが現状とか。
記事では、高血圧症の患者を例にあげて、説明してありました。

手帳以外にも、薬局ごとで薬代の値段が違ってしまう訳

<基本的な部分で、差額がない部分>
@降圧剤は、ジェネリック(後発)を使う
A飲み薬1種類を28日間出した時の調剤料800円

<差額が出てしまう部分>
@薬手帳の有無
A「調剤基本料」の違い(基本は410円)
 a.大病院のすぐそばにあって、その病院が発行する処方箋ばかり大量に受け付けているいわゆる「門前薬局」の場合は、250円に下がる。
 b.門前薬局の中でも、チェーン大手の大型薬局の場合は、200円に下がる。

薬局によって、薬代に差が出るなんて、初めて知りましたし、おかしな話ですよねぇ。
薬局選びも大切なのかもしれません。

明細書を見て、薬局に支払っている料金をチェックしてみてはいかがでしょう?

点数制なので、金額はわかりませんが、他の薬局と、明細書を比較すると、差がわかるかもしれませんね。


4月から始まった「かかりつけ薬剤師指導料」とは?

ところで、4月の診療報酬改定で、「かかりつけ薬剤師指導料」という料金も新設されました。聞き慣れないこの「かかりつけ薬剤師指導料」。多分、ほとんどの方が初めて聞く言葉だと思います(^_^;)。

薬局の中の、特定の薬剤師を患者同意の上で、「かかりつけ薬剤師」と決めると、調剤のたび、700円の料金がその薬局に支払われます。かかりつけ薬剤師を決めると、 薬剤服用歴管理指導料は請求されませんが、やはり結果的に、合計金額は若干高くなります。

かかりつけ薬剤師を選ぶことによる、メリットとデメリットを書いてみます。

かかりつけ薬剤師を決めるメリットとデメリット

かかりつけ薬剤師を決めると、デメリットとして、若干、支払う薬代が高くなります。調剤のたび、700円が加算されるからです。

でも、かかりつけ薬剤師を決めるメリットもあります。
薬局中の特定の薬剤師をかかりつけ薬剤師として認めると、その薬剤師は、その患者に処方される薬をすべて把握するほか、24時間、患者から連絡がつくようにする義務があります。緊急時の相談相手となる訳です。
かかりつけ薬剤師を決めるか決めないかは、メリットとデメリットを考慮しながら、判断するとよいですね。


薬局はどんな基準で選べばよいのか?

日本薬剤師教会によると、「相性で選ぶのが一番」ということです。

「薬剤師の入れ変わりが少なく、気軽に立ち寄れて、地域の医療機関の情報も豊富なところがよい」とも書かれていました。

まずは、薬局とうまい関わり方を続けて、そして、気に入った薬剤師さんが見つかったら、かかりつけになってもらうのが一番かもしれませんね。

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