2022.2.18
No.2

日本で発見されたプラスチックを食べるバクテリア

※画像はネットより拝借(以下同様)
なにかおもしろい話題はないかしら、とネットをのぞいていたら、まず目についたのが絶滅危惧種タスマニアデビル。なんでもオーストラリア本土の野生動物保護区に放ったタスマニアデビルが自然繁殖し、豆粒ほどの赤ちゃん7匹を確認することができたそうです。これは3000年ぶりの快挙ということで、オーストラリアで話題になっているそうです。

こう見えても有袋類です

ただ、日本じゃあまりなじみのある話題じゃないなぁと更にネットをのぞいていたら、ありました!プラスチックを食べるバクテリアが今、世界中で注目されているそうです。

しかも、このバクテリアは、日本のごみ処理場で発見されたというから驚き。今、ちまたであふれるプラスチックごみは地球規模の大きな難題。では、このバクテリア(酵素)の話を紹介します。

キッカケは日本のごみ処理場で発見されたプラスチックを食べる細菌


プラスチックを食べる細菌
大阪堺市のペットボトル処理工場で、京都工芸繊維大学の研究者らが、「プラスチックを食べる細菌」を発見し、世界的な話題となりました。

このプラスチックを食べる細菌は、2ミリのプラスチックを約1カ月かけ、二酸化炭素と水に分解したそうです。そこで、このプラスチックを食べる細菌が、どのようにプラスチックを分解しているのか、また、その分解期間を短縮することはできないのか、という観点から世界中で研究開発が行われました。
最新情報によると、数年以内に実用化される可能性も見えているそうです。

英では、6倍の速さでプラスチックを食べる酵素の作成に成功

英のポーツマス大学では「PETase(ペターゼ)」と呼ばれるプラスチックを食べる酵素を利用して、2016年発見当時のプラスチックの分解期間の6倍の速さでプラスチックを分解する酵素を作り出すことに成功しました。酵素は「常温」で分解可能で、1〜2年で実用化できる可能性が出ていると言われています。

仏では、10時間でペットボトル90%を分解する酵素の開発に成功

仏のCarbiosは、ペプシ社などと連携し、プラスチック分解酵素の研究を加速。2020年4月には、ペットボトルの90%を分解する酵素を発見して、話題になりました。ただ、この酵素が短時間でプラスチックを分解するには、その環境を70℃以上にすることが条件のため、更なる研究が期待されています。

一方、独では、有害「ポリウレタン」を分解するバクテリアを発見

2020年3月、ドイツ・ヘルムホルツ環境研究センターが、分解時に有毒物質が放出され、リサイクルが難しいとされる物質「ポリウレタン」を分解するバクテリアを発見しました。

ポリウレタンは、耐摩耗性などの性質から、家庭用スポンジ、断熱材、防音材、ジャージなど、幅広く用いられている素材。ただ分解時に有毒物質が放出されることから、リサイクルが難しいとされてきただけに、そのポリウレタンを分解できるバクテリアの発見は大きな話題となったようです。

ドイツの研究者によると、発見したバクテリアはポリウレタンを分解するだけではなく、ポリウレタンを食べ、エネルギーに変換できる特性ももっているそうです。

米では、プラスチックを食べる虫を発見


発泡スチロールを食べるミールワーム
廃棄されたプラスチックごみは、10%ほどがリサイクルされるだけで、残りのプラスチックごみは世界中に深刻な環境汚染を引き起こしています。世界の海には27万トン近くの治療のプラスチックごみがあふれているそうです。

スタンフォード大学と北京航空航天大学の共同研究チームが、発泡スチロールを食べる小さな虫を発見しました。通称ミールワームと呼ばれる小さな虫はゴミムシダマシという昆虫の幼虫。一日当たり34〜39ミリグラムの発泡スチロール(ポリスチレン)をエサとして、100匹のミールワームに与えると、半分を二酸化炭素に分解し、24時間以内には残りのプラスチックを分解し、ウサギの糞のような排泄物を排出したとのこと。

通常のエサを与えられた場合と比べても、ミールワームの健康状態は変わらず、排泄分も農作物にとって、安全なものだったそうです。ミールワームの腸内に発泡スチロールを分解する細菌があることが判明した訳です。

毎日膨大なゴミを出し続けている地球。ゴミ処理問題はもっか、わたしたちにとって、最も急がれる課題かもしれませんね。

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